メインメニューを開く

大高川(おおだかがわ)は愛知県を流れる二級河川。二級水系天白川支川である扇川の支川。法河川延長2.9キロメートル、流域面積7.2平方キロメートル[1]

大高川
Odaka river and Kaminoi Shuzo-20160228.jpg
水系 二級水系 天白川
種別 二級河川
延長 2.9 km
流域面積 7.2 km²
水源 水主ケ池(緑区大高町)
河口・合流先 扇川(緑区大高町)
流路 愛知県名古屋市
流域 愛知県名古屋市・大府市
テンプレートを表示

概要編集

名古屋市緑区大高町の水主ケ池(かこがいけ)を水源として[1]東海道本線と併走するように緑区内を北流。大府市共和町木ノ山に端を発する瀬木川を緑区森の里で合流して[2]、その後は北西寄りに流れを変えて大高町中川と下塩田の間で扇川の最下流部に合流する[1]。流路は鞍流瀬川とともに尾張丘陵大府丘陵を分ける低地となっており[3]戦国時代には大高城の北東を流れるこの川を挟むように鷲津砦丸根砦が置かれて、付近は桶狭間の戦いの前哨戦の舞台となった。

江戸時代になると知多半島では醸造業が盛んになり、半島の根元に位置する鳴海・大高周辺でも良質な水や米を利用した酒造が盛んに行われた[4]。かつて大橋の付近には船頭や船問屋を稼業とする住民が住む集落として「舟戸町」があり[5]、この地で造られた酒は大高川から扇川・天白川を経て樽船に乗せ江戸にまで出荷された[4]1889年明治22年)に東海道本線が全通するとこの水運は衰退したが、昭和初期までは伊勢参りの船がこの付近から発着していたという[6]。なお、2016年平成28年)現在も川の周辺には神の井酒造山盛酒造萬乗醸造などがあって酒造りが行われている。

2009年(平成21年)4月1日、愛知県から名古屋市へ河川管理権限が移譲された[7]

河川設備編集

菊井橋と門田橋との間に農業用灌漑設備としてゴム引布製起伏堰が設置されている[8]

災害編集

1959年昭和34年)の伊勢湾台風では流域の広範囲が浸水。また、1971年(昭和46年)の台風23号により本流の天白川とともに大高川を含めた3支川が破堤した[9]。1972年から1991年(平成3年)にかけて河川整備が実施されているが[1]2000年(平成12年)の東海豪雨でも流域の浸水が発生している[9]

主要な橋梁編集

以上、下流より[5]

ギャラリー編集

脚注編集

  1. ^ a b c d 天白川水系の河川(暮らしの情報)”. 名古屋市 (2011年4月1日). 2016年3月5日閲覧。
  2. ^ 大府の地理”. 大府市 (2002年2月23日). 2016年3月5日閲覧。
  3. ^ 坂本・高田・桑原・糸魚川(1986)、P.1
  4. ^ a b 緑区誌(2013)、pp.173 - 174
  5. ^ a b 大高周辺のみどころ一覧1(緑区)”. 名古屋市 (2013年10月18日). 2016年3月5日閲覧。
  6. ^ 大高周辺のみどころ一覧2(緑区)”. 名古屋市 (2013年10月18日). 2016年3月5日閲覧。
  7. ^ 県管理河川の名古屋市への権限委譲について”. 愛知県 (2011年3月22日). 2011年12月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年3月5日閲覧。
  8. ^ 印象的な風景(緑区)”. 名古屋市 (2010年9月9日). 2016年2月29日閲覧。
  9. ^ a b 天白川水系河川整備計画(2009)、pp.6 - 8

参考文献編集

  • 坂本亨、高田康秀、桑原徹、糸魚川淳二「名古屋南部地域の地質 (PDF) 」 『地域地質研究報告』京都(11) 第32号、通商産業省工業技術院 地質調査所、1986年3月24日、2016年2月29日閲覧。
  • 天白川水系河川整備計画』愛知県河川整備計画流域委員会、2009年。
  • 緑区制50周年記念事業実行委員会 区誌編さん部会『緑区誌』淡河俊之、緑区制50周年記念事業実行委員会、2014年。