天羽々矢(あめのはばや)は、記紀神話に現れる天若日子(あめのわかひこ)が持っていた弓矢(矢)で、天之波波矢(あめのははや)、天之加久矢(あめのかくや)、天真鹿児矢(あめのまかごや)、とも表記される。

高皇産霊神(たかみむすひのかみ)が、天若日子を葦原中国(あしはらのなかつくに)に下す際に、天之麻迦古弓(あめのまかこゆみ)と共に天若日子に与えた(詳しい経緯は葦原中国平定を参照)[1]

東征に臨む神武天皇に対し、長髄彦(ながすねひこ)は饒速日命(にぎはやひのみこと)が所持する天羽々矢を示し、自分が天津神に仕えていることを証明するが、饒速日命の手によって殺害される。

脚注 編集

  1. ^ 竹田恒泰『現代語古事記 ポケット版』学研プラス、2016年。ISBN 978-4-05-406454-6