ケイラインローローバルクシップマネージメント

太洋日本汽船から転送)

ケイラインローローバルクシップマネージメント株式会社("K" Line RoRo Bulk Ship Management、KRBS)は、兵庫県神戸市中央区に本社を置く海運会社。大手海運会社・川崎汽船子会社である。

また日本での外航船の船舶管理業において、国内最大規模の管理隻数を有する。業界最大手。

ケイラインローローバルクシップマネージメント株式会社
"K" Line RoRo Bulk Ship Management Co., Ltd.
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
650-0024
兵庫県神戸市中央区海岸通2-2-3
東和ビル
設立 1917年7月14日
業種 海運業
法人番号 8140001009110
事業内容 海運業
船舶管理業
船舶貸渡業
代表者 代表取締役社長 門野 英二
資本金 4億円
売上高 363億円(2020年3月31日現)
純利益 9187万5000円
(2018年3月31日現)
純資産 45億7787万8000円
(2018年3月31日現)
総資産 143億円
(2020年3月31日現)
従業員数 121名(陸上勤務員35名、海上従業員86名)
主要株主 川崎汽船
主要子会社 STARGATE SHIPMANAGEMENT GmbH
外部リンク https://www.krbs.co.jp/
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沿革 編集

1917年(大正 6年) 神戸市内に資本金200万円で設立、北米航路に従事
1918年(大正 7年) 中古船“梅丸”(4,232G/T、5,750D/W) を所有船の第一船として購入
1930年(昭和5年) 運航部門を分離独立させ大同海運を設立し船主経営に移行
1945年(昭和20年) 太平洋戦争の終結、所有船舶の90%を失い残存船腹は2隻のみ
1948年(昭和23年) 戦後新造船第1船“大永丸”(2,223G/T、3,334D/W)を建造
1949年(昭和24年) 資本金を3,000万円に増資
1950年(昭和25年) 資本金を9,000万円に増資
1952年(昭和27年) 資本金を2億3,000万円に増資

大阪証券取引所に上場

1953年(昭和28年) 東京支店を開設
1956年(昭和31年) 資本金を9億2,000万円に増資
1961年(昭和36年) 東京証券取引所に上場
1964年(昭和39年) 海運企業再建整備法に基づき川崎汽船グループに属する

油槽船“大井川丸”(61,564G/T、102,824D/W) を川崎汽船と共有で建造

1966年(昭和41年) 資本金を10億円に増資
1972年(昭和47年) 資本金を15億円に増資
2000年(平成12年) 川崎汽船の完全子会社となり上場廃止

神戸日本汽船と合併、商号を太洋日本汽船とし資本金は27億円となる

2003年(平成15年) 資本金を4億円に減資
2004年(平成16年) Stargate Bulgaria Co., Ltd.およびStargate Maritime Ltd.を設立 (ブルガリア)
2009年(平成21年) Stargate Ukraine Ltd.を設立 (ウクライナ)
2010年(平成22年) TNKC (UK) Limitedを設立 (イギリス)
2012年(平成24年) マニラ支店(ROHQ)を開設 (フィリピン)
2017年(平成29年) 株式会社エスコバル・ジャパンと合併し幕張支店を開設
2018年(平成30年) 商号を「ケイラインローローバルクシップマネージメント株式会社」に改称
2019年(令和元年) 幕張支店を閉鎖

企業理念 編集

当社グループは、人と地域社会を大切にし、世界の人々の豊かな暮らしに貢献します[1]

  1. 質実剛健・質素倹約を旨とする。
  2. 自主独立の精神を重んじ、従業員家族を大切にする。
  3. 健全な事業活動を通じ、国と地域の発展に貢献する。

基本方針 編集

  1. お客様や現場とのコミュニケーションを大切にし、お客様に喜んでいただけるよう行動する。
  2. 法令・倫理・道徳及び社会規範を守り、関係する人々から信頼を得るよう努力する。
  3. 我々が、自然から与えられるかけがえのない資源やエネルギーなど、地球環境を守るよう努める。
  4. 現状に甘んずることなく、新しい改革に挑戦し、新しい未来を切り開く人材を育成する。

[1]

事業の概要 編集

川崎汽船グループの中核企業として、自動車運搬船RO-RO船ばら積み船コンテナ船などの「船舶管理」を行っている。また、船舶を保有して貸し渡す「船舶貸渡」業も行っている。さらに、不動産賃貸事業などの国内事業も展開している[2]

  1. 船舶管理業
    コンピューター管理システム(BASS)も活用し、積荷を安全かつタイムリーに目的地に海上輸送するための船舶を管理している。日本フィリピン及びドイツの3か所を拠点に展開しており、グループ全体で約140隻の外航船舶を管理する世界有数の船舶管理会社である。具体的な業務は以下の通り。
    1. 安全運航業務 - ISMコード英語版などの国際規約を遵守し、船舶の安全運航に最大限の努力を払うとともに、貨物の安全輸送を推進する。また、海難事故や積荷の損傷を未然に防ぎ、事故が発生した際には事後処理について技術的アドバイスやサポートを行う。
    2. 船員配乗業務 - 船舶を運航する乗組員を配乗する。乗組員は、KRBSに在籍する日本人海上従業員の他、フィリピン人ブルガリア人ウクライナ人中国人およびポーランド人船員で構成されており、コンピューターシステムにより一元的に管理されている。各国において船員の質的向上を図るため、独自の船員教育に力を入れている。
    3. 保船管理業務 - 船舶の生涯管理を前提として、長・短期メンテナンス計画を立て、管理船の健全な長期保有を可能にしている。
    4. 保険業務 - 船舶の不測の事故に備え、船体保険やPI保険等を手配する。
    5. 建造監督業務 - 船舶の建造に当たり、図面承認業務を行うとともに、建造監督業務を行う。
  2. 船舶貸渡業 - グループで6隻の自動車運搬船を所有し、内外の用船者に長期に貸し渡している。
  3. 国内事業 - 賃貸ビル事業などを運営している。

支店 編集

  • 東京支店 東京都千代田区内幸町2丁目1番1号(飯野ビルディング)
  • マニラ支店 16/F, Marc 2000 Tower, 1973 Taft Ave., Malate, Phil.

脚注 編集

  1. ^ a b 企業理念 ケイラインローローバルクシップマネージメント公式ホームページ、2023年4月8日閲覧
  2. ^ 事業概要 ケイラインローローバルクシップマネージメント公式ホームページ、2023年4月8日閲覧

外部リンク 編集