天文宇宙検定(てんもんうちゅうけんてい)は、天文宇宙に関する民間の検定試験。2011年に第1回検定が実施され、2015年からは、天文書などの出版社「恒星社厚生閣」や「天文宇宙検定委員会」の協力の下、一般社団法人天文宇宙教育振興協会が主催する、という形で行われている。

試験 編集

2011年10月に第1回検定が実施されて以来、毎年10月頃に検定試験が実施されてきた[注 1]。2020年度の第10回はCOVID-19流行の影響によって試験日が11月となった。2021年度は7月に第11回(1級を除く。釧路新潟東京長野名古屋京都岡山鹿児島の8会場)、11月に第12回(札幌・仙台小松高崎東京名古屋大阪広島福岡名護の10会場)の検定試験がそれぞれ開催される[1]。受験に年齢制限はなく、2級以下の試験は誰でも受験できる。1級は、2級の合格者のみに受験資格がある。合格者には松本零士のオリジナルイラスト付き合格証が贈られる[1]

出題形式

すべてマークシート形式(4者択一方式)による回答記入方式。10分間の説明+試験時間50分[1]。2級、3級は2015年度から問題数が20問減って60問となった。

  • 1級 40問
  • 2級 60問
  • 3級 60問
  • 4級 40問
出題内容
  • 1級 天文宇宙博士 : 理工系大学で学ぶ程度の天文学知識を基本とし、天文関連時事問題や天文関連の教養力を試したい方を対象
  • 2級 銀河博士 : 高校生が学ぶ程度の天文学知識を基本とし、天文学の歴史や時事問題等を学びたい方を対象
  • 3級 星空博士 : 中学生で学ぶ程度の天文学知識を基本とし、星座などの教養を身につけたい方を対象
  • 4級 星博士ジュニア : 小学生が学ぶ程度の天文学知識を基本とし、天体観測や宇宙についての基礎的知識を得たい方を対象
合格基準
  • 1級:100点満点中70点以上で合格
  • 準1級:1級試験で60点~69点で合格
  • 2級:100点満点中70点以上で合格
  • 3級:100点満点中60点以上で合格
  • 4級:100点満点中60点以上で合格

監修委員 編集

2022年時点で、以下の11名が監修委員に名を連ねている[2]

主催者 編集

  • 一般社団法人 天文宇宙教育振興協会
    • 設立:2015年4月1日[3]
    • 代表理事:片岡一成[3](=恒星社厚生閣の代表取締役[4]
    • 事業内容:天文学・宇宙工学の普及を目的とした検定・イベント主催、書籍・映像の企画販売、商品の企画、製作および販売など[3]
    • 所在地:東京都新宿区四谷三栄町3-14[3]

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 2014年10月の第4回検定試験では台風19号の影響により沖縄会場の検定試験が中止となり、翌日に「非公式検定」として実施された。

出典 編集

  1. ^ a b c 受験のご案内”. 天文宇宙検定委員会. 2021年5月2日閲覧。
  2. ^ 天文宇宙検定とは”. 天文宇宙検定委員会. 2022年10月5日閲覧。
  3. ^ a b c d ABOUT US”. Lagrange(ラグランジュ). 一般社団法人 天文宇宙教育振興協会. 2021年5月2日閲覧。
  4. ^ 恒星社厚生閣”. 一般社団法人 自然科学書協会. 2021年5月2日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集