天皇杯・皇后杯全日本バレーボール選手権大会

2007年に新設された日本のバレーボール大会

天皇杯・皇后杯全日本バレーボール選手権大会(てんのうはい・こうごうはいぜんにほん―せんしゅけんたいかい)は、2007年に新設された日本のバレーボール大会である。

天皇杯・皇后杯全日本バレーボール選手権大会
今シーズンの大会:
令和5年度天皇杯・皇后杯全日本バレーボール選手権大会
競技 バレーボール
開始年 2007
主催 日本バレーボール協会
チーム数 男女各24
(セミファイナルラウンド以降)チーム
加盟国 日本の旗 日本
前回優勝 男子:パナソニックパンサーズ(5回)
女子:NECレッドロケッツ(2回)
最多優勝 男子:パナソニックパンサーズ(5回)
女子:久光スプリングス(8回)
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概要 編集

優勝チームに与えられる賜杯である「天皇杯」及び「皇后杯」は、1950年全日本総合選手権大会(9人制)で下賜され、1962年から全日本総合選手権大会(6人制)1980年から日本リーグ(1994年からVリーグ)、1996年からは天皇杯・皇后杯黒鷲旗全日本バレーボール選手権大会にて授与されてきた。

2007年、この大会をサッカーバスケットボールの「天皇杯大会」、「皇后杯大会」と同様のオープントーナメントとして新設。日本協会に登録する中学生以上のバレーボールチーム(ビーチバレーソフトバレーを含む)を対象に、6人制で日本一を競う大会となった。

またこれに伴い、それまで賜杯が授与されてきた大会は、同年から「黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会」に変更された。

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2009年度までは日本テレビ放送網が後援しており、日テレG+で中継放送された(年度によりBS日テレも。地上波の放送はない)が、2010年度から日本放送協会(NHK)が後援することになり、NHK BSで中継放送される。

大会の流れ 編集

都道府県予選
各都道府県にてブロックラウンドに進出する代表1チームを決定。
ブロックラウンド
全国を9ブロックに分けて行う。都道府県代表に加え、V.LEAGUE DIVISION2、DIVISION3、カテゴリー別(クラブ・実業団・大学・高校)ブロック大会優勝、予選免除チーム(ブロック内最大4チーム)が参加。全ブロック計16チームがファイナルラウンドに進出。
ファイナルラウンド
ブロックラウンドを勝ち抜いた16チームにV.LEAGUE DIVISION1のチームを加えて行うノックアウトトーナメント。
賞金
また決勝戦優勝チームには1000万円、準優勝にも400万円が報奨金として贈呈される。

過去の流れ 編集

  • 第1回(平成19年度大会、2007-08シーズン)は準決勝と決勝をファイナルラウンドと呼び、それ以前をセミファイナルラウンド(1~3回戦)と呼んだが、平成20年度大会(2008-09シーズン)は川崎市とどろきアリーナで開催の試合のうち男女各ベスト16以降をファイナルラウンド(1~2回戦、準決勝、決勝)と呼んだ。
  • 第1回以降当面は、ファイナル(セミファイナル)出場チームを24チームに固定。ブロックラウンドからの勝ち抜けはV・プレミアリーグ所属チーム数によって決まり、第1回と第2回は男子が16、女子が14となっていたが、第3回(平成21年度大会、2009-10シーズン)は男女ともV・プレミアリーグ所属チームが8チームずつとなったため、ブロックラウンドからの勝ち抜けは16チームずつと変更。
  • 第4回(平成22年度大会、2010-11シーズン)は決勝大会が国立代々木競技場で行うことになり、日本放送協会の後援を取り付けた。NHKではBS1にて決勝戦のみ生中継した。
  • 2018年、新生V.LEAGUEが誕生し男女とも1部リーグ(DIVISION1)のチーム数が変動したが、ファイナルラウンドより出場となるチームは、前年度成績で1部リーグ上位8チームまでとし、9位以下はブロックラウンドから出場とした(ファイナルラウンドのチーム数、ブロックラウンドからの勝ち抜けチーム数を固定)。
  • 第15回(令和3年度大会、2021-22シーズン)より、V.LEAGUE DIVISION1の全チームをファイナルラウンドからの出場とした。ブロックラウンドから勝ち抜けチーム数は16のままとするため、ファイナルラウンド出場チーム数は男子が26、女子が28にそれぞれ増えた。

試合の方式 編集

  • 当該年度公益財団法人日本バレーボール協会6人制バレーボール競技規則を適用。
  • ファイナルラウンドは、1回戦を3セットマッチ(2021年度より)、2回戦以降を5セットマッチとするトーナメントを行う。なお全国大会準決勝敗退チームによる3位決定戦は行わない。
  • 使用球はミカサ、または、モルテンが製作した日本バレーボール協会国内公式戦使用球を使用する。

ファイナルラウンドの日程 編集

原則として12月に開催される。平成時代は、天皇誕生日12月23日だったため、決勝が天皇誕生日、またはそれに近い日に開催された。

  • 初日:1回戦
  • 2日目:2回戦
  • 3日目:準々決勝
  • 4日目:準決勝
  • 5日目:決勝
※初日の開会式は実施しないが、決勝戦終了後表彰・閉会式を開催する
また準決勝と決勝はセンターコート方式、それ以外は国立代々木競技場第1体育館を使う場合はアリーナ上に3面のコートをしつらえて開催する他、一部の試合は第2体育館にもコートを敷設して開催する。(第1体育館は最大3面しかコートが取れないため。第2体育館は1面のみ取れる)東京体育館で行う年はメインアリーナに4面のコートをしつらえる。

歴代優勝/準優勝チーム 編集

年度 男子 女子 決勝戦会場
優勝 準優勝 優勝 準優勝
1 2007年 JTサンダーズ 堺ブレイザーズ 東レアローズ 久光製薬スプリングス 川崎市とどろきアリーナ
2 2008年 東レアローズ パナソニックパンサーズ トヨタ車体クインシーズ パイオニアレッドウィングス 川崎市とどろきアリーナ
3 2009年 パナソニックパンサーズ JTサンダーズ 久光製薬スプリングス デンソーエアリービーズ 東京体育館
4 2010年 サントリーサンバーズ JTサンダーズ デンソーエアリービーズ 東レアローズ 国立代々木競技場第一体育館
5 2011年 パナソニックパンサーズ FC東京 東レアローズ トヨタ車体クインシーズ 東京体育館
6 2012年 パナソニックパンサーズ 東レアローズ 久光製薬スプリングス 東レアローズ 都城市早水体育文化センター
7 2013年 東レアローズ ジェイテクトSTINGS 久光製薬スプリングス 岡山シーガルズ 東京体育館
8 2014年 JTサンダーズ パナソニックパンサーズ 久光製薬スプリングス 日立リヴァーレ 東京体育館
9 2015年 豊田合成トレフェルサ JTサンダーズ 久光製薬スプリングス NECレッドロケッツ 大田区総合体育館
10 2016年 東レアローズ 豊田合成トレフェルサ 久光製薬スプリングス 日立リヴァーレ 大田区総合体育館
11 2017年 パナソニックパンサーズ 豊田合成トレフェルサ トヨタ車体クインシーズ デンソーエアリービーズ 大田区総合体育館
12 2018年 JTサンダーズ 東レアローズ 久光製薬スプリングス トヨタ車体クインシーズ 大田区総合体育館
13 2019年 新型肺炎感染拡大の影響で中止・打ち切り[1] 川崎市とどろきアリーナ
14 2020年 ジェイテクトSTINGS パナソニックパンサーズ JTマーヴェラス 東レアローズ 大田区総合体育館
15 2021年 ウルフドッグス名古屋 堺ブレイザーズ 久光スプリングス 東レアローズ 高崎アリーナ
16 2022年 ジェイテクトSTINGS 東レアローズ NECレッドロケッツ 東レアローズ 東京体育館
17 2023年 パナソニックパンサーズ ウルフドッグス名古屋 NECレッドロケッツ 久光 東京体育館

優勝回数サマリー 編集

脚注 編集

  1. ^ 令和元年度 天皇杯・皇后杯 全日本バレーボール選手権大会”. 日本バレーボール協会. 2020年3月2日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集