奥村政房
江戸時代の浮世絵師
来歴 編集
奥村政信の門人で文志と号す。作画期は寛保から延享の頃にかけてで、黒本・青本の挿絵を描く。一枚絵も描いたという。生没年は不明だが、『奥村政信画譜』は「黄表紙にその画なきより見れば、歿年亦恐らくは安永以後に在らざるべし」と述べている。
作品 編集
- 『年玉日待噺』三巻 黒本
- 『鶴竹情の商人』三巻 黒本
- 『栄華義経蝦夷錦』三巻 黒本
- 『盛景両面鏡』三巻、青本、延享4年（1747年）刊行
- 『花重窟内裏』（はながさねいわやだいり）二巻 黒本（青本）、延享4年刊行。琴鶴作
参考文献 編集
- 宮武外骨編 『奥村政信画譜』〈『浮世絵鑑』第二巻〉 雅俗文庫、1910年 ※国立国会図書館デジタルコレクションに本文あり。38コマ目。
- 井上和雄編 『浮世絵師伝』 渡辺版画店、1931年 ※国立国会図書館デジタルコレクションに本文あり。141コマ目。
- 日本浮世絵協会編 『原色浮世絵大百科事典』（第2巻） 大修館書店、1982年