天狗草紙(てんぐぞうし)は、鎌倉時代の代表的な絵巻物である。京都奈良の大寺の僧侶達を、鼻の長い「天狗」に例えて、その驕慢さを風刺・非難したものである。

天狗草紙絵巻

概要編集

1296年に完成した絵巻物。一連の絵巻は7巻が現存する。近年、神奈川県称名寺で、この絵巻とほぼ内容が同じ「七天狗絵」の絵詞(絵巻の詞書)の写本が見つかり、7巻本で制作されたと分かった[1]。全体の最終巻は、天狗たちが、再び世の無情を感じおのおのの宗旨に従って修行し、成仏したというストーリーであり、天狗達が改心しそれぞれ修行を誓う場面が描かれている。興福寺巻の序文に「于時永仁四年(1296)…」とあるため、この頃に制作されたと推定されている。現在、東京都根津美術館に所蔵されている。画中には、登場人物の名前やセリフなどが記入されている。紙本着色。全長768.4cm、幅29.3cm[2]

脚注編集

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  1. ^ 天狗草紙絵巻 文化遺産オンライン”. bunka.nii.ac.jp. 2022年3月6日閲覧。
  2. ^ 紙本著色天狗草紙(園城寺巻)|能美ふるさとミュージアム” (日本語). www.city.nomi.ishikawa.jp. 2022年3月6日閲覧。

外部リンク編集