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女帝』(じょてい)は、1983年に制作された日本映画。ヴァンフィル製作、にっかつ配給。主演はポルノ映画初出演の黛ジュン[1]。監督は東映をフリーになって一作目の関本郁夫[1]

女帝
監督 関本郁夫
脚本 桂千穂
内藤誠
出演者 黛ジュン
新藤恵美
大木実
南条弘二
川地民夫
音楽 玉木宏樹
撮影 鈴木耕一
編集 鍋島惇
製作会社 ヴァンフィル
配給 にっかつ
公開 日本の旗 1983年4月29日
上映時間 97分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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作品概要編集

1982年に発生した三越事件に材をとったにっかつロマンポルノ[2]。登場人物の名前や舞台となる百貨店の名称、劇中に出てくるスキャンダルとして「ギリシャ秘宝展の展示物が偽物」など、この事件をモチーフとして多用している。このため当事者サイドから名誉棄損告訴された[1][2]

企画経緯編集

1982年三越事件が起きたとき、三越岡田茂社長と同姓同名東映岡田茂社長が、内藤誠に「事件を題材にして脚本を書いてみろ」と指示し[3]、内藤が桂千穂と共同で脚本を書いた[3]。旬が大事な作品であるため、強行スケジュールでリサーチを行い、内藤はシェイクスピアの『マクベス』を[2]、桂は1950年アメリカ映画イヴの総て』を下敷きに[2]、脚本を書き上げた[4]。出来上がった脚本を岡田に見せたが、「『岡田会』という集まりをやっているから、やはり東映では無理だ」といわれ[3]、内藤と桂がにっかつに持って行き、にっかつで映画化された[3]

実在の人物をモデルにするため困難が多かったが、企画プロデューサーの元村武が方々に手を回し問題をクリアした[2]

最初は新藤恵美が主役で進められていたが、途中から脇役にまわり黛ジュンが主役になった[2]

あらすじ編集

七越デパートの社長と愛人関係をフルに利用して、"女帝"として君臨するデザイナー・中原ミキの栄光と挫折するまでの半生を描く。

スタッフ編集

キャスト編集

作品の評価編集

にっかつ久しぶりの大ヒット[2][3][4]

井出俊郎は「黛ジュンが歌を歌えるところを上手く使うとことか、エンターテインメントとして非常に良い。俳優が人気の落ち目の人ばかりで嫌みがないのもいい」などと評価した[4]

同時上映編集

悪魔の人質

脚注編集

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  1. ^ a b c キネマ旬報』 1983/5/上 「グラビア」 キネマ旬報社 30頁。
  2. ^ a b c d e f g 桂千穂著 北里宇一郎・北川れい子編 『多重映画脚本家 桂千穂』 ISBN 489830186X ワイズ出版 2005/7 177–178頁。
  3. ^ a b c d e 坪内祐三・名田屋昭二・内藤誠共著 フィギュール彩(40) 『編集ばか』 ISBN 978-4-7791-7041-6 彩流社 2015/11 79頁。
  4. ^ a b c 『月刊シナリオ』 1983/7 日本シナリオ作家協会 井出俊郎vs桂千穂 「映画を(より)楽しく見る法(10)」 105頁。

外部リンク編集