奥山荘城館遺跡(おくやまのしょうじょうかんいせき)は、新潟県胎内市あかね町・本郷町、新発田市加治川にある中世の荘園跡である。1984年10月3日に国史跡に指定され、2006年1月26日に追加指定がなされた。

奥山荘城館遺跡
鳥坂城趾碑
地図
1.江上館跡(奥山荘歴史の広場) 2.鳥坂城跡 3.倉田城跡
所在地 新潟県胎内市新発田市
座標 北緯38度03分18秒 東経139度25分18秒 / 北緯38.05500度 東経139.42167度 / 38.05500; 139.42167座標: 北緯38度03分18秒 東経139度25分18秒 / 北緯38.05500度 東経139.42167度 / 38.05500; 139.42167
歴史
時代 中世
文化財指定 2006年-国史跡

概要 編集

奥山荘城館遺跡は、新潟県北部に位置し、中世東国を代表する荘園の奥山荘の荘域に形成された、城館遺跡・信仰関係遺跡・生産遺跡等の13か所が史跡指定されている。江上館跡は、中条町の南部、旧潟湖に隣接する扇状地の扇端部の標高約18メートルの微高地に占地し、三浦和田氏の惣領家である中条氏の居館跡と伝えられている[1]

1991年~1996年(平成3年~8年)まで中条町教育委員会が継続的に行った発掘調査によって、約1町四方の主郭とそれに附属する南郭・北郭からなる館跡の全体像がほぼ判明した。13世紀から16世紀前半の中国陶磁器珠洲焼等が大量に出土し、4か所の橋跡、南門・北門跡、数次にわたる土塁の改修補強の様相が確認された[1]

2002年(平成14年)には江上館跡に「奥山荘歴史の広場」がオープンした[2]

リスト 編集

 
臭水油坪

史跡指定されている遺跡には以下が含まれる。

  • 江上館跡
  • 鳥坂城
  • 倉田城跡
  • 野中石塔婆群
  • 小鷹宮境内地
  • 韋駄天山遺跡
  • 黒川城跡
  • 蔵王権現遺跡
  • 臭水遺跡
  • 金山城跡
  • 願文山城跡
  • 高館跡
  • 館ノ内跡
  • 蝸牛山城跡
  • 坊城館跡
  • 古館館跡
  • 鳥坂城跡の山麓居館跡

脚注 編集

  1. ^ a b 文化庁(一部改変)
  2. ^ 奥山荘歴史の広場が完成しました。」(PDF)『まちだよりなかじょう』第747号、中条町、2002年5月1日、2-3頁。 

関連項目 編集

外部リンク 編集