奈良市鴻ノ池陸上競技場
奈良市鴻ノ池陸上競技場(ならしこうのいけりくじょうきょうぎじょう)は、奈良県奈良市の奈良市鴻ノ池運動公園内にある陸上競技場。球技場としても使用される。施設は奈良市が所有している。2015年4月 - 2020年3月は、長谷川体育施設・キタイ設計が指定管理者として管理運営を行っていたが、同年4月からはミズノスポーツ株式会社、一般財団法人奈良市総合財団、グリーンシステム株式会社の3社が提携した「奈良市スポーツまちづくり推進パートナーズ」が、指定管理者として管理運営を行っている。
奈良市鴻ノ池陸上競技場 ロートフィールド奈良 | |
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施設情報 | |
所在地 | 奈良県奈良市法蓮佐保山四丁目5番1号 |
位置 | 北緯34度41分54.63秒 東経135度49分45.1秒 / 北緯34.6985083度 東経135.829194度座標: 北緯34度41分54.63秒 東経135度49分45.1秒 / 北緯34.6985083度 東経135.829194度 |
開場 | 1983年3月31日 |
修繕 | 2009年 |
所有者 | 奈良市 |
運用者 | 一般財団法人奈良市総合財団 |
グラウンド | 9レーン |
ピッチサイズ | 34,863m2(トラック:12,100m2、フィールド:8,770m2) |
照明 | 簡易照明鉄塔4基 |
旧称 | |
ならでんフィールド (命名権・2016年10月1日 - 2021年3月31日) | |
使用チーム、大会 | |
第39回国民体育大会(1984年) 平成21年度全国高等学校総合体育大会(2009年) 第38回全日本中学校陸上競技選手権大会(2011年) 奈良クラブ(Jリーグ) | |
収容人員 | |
芝生:25,000人 メインスタンド:5,600人 | |
アクセス | |
近鉄奈良線近鉄奈良駅より奈良交通加茂駅行・高の原駅行バスに乗車、「市営球場前」下車 |
ロート製薬が命名権を取得しており、2021年4月1日から「ロートフィールド奈良」(ロートフィールドなら)の名称を用いている(後述)。
概要 編集
2009年(平成21年)に全国高等学校総合体育大会に備えて座席改修やトラックの9レーンやタータンの張替えなどの整備が行われた。
同年5月、奈良市民体育大会でこけら落しが行われ、朝原宣治が招待された。
2013年、当時関西サッカーリーグ所属の奈良クラブはJ3リーグへの加盟に向けて、当競技場をホームスタジアムとして申請したが、当競技場はピッチの縦サイズがJリーグ規定の105mに満たない100mしかないことなどから、スタジアム要件未充足となり申請が認められなかった。奈良市は改修を検討し、2014年のシーズン末に改修された[1]。
なお、奈良クラブが2023年のJ3リーグへの昇格を決定したことを受けて、奈良市長・仲川げんは、将来的にJ2リーグ開催基準となる座席1万人以上収容規模にスタンドの改修をすることを検討していることを明かしている[2]。仲川は「奈良クラブの拠点は奈良市であり、ロートフィールドを引き続き使用し続けることは奈良クラブに確認している。(田原本町に建設が予定される)新しい球技専用スタジアムの計画は、2030年国民スポーツ大会を見据えた整備ととらえている」と説明したうえで、現在は簡易・小型のためJリーグ開催基準(1500ルクス)を満たしていないナイター用照明塔についても「2024年2月までに整備する計画を立てて、Jリーグに書面を提出している」との説明を行った[3]。
設備 編集
- 日本陸上競技連盟第1種公認
- トラック:9レーン(トップエース・ブルートラック)
- 天然芝フィールド
- 約3万人収容のスタンド(うちメインスタンド5,600人分は座席。他25,000人分は芝生席)
- ナイター照明 簡易型4基(ただし基は陸上競技の夜間練習用途に使用されていたため、Jリーグ開催時の照度基準1500ルクスには満たしていない)[4] [5]
- 2023年7月より、Jリーグ開催基準を充足するための新たな照明塔[6]を設置する工事を実施している。
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正面玄関横に設置されたトラック
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ネーミングライツ以前の競技場外観
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ならでんフィールド時代のメインスタンド正面入口
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ロートフィールド奈良時代の競技場外観
付属施設 編集
- 補助陸上競技場(日本陸連第3種)
- 1周400m6レーン・100m直線8レーン
- えんじ色トラック
- 投てき練習場
- 多目的広場(クレイトラック)
- ウォーキングコース
- 初心者コース(全長750m)
- 緑の丘コース(同2㎞)
- わかくさコース(同3㎞)
命名権 編集
奈良市は2016年3月から命名権を公募し、同年9月27日に奈良電力が命名権を取得する契約を奈良市と締結した。同年10月1日からの2021年3月31日までの契約(年額1,000万円(税込))で、「ならでんフィールド」の呼称を使用している[7]。
2021年3月をもって奈良電力とのネーミングライツの契約が満了し、新たに命名権を募集。同年2月25日にロート製薬が命名権を取得することとなり、同年4月1日より「ロートフィールド奈良」に変更となる[8]。
主な開催イベント 編集
- 1984年:第39回国民体育大会(わかくさ国体)秋季大会
- 2009年:平成21年度全国高等学校総合体育大会
- 2011年:第38回全日本中学校陸上競技選手権大会
周辺 編集
脚注 編集
- ^ “サッカー「奈良クラブ」ホーム 鴻ノ池陸上競技場を改修へ”. 産経新聞. (2013年10月22日). オリジナルの2013年10月24日時点におけるアーカイブ。 2013年10月22日閲覧。
- ^ サッカー J3 ロートフィールド「J2基準改修も」 奈良ク昇格で市長 /奈良
- ^ 奈良県 国体に向けて田原本町に球技専用のスタジアム建設へ(NHK奈良放送局)
- ^ 鴻ノ池陸上競技場主競技場の屋外照明を LED に改修!!主競技場の夜間利用を令和 3 年 4 月 1 日より開始!!!
- ^ 奈良市鴻ノ池陸上競技場 様(奈良県)(アイリスオーヤマ)
- ^ ロートフィールド奈良 照明設置工事に関するお知らせ
- ^ 『鴻ノ池運動公園ネーミングライツ・スポンサーの決定について』(プレスリリース)奈良市、2016年9月27日 。2018年12月14日閲覧。
- ^ 『奈良市ネーミングライツ』(プレスリリース)奈良市、2021年3月3日 。2021年3月8日閲覧。
外部リンク 編集
先代 群馬県立敷島公園県営陸上競技場 (前橋市) |
国民体育大会 主競技場 わかくさ国体 |
次代 布勢陸上競技場 (鳥取市) |