姜 裕文(かん ひろふみ、1971年7月12日 - )は日本の実業家。家賃債務保証と不動産ファンド会社リプラス創業者。神学者。

日本名:水山裕文(みずやまひろふみ)

略歴 編集

兵庫県神戸市生まれ。1983年灘中学校入学し、1986年灘高等学校入学、灘校生徒会長を務める。1990年同校卒業。1991年東京大学教養学部入学、教養学部学友会学生理事会議長を務める。1995年同大経済学部卒業。

1995年ボストン・コンサルティング・グループに入社。日本名(水山)だけではなく韓国名(姜)も併用して使い始める。

1998年にボストン・コンサルティング・グループを退職、祖父が創業した家業の平和 (神戸市長田区の靴、ウェットスーツなどの特殊ゴム素材企業で、系列にパチンコ店などを経営する平和物産、平和観光、平和産業などを持つグループ企業)の取締役に1998年就任。祖父と衝突し2年で退職した。

ボストン・コンサルの先輩堀紘一が社長を務めるドリームインキュベータに2000年4月の創業に参加[1]、設立時の出資を行うと同時に執行役員に就任。

2002年ドリームインキュベータ上場。

2002年9月リプラスを創業、同社代表取締役社長となる。

2003年1月の実質操業開始後、賃貸住宅の滞納家賃保証事業を他社から買収し拡大、不動産ファンドも年金基金との取引などを通じて急速に拡大をし、2004年12月リプラスが東京証券取引所マザーズに上場[2]

2006年6月には、子会社が運営を行うリプラス・レジデンシャル投資法人をREITとして東京証券取引所に上場させた。また、日系としてはほぼ唯一となる中国本土への大規模不動産投資を行っている。北京にある大規模総合施設のChina Central Place のプレミアム・グレードに位置づけられるオフィス部分、ホテル部分を運営する不動産ファンドを通じて2006年に取得した。この不動産の一部は、後に香港証券取引所にSpring REITとして上場を果たしている。また、大韓民国ソウルにおけるマリオットホテルのファンドへの組み込みや、東京の大久保における旧ホテル海洋の大規模なコンバーションのプロジェクトなども行った。

東京大学基金への寄附により、「姜裕文奨学基金」創設。海外から日本への留学生の支援を目的とする。東京大学稷門賞受賞。

鳥取にある劇団「鳥の劇場」の立ち上げ期の物心両面での支援を行った。

2008年9月リーマンショックの中で、負債総額約326億円でリプラス破産[3]

キャンプ用品の企画・製造・販売およびキャンプを核にした宿泊施設運営を行うブランド「キャンプオンパレード」を営む。[4][5]


2022年4月 東京基督教大学神学部神学研究科3年次編入学。

2023年4月 東京基督教大学大学院神学研究科に飛び級で進学。

脚注 編集

  1. ^ 『株式公開でスピードサクセス!』永井弘、SunBooks Inc., 2006/01/25, p18
  2. ^ 「社長パワハラ罵声」流出でCasa株価急落、家賃保証の闇深さにドン引き Money Voice, 2020年12月3日
  3. ^ 【倒産】リプラスが破産、負債総額325億7000万円日経不動産マーケット情報、2008/09/24
  4. ^ 自分だけのキャンプスタイルを目指す方必見!浅草橋の『CAMPonPARADE(キャンプオンパレード)』でオンリーワンのアイテムを探そう!Lantern, 2020 / 03 / 30
  5. ^ 実店舗に関しましてキャンプオンパレード

外部リンク 編集