姉妹群(しまいぐん、sister group or sister taxon)とは、系統樹において注目するクレードにもっとも近縁なクレードである[1] 。説明のため、下の分岐図で考えてみる。




A



B




C



Aの姉妹群はBである。逆にBの姉妹群はAである。AとB(および両者の最も近い共通祖先)を合わせたクレードABの姉妹群はCである。クレードABC全体は、それ自体がより大きな系統樹において有根化されており、より外の分類群が姉妹群になる。標準的な分岐学では、A、B、Cは、個体、高次分類群などすべて可能である。種の場合は、姉妹群は姉妹種(sister species)と呼ばれる。

姉妹群という語は系統解析で用いられ、解析で認識されるグループのみが姉妹群として扱われる。その例がである。鳥の姉妹群はふつうはワニとされるが、これは現生の分類群のみを対象とした場合の話である[2][3] 。鳥の系統樹は恐竜に根づかせられ、遡ってワニと鳥の最も近い共通祖先に至るまでいくつもの絶滅種が分岐している[4] よって姉妹群という用語は相対的なもので、解析に用いるグループ、種のみの中で、最も近いもの、ということに注意しなけらばならない[5]

関連項目編集

脚注編集

  1. ^ Eernisse, D.J.. “Introduction to Phylogeny: What is a Sister Taxon?”. Biology 404 - Evolution. Department of Biological Science, California State University, Fullerton. 2012年1月4日閲覧。
  2. ^ Padian, Kevin; Lindberg, David R.; Polly, Paul David (1 May 1994). “Cladistics and the Fossil Record: The Uses of History”. Annual Review of Earth and Planetary Sciences 22 (1): 63–89. doi:10.1146/annurev.ea.22.050194.000431. 
  3. ^ Kemp, T.S. (1 January 1988). “Haemothermia or Archosauria? The interrelationships of mammals, birds and crocodiles”. Zoological Journal of the Linnean Society 92 (1): 67–104. doi:10.1111/j.1096-3642.1988.tb01527.x. http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1096-3642.1988.tb01527.x/abstract. 
  4. ^ Hughes, J.M.. “Ancient bird-crocdilian ancestor uncovered”. AVES VITAE - The lives of birds. 2012年1月4日閲覧。
  5. ^ Podani, J. (2010). “Taxonomy in Evolutionary Perspective - An essay on the relationships between taxonomy and evolutionary theory”. Synbiologia Hungarica 5: 1–42. http://www.scribd.com/doc/32972918/Podani-Taxonomy-in-evolutionary-perspective-Synbiol-Hung-6-1-42-2010.