天白警察署

愛知県名古屋市天白区の警察署

天白警察署(てんぱくけいさつしょ)は、愛知県警察が管轄する警察署の一つである。

愛知県天白警察署
都道府県警察 愛知県警察
管轄区域 名古屋市天白区[1]
交番数 8[1]
所在地 468-0053
愛知県名古屋市天白区植田南1-401[1]
位置 北緯35度7分37.91秒 東経136度58分46.5秒 / 北緯35.1271972度 東経136.979583度 / 35.1271972; 136.979583
外部リンク 天白警察署
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略地図
1
天白警察署
2
植田交番
3
植田南交番
4
原交番
5
平針交番
6
平針南交番
7
島田交番
8
野並交番
9
音聞山交番

所在地 編集

管轄区域 編集

  • 名古屋市天白区[1]

沿革 編集

不祥事・事故 編集

  • 2020年(令和2年)
    • 4月6日 - 愛知県名古屋市天白区池場1丁目の信号機のある交差点で、青信号を東進中だった30代会社員が運転するワゴン車と、赤信号の交差点に進入してきた天白警察署のパトカーが、出会い頭に衝突する事故を起こした。パトカーの前方がワゴン車の運転席付近に激しく衝突したこの事故で、ワゴン車の男性が負傷し救急搬送され、パトカーを運転していた24歳男性巡査と 同乗していた29歳男性巡査部長に怪我はなかった。事故後に 天白警察署の副署長は報道各社に対し 原因は調査中としながらも「パトカーはスピード違反車を追跡中で、赤信号の交差点に進入する際にサイレンを鳴らして緊急走行していたが、ワゴン車と衝突した」と説明した。パトカーを運転していた24歳男性巡査は、事故翌日の実況見分でも「サイレンを鳴らしていた」との主張を繰り返した。
      その後、事故の後遺症が残ったため、ワゴン車の被害男性が愛知県警に対し損害賠償を求めて名古屋地方裁判所に提訴したところ、愛知県警も "パトカーの修理代"と称して男性に対し損害賠償の反訴を行った。この裁判では、愛知県警のパトカーが赤信号進入にあたり、サイレンを鳴らしていたかが争点の一つであった。サイレンを鳴らしていなければ緊急走行の要件を満たさず、緊急自動車扱いされないため パトカーの赤信号無視が問題になるからである。
      名古屋地裁の一連の証拠調べの中で、愛知県警側が証拠として提出した パトカーのドライブレコーダーのデータには音声ファイルが欠損しており、サイレンが鳴らされていたかの確認が出来なかった。これについて愛知県警側は裁判所に提出した報告書で「録音機能は使用していなかったので最初から音声ファイルは無い」と主張した。そこで裁判官が自らドライブレコーダーのバイナリデータを解析したところ「音声データが不自然に整いすぎている」として不審に感じたことから、愛知県警側に 人為的に音声データの削除など組織的な証拠隠滅行為を行っていないか など3項目について釈明を求めたところ、愛知県警側は一転して 事故当時、サイレンを鳴らしていなかった と認めるに転じた。ついでに、男性に対し提起していた反訴も取り下げ、過失割合 0:100 についても争わない姿勢に転じた。
      判決で名古屋地裁は愛知県に対し、およそ385万円の賠償金を被害男性に支払うよう命じただけでなく、被疑者である天白警察署の24歳男性巡査が 自己弁護のために「サイレンを鳴らしていた」などと虚偽の主張を繰り返し、さらに愛知県警内部の"何者か" が暗躍し 組織的に証拠隠滅捏造を企て これを実行し、被害男性に対して無実の罪を着せようとした として、愛知県警の悪質な行為と体質について 判決文の中で異例の言及をし厳しく批判した。また、愛知県警が男性を提訴していた全ての訴訟も棄却した。これにより愛知県警の全面敗訴が確定した。愛知県警は「誤った内容の報告書を作成してしまった」と後に反省の弁を述べた。
      パトカーでの事故を隠蔽し、不祥事をもみ消すために愛知県警が偽造・捏造した証拠を 裁判官が自ら解析し見破った事件 として、この裁判は 判例タイムズ 2023年7月号(通巻1508号)にも掲載された。[4] [5] [6] [7] [8] [9]

交番 編集

( )の中は所在地
  • 植田交番(植田本町二丁目)[10]
  • 植田南交番(植田三丁目)[10]
  • 原交番(原四丁目)[10]
  • 平針交番(平針三丁目)[10]
  • 平針南交番(平針南一丁目)[10]
  • 島田交番(高宮町)[10]
  • 野並交番(野並二丁目)[10]
  • 音聞山交番(音聞山)[10]

主な未解決事件 編集

脚注 編集

参考文献 編集

  • 愛知県警察本部警務部教養課 編『愛知県警察風土誌』愛知県警察本部警務部教養課、1981年3月。 

外部リンク 編集