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ナンバープレート背面に、光源が封入されたベースを設け、透明な文字部分を発光させている

字光式ナンバー(じこうしきナンバー)とは、自動車のライトをつけたときにナンバープレートの文字部分が光るものである。俗に「光るナンバープレート」「電光ナンバー」などとも呼ばれる。なお自ら光ることから連想し「自光式ナンバー」と表記される場合があるが、誤記である。

概要編集

字光式ナンバーの導入の背景には、雪国においてナンバープレートが雪で見えなくなってしまうという問題があった。そのため釧路の北洋無線株式会社が開発した、行灯式のナンバーにすることによって付着した雪を熱で溶かすという考えがあり、1970年に北海道で初めて字光式ナンバーが導入された[1]。他にも「吹雪のときでもナンバーがよく見えるようにするため導入した」「夜間の交通事故の被害者が字光式ナンバーを考案した」などの諸説がある。

「塗装式」または「ペイント式」と呼ばれる字光式でない通常のナンバーでは、塗装式のナンバーには車体後部のナンバープレートを照らすための番号灯があり、車幅灯に連動して点灯し、ナンバープレートが照らされるのに対し、字光式ナンバー専用の照明器具が同様に点灯する。字光式ナンバーは「プレートから文字を切り抜いて樹脂を流し込む」関係上、塗装式ナンバーより文字が浮き出している。

バブル期ハイソカーブームや四駆ブームの分類番号2桁時代は若年層を中心として相応の払い出しがあったが、分類番号3桁化後は「希望番号+字光式」にするユーザーが増え、「一連指定番号+字光式」の払い出しはかなり減った。 これらの経緯から「古臭い」「趣味が悪い」として嫌う者がいる一方で、車両前部のナンバーの被視認性が重視されることのある個人タクシーや中小運送会社のトラックなど、積極的に採用する者もいる。今日においてはもっぱら「自動車ファッション」としての一部といえる。

また、照明器具が車体後部に取り付けられないとして字光式ナンバープレートを装着できないとする車両もある。これら車両は、仕様として取り付けに制限がある、字光式ナンバーを装着できない旨がカタログなどに記載される。一部の高級車や輸入車などでは、球切れ警告機能の関係で取り付け不可とされる物もある。これらの場合でも、字光式照明器具を取り付けられるよう車体や電気配線を改造することで字光式ナンバーの交付を受けることはできる。

また、軽自動車ユーザーの希望により、2002年9月2日から一部の地区(品川、練馬、足立、八王子、多摩、横浜、川崎、相模、湘南、大宮、春日部、熊谷、所沢、群馬、千葉、習志野、野田、袖ヶ浦、水戸、土浦、宇都宮、とちぎ、新潟、長岡、山梨、名古屋、尾張小牧、三河、豊橋、静岡、沼津、浜松、岐阜、飛騨、三重、福井、なにわ、大阪、和泉、京都、神戸、姫路、奈良、滋賀、和歌山、広島、福山、鳥取、島根、岡山、山口ナンバー)で軽自動車の字光式が先行して払い出しが開始され、その他の地区は2002年11月1日から払い出された。軽自動車の場合ナンバーの文字色が黒で、文字自体を光らせることはできないので、プレートの文字が切り抜かれて、そこに流し込まれた透明な樹脂が輪郭を残して黒色に塗装され、後光を持たせる構造になっている(一般の自家用のみで、事業用・貸渡用にはない)。軽自動車の字光式ナンバーは登録車に比べて手間がかかる上、払い出し枚数が少ないため、ナンバープレート代そのものも塗装式に比べて高額である(岩手ナンバーの場合、一連指定番号の塗装式は2枚で1580円、同字光式は2枚で4920円。希望番号の場合は塗装式2枚で4060円、字光式2枚で6600円)。

二輪車や360ccの軽自動車などの小型番号標の字光式は存在しない。

かつて白熱球だった光源のLED化、EL化が進んでいるが、その場合は光源からの発熱が少ないため、従来期待されていた「付着した雪を溶かす」性能はほとんど期待できない。

脚注編集