天使にラブ・ソングを2

天使にラブ・ソングを2』(原題: Sister Act 2: Back in the Habit)は、1993年アメリカ合衆国の映画。主演ウーピー・ゴールドバーグ、監督ビル・デューク、製作タッチストーン・ピクチャーズ

天使にラブ・ソングを2
Sister Act 2: Back in the Habit
監督 ビル・デューク
脚本 ジェームズ・オア
製作 ドーン・スティール
スコット・ルーディン
製作総指揮 マリオ・イスコヴィッチ
ローレンス・マーク
出演者 ウーピー・ゴールドバーグ
マギー・スミス
ローリン・ヒル
音楽 マイルズ・グッドマン
撮影 オリヴァー・ウッド
編集 ジョン・カーター
製作会社 タッチストーン・ピクチャーズ
配給 アメリカ合衆国の旗 タッチストーン・ピクチャーズ
日本の旗 ブエナビスタ
公開 アメリカ合衆国の旗 1993年12月10日
日本の旗 1994年6月11日
上映時間 107分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
興行収入 $57,319,000[1] アメリカ合衆国の旗
前作 天使にラブ・ソングを…
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前年にヒットした『天使にラブ・ソングを…』の続編。殆どのキャスティングを前作と同じくし、マギー・スミスキャシー・ナジミーウェンディ・マッケナメアリー・ウィックスなどが再出演した。また、コーラスなどの歌のシーンを含んでいる点も、前作と同じくする。サスペンスコメディ的作風だった前作と異なり、本作は高校を舞台とした青春映画的作風となっている。

本作品は、ハリウッド史上初めて、ヒットした前作の続編をアフリカ系アメリカ人が監督したという歴史的意義を持っている。また、ローリン・ヒルジェニファー・ラブ・ヒューイットライアン・トビーは本作品を契機とし、活躍の場を広げた。なお、登場する生徒役は1000人以上の応募者からオーディションで選ばれている。

目次

あらすじ編集

前作の事件から1年後。ラスベガスで成功を収め、二流スターとして忙しい毎日を送るデロリスの元に、聖キャサリン修道院で出会った、かつての友人たちが訪れる。聞けば社会奉仕先の高校の悪ガキ達にほとほと手を焼き、みな疲れきってしまっているという。院長先生の頼みもあり、またそこが自分の母校であることもあって、デロリスは援助の要請を受け入れる。そして再びシスター・メアリー・クラレンスとなって、サンフランシスコにある母校、聖フランシス高校へと向かうのであった。

歌手としての経験と聖キャサリン修道院を聖歌隊で立て直した経験を買われて音楽クラスの担任となったデロリスだが、さすがの彼女も生徒たちの予想以上の悪童ぶりに根負けし、さじを投げてしまう。

しかし、ふとしたことから学校が今学期いっぱいで閉鎖されることを知ってしまったデロリスは、状況を打開するために本格的な改革に乗り出し、音楽クラスの生徒たちで聖歌隊を結成をすることを提案する。最初は乗り気でなかった生徒たちも、学校が閉鎖されることを知ってからは聖歌隊の活動に真面目に取り組むようになっていく。その中でただ1人、デロリスの教えが気に入らないリタはみんなを焚きつけて授業を放棄させようとするが、誰にもついてきてもらえず、孤立して学校を出ていってしまう。母親に自分の夢を否定されることに思い悩むがゆえにリタが反抗的な態度を取っていたとを知ったデロリスは、リタに少しずつ働きかけていき、リタも次第にデロリスに心を許すようになっていく。こうして全員揃った聖歌隊は心を一つに結束し、初めての校内コンサートを大成功に導く。そしてサンフランシスコで行われる聖歌隊のコンテストへ向けて意欲を高めていくのだった。

コンサートが間近に迫ったある日、リタは母親から聖歌隊の活動のことを見咎められ、出場を一方的に辞退してしまう。しかし、思い悩んだ末に、母親のサインを自分で偽装したイベント参加への同意書をデロリスに渡し、デロリスもあえてわかった上で、リタをメンバーとして再び迎え入れる。

一行を乗せたバスが会場に向かう頃、クリスプ理事長はデロリスがトップを飾った雑誌を手に憤慨していた。デロリスがギャングの愛人だった過去がバレてしまったのだ。出場をやめさせようとクリスプと校長が現地へ向かうが、校長は子供たちの生き生きとした姿に心を打たれ、晴れ舞台を踏ませてやろうと決心し、激励と共に舞台へと快く送り出す。同時に付き添いできたイグナティウス神父らは一計を案じ、まんまとクリスプ理事長をクローゼットの中に閉じ込めてしまう。

自分たちの出番の前に歌っている聖歌隊の余りものレベルの高さに怖気づいてしまう生徒たちだが、デロリスの叱咤に奮起し、自分たちなりの精一杯のパフォーマンスで会場を圧倒。見事、最優秀賞を勝ち取って優勝を果たし、聖フランシス高校を閉鎖から救った。リタも母親と和解し、聖キャサリン修道院の院長の計らいでクリスプ理事長の口からデロリスの正体がバラされることも無事、防がれ大団円を迎えた。だが、人混みの中でデロリスを探すシスターたちが呟いた何気ない一言により、デロリスの正体は子供たちに伝わってしまっていた。

「ベガスのショーガールだって、ほんと?」と子供たちに聞かれたデロリスはこう言い返すのだった――「ショーガールなんかじゃないわ、あたしはスターよ!」と。

キャスト編集

デロリス・ヴァン・カルティエ/シスター・メアリー・クラレンス:ウーピー・ゴールドバーグ
元リノのクラブ歌手。前作の事件の後、ラスベガスで成功を収め二流スターとして忙しい毎日を送っていた。ライブ中にいつの間に現れたラザラス・パトリック・ロバートに修道院に連れていかれ「聖フランシス高校が荒れに荒れておりなんとか手助けして欲しい」という院長の願いを引き受け、再び僧衣に身を包んで舞い戻る(この時には修道院長達にシスター・クラレンスと自ら呼ばせるなど、シスター姿も好んでいる節も)。彼女自身も聖フランシス高校の卒業生で、当時から学校の風紀は悪かったらしいが、音楽クラスの生徒達の悪たれぶりは予想以上に凄まじく、悪戯されるなど、さすがの彼女も愛想を尽かしてしまう。その後、高校が閉鎖の危機に見舞われたことを知り、状況を変えるために親友の聖歌隊のシスター達の助けもかりながら、本格的な改革に乗り出す。
周囲をも巻き込む型破りで思い切った行動力は相変わらず。
聖キャサリン修道院院長:マギー・スミス
ギャングに狙われたデロリスの匿いの場所となった聖キャサリン修道院の院長。デロリスとは以前は頭が硬すぎて凄まじい程に対立していたものの邂逅し、今ではすっかりデロリスの人柄とその活躍を認めている。社会奉仕先の聖フランシス高校の荒れように心を痛め、状況を打開する手立てを求め、デロリスに聖職者として聖フランシスの教師になって欲しいと懇願してきた。
実は若い頃はデロリスに負けず劣らずのかなりの問題児だったらしく、知り合ったモーリス神父と共にやんちゃしては大司教を困らせていた模様。
シスター・メアリー・パトリック:キャシー・ナジミー
デロリスと最も親しいシスターの1人でシスター仲間のラザラス、ロバートともかなり親しい。ふくよかな体格で非常に陽気な若いシスター。音楽好きでノリが良いのも相変わらず。ラザラスによると怒ることが非常に数少なく、マイペースで能天気(ノーテンキ)な性格だと言われて居る。
シスター・メアリー・ラザラス:メアリー・ウィックス
デロリスと最も親しいシスターの1人であり、親友でもある、年長のシスター。シスター仲間のパトリック、ロバートともかなり親しい。以前は固定観念を持っている指揮者だったが、デロリスに歌の楽しさを教えて貰ってからはお茶目で頼れる、ちょっぴり毒舌なおばあちゃんシスターに変化。今作でも、ちょっぴりの毒舌と頼れる部分も健在で、歳をとると涙腺が緩くなって…と発言しつつティッシュで鼻をかむなど、もちろんお茶目さも健在。
シスター・メアリー・ロバート:ウェンディ・マッケナ
デロリスの親友の1人で、元気で明るい年若い見習いシスター。同じく若いシスターであったパトリックとは1の初期段階からかなり親しく、ラザラスとも1の途中で親しくなり友人となり、最終的には聖歌隊の仲間達とも打ち解けた。元来は内気で引っ込み思案だったが、デロリスと出会い、歌う喜びを知ってからはすっかり明るく元気な性格になった。将来の夢と現実の間で思い悩むリタを心配している。
シスター・メアリー・アルマ:ローズ・パーレンティ
聖キャサリン修道院の聖歌隊ピアニストのシスターで、1から引き続きピアノを弾くおばあちゃんシスター。年長シスターは沢山いるが、その中でもかなり年長だと思われる。ピアノを弾くが耳が遠く、それゆえに補聴器が必須だが、度々スイッチを入れ忘れる(大音響では自分で切ってしまうが)。今作でも補聴器のスイッチを入れ忘れるおとぼけっぷりは健在で、もちろんピアノの巧さも健在。
聖キャサリン修道院聖歌隊のシスター達:スーザン・ジョンソン、スーザン・ブロウニング、エディス・ディアス、ダーリーン・コルデンホーブン、ベス・ファウラー、ルース・コバート、プルーデンス・ライト・ホルムズ、カルメン・サパタ、パット・クロフォード・ブラウン、エレン・アルバーティーニ・ダウ、シェリ・イザード、ジョージア・クレイトン
1から引き続きデロリスと強い絆がある親友のシスター達で、今作では学生達に聖歌隊を見せる為と資金を集める為にデロリスに全力で協力する。カルメン・サパタ演じる眼鏡のシスターがコンガを、スーザン・ブロウニング演じるシスターがギロを、他のシスター達が難しめの振り付けを覚えるなど、基本は相変わらずながらも聖歌隊としては(?)かなりパワーアップしている。
EDではシスターの内の一番小柄なおばあちゃんシスターのエレン・アルベルティーニ・ダウがキレキレの横ステップダンスを、小柄で丸っこいシスターのエディス・ディアスが緩やかな踊りを、若めの眼鏡シスターのシェリ・イザードがネタ系に見える(修道衣の関係と思われるが)踊りを披露している。
尚、EDではシスターを演じた何人かが居ない他、代打と思しきシスターが1人増えている。(尚、そのシスターは資金集めライブをしていたデロリスを手伝い、ソロアップがあり、ノリノリで歌っていた学校に奉仕しているシスターの1人の役。)
リタ・ルイス・ワトソン:ローリン・ヒル
音楽クラスの中心的な黒人の女の子。歌手になる夢を母親に否定されることを思い悩み、デロリスの授業に反感を抱いてツッパるが、誰にもついてきてもらえず孤立してクラスを出て行ってしまう。その後、母の反対を押し切って合唱コンクールに出場。後に母親とも和解する。ソロを任されるだけあり、歌唱力はかなりのもの。
タニア:タニア・ブロント
リタの親友の短髪で比較的に背が高めで痩躯の黒人の少女。彼女の才能を認めている。
タニア自身も歌唱力は高く、ゴスペルコーラスで最高音を担当し、ハイレベルなハーモニーを歌った。
ウェスリー・グレン・"アマール"・ジェームズ:ライアン・トビー
アフリカの英雄シャカズールの誇りを常に抱く黒人の少年。白人から黒人の優位性を取り戻すことを常に主張するが、その情熱はだいぶ空回り気味。なかなか大きな声を発声することが出来なかったが、デロリスの特訓によって、校内コンサートではソロパートを務めるほどに上達した。かなりのハイトーンを操れる。
尚、oh happy dayの彼のハイトーンはライアンのアドリブであり、その為周りのキャストの表情は演技ではなく、本当の素である。
リチャード・"スケッチ"・ピンカム:ロン・ジョンソン
スケッチブックを常に持ち歩く、体格の良い黒人の少年。スケッチのあだ名はそんな彼の姿からつけられたもの。家は貧しく、授業料のためにいつもバイトしているため、学校では疲れて眠ってしまう。joyfuljoyful楽曲内では、フランケイとラップを披露していた。
フランケイ:デヴィン・カミン(和訳ではフランキーとも)
教室にステレオを持ち込んではラップを歌う白人のやんちゃ少年。軽薄なお調子者だが、後半では教師としてのデロリスの思いに賛同し、みんなを引っ張っていく。joyful joyfulの楽曲内でも得意のラップを披露している。
フローレンス・ワトソン:シェリル・リー・ラルフ
リタの母親。娘に現実を見ろと厳しく言いつけ、歌手になんてなれないと夢を諦めるよう諭してきたが、舞台に立つ娘の歌声を聞き、考えを改め、娘の夢を応援するようになった。
クリスプ理事長:ジェームズ・コバーン
聖フランシス高校の理事長。校内の風紀も悪く生徒数の少なくなった学校を見限り、さっさと閉鎖して引退し退職金で楽な暮らしをしようと考えている。生徒たちの嫌われ者。最終的には閉校が無くなり、デロリスへ憎まれ口を言うも、修道院長に逆に言いやられた上に、クリスピーと呼ばれてしまった。
モーリス神父:バーナード・ヒューズ
聖フランシス高校の校長。保守的なスタンスで、閉鎖の時まで波風を立てまいとし、デロリスの対外的な活動を認めようとせず、事なかれ主義を貫こうとしていた。しかし、コンクールの会場で教え子たちの初々しい晴れ姿を眼にして気持ちが変わり、子供たちに晴れ舞台を踏ませてやろうと決心する。
聖キャサリン修道院長とは若い頃に知り合いであり、共にそのやんちゃぶりで大司教に迷惑をかけていた仲だったらしい。
マーガレット:ジェニファー・ラブ・ヒューイット
リタやウェスリーらのクラスメイトの茶髪の白人の女の子。授業中に化粧をし始め、デロリスに叱られている。
クリスチャン・フィッツァレス:タイラー・チェイス
イグナティウス神父(数学教師) :マイケル・ジェッター
禿げかけた細身の髭の神父。気弱ながら意外と行動派で、デロリス及び生徒の為にクリスプを部屋に閉じ込め、フランスパンで鍵をした。EDでは歌声を披露したり、ノリノリで踊っている。
ウォルフガング神父(料理長):トーマス・ゴチャック
ドイツから来た料理人で、ロバートによると料理人にも関わらずソーセージ料理しか作れない。その為、モーリスからは「我々の身体のことを考えてくれている」と皮肉を言われ、ラザラスからは「毎日ソーセージ責めよ」と言われてしまった。
トーマス神父(ラテン語教師):ブラッド・サリヴァン
ジョーイ・バスタマンテ(デロリスのマネージャー):ロバート・パストレリ

日本語吹き替え編集

役名 俳優 日本テレビ VHS・DVD版
デロリス・ヴァン・カルティエ
(シスター・メアリー・クラレンス)
ウーピー・ゴールドバーグ 中村晃子 後藤加代
聖キャサリン修道院院長 マギー・スミス 藤波京子 京田尚子
シスターメアリー・パトリック キャシー・ナジミー さとうあい 信沢三恵子
シスター・メアリー・ラザラス メアリー・ウィックス 河村久子 牧野和子
シスター・メアリー・ロバート ウェンディ・マッケナ 矢島晶子 石川悦子
モーリス神父(校長) バーナード・ヒューズ 村松康雄 納谷悟朗
イグナティウス神父 マイケル・ジェッター 納谷六朗 安西正弘
ウォルフガング神父 トーマス・ゴチャック 堀川仁 安原義人
トーマス神父 ブラッド・サリヴァン 稲葉実 池田勝
ジョーイ・バスタマンテ ロバート・パストレリ 長島雄一
クリスプ理事長 ジェームズ・コバーン 小林清志
リタ・ルイス・ワトソン ローリン・ヒル 高山みなみ 杉村里加
ウェスリー・グレン・"アマール"・ジェームズ ライアン・トビー 石田彰 石井一孝
タニア タニア・ブロント 松本梨香
リチャード・"スケッチ"・ピンカム ロン・ジョンソン 高木渉
マーガレット ジェニファー・ラブ・ヒューイット 篠原恵美 華村りこ
タイラー・チェイス クリスチャン・フィッツァレス 佐々木望
フランケイ デヴィン・カミン 森川智之
司会者 シドニー・ラシック 島香裕 荒川功
フローレンス・ワトソン シェリル・リー・ラルフ 野沢由香里 牧野和子

特記編集

本作品は、幾つかのポピュラーなゴスペルソングやクラシックなR&B賛美歌ソウルバージョンで有名である:

作中、聖キャサリン修道院院長とモーリス神父との会話で「オマリー神父」という人名に触れられるが、これは映画『聖メリーの鐘』『我が道を往く』でビング・クロスビーが演じたオマリー神父を連想させる。『我が道を往く』は、経営危機に陥った教会に赴任したオマリー神父が、教区に住む悪童たちによるジャズテイストの聖歌隊を作ることで教会を立ち直らせ、去っていく話。

脚注編集

  1. ^ Sister Act 2: Back in the Habit (1993)” (英語). Box Office Mojo. 2010年4月5日閲覧。

外部リンク編集