宇野 義方(うの よしかた、1919年11月12日[1] - 2009年8月12日)は、日本国語学者

宇野 義方
1967年
人物情報
生誕 (1919-11-12) 1919年11月12日
日本の旗 日本 東京都
死没 2009年8月12日(2009-08-12)(89歳)
出身校 東京帝国大学
学問
研究分野 国語学
研究機関 日本女子大学立教大学
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経歴 編集

1919年、宇野哲人の四男として東京に生まれた。東京帝国大学文学部国語学科で学び、1947年に卒業。

卒業後は、日本女子大学助教授。1956年、立教大学文学部助教授となり、1963年に教授昇進。1985年に立教大学を定年退職して名誉教授となった。共立女子短期大学客員教授、特任教授を務めた。

2009年8月12日、肺炎のため死去[1]

研究内容 編集

  • 専攻は国語学で、現代の実生活におけるコミュニケーション論など、生活と言語の研究をおこなった。揺れる現代語の実態にも関心を寄せた。

家族・親族 編集

  • 父:宇野哲人は中国哲学者。
  • 長兄:宇野精一は中国哲学者、国語学者。
  • 三兄:貫達人は歴史学者。(貫正雄の養子)
  • 姉:東洋史研究者の桑田六郎夫人。
  • 姉:物理学者の篠原健一夫人。
  • 姉:経済学者の安藤良雄夫人。
  • 弟:宇野健吾は経済学者。

著作 編集

著書 編集

  • 『手紙術入門 これからの手紙文のゼミナール』 大泉書店、1968年
  • 『対話術 相手をマイペースに乗せる法』 日本経済新聞社、1971年
  • 『みごとな話術へ 知っておきたい言葉使いのミニマム』 広論社、1976年
  • 『言葉の教養 躾の変遷と現代の問題点』 同文書院、1979年
  • 『言語技術研究 コミュニケーションの実際的問題』 明治書院、1980年
  • 『言語生活研究 コミュニケーションの基本的問題』 明治書院、1980年
  • 『敬語をどのように考えるか』 南雲堂 叢書・ことばの世界、1985年
  • 『言語生活史』 東京堂出版 国語学叢書、1986年
  • 『敬語は恐い 社会人なら知っておきたい言葉の常識集』 ごま書房 ゴマブックス、1988年
  • 『挨拶は恐い 「おはよう」のひと言にも、言い方がある』 ごま書房 ゴマブックス、1989年
  • 『手紙は恐い あて名の書き方ひとつで、大恥をかく』 ごま書房 ゴマブックス、1989年
  • 『ビジネス文書とビジネス談話 国語表現ハンドブック』 学術図書出版社、1991年
  • 『知らないと恥をかく挨拶常識集』ごま書房、1992年 あなたはもう学生ではない
  • 『知らないと恥をかく敬語常識集』ごま書房、1992年 あなたはもう学生ではない
  • 『言葉づかいと敬語の要点』 新日本法規出版 (発売)、1994年
  • 『日常語の言い間違い集 汚名挽回、弱冠十六歳、口先三寸…これらはすべて誤りです』 ごま書房 ゴマブックス、1994年
  • 『日本語のお作法』 ごま書房 ゴマブックス、1996年
  • 『美しく使いたい敬語の常識』 ネコ・パブリッシング 2002年 国語力をつける本
  • 『知っておきたい日常語の常識』 ネコ・パブリッシング 2002年 国語力をつける本
  • 『ワンランク上の心のこもった手紙の書き方』 幻冬舎 2004年
  • 『言葉の教養 躾の変遷と現代の問題点』 クレス出版 2006年 《日本人、育てのなかのしつけ論》文献シリーズ

共著編 編集

  • 『学習本位の宇治拾遺物語長野嘗一共著、学燈社、1959年
  • 『国語学』編、学術図書出版社、1985年
  • 『国語 やさしい文章表現』編、学術図書出版社、1989年
  • 『国語の表現』川崎キヌ子共編、学術図書出版社、1990年
  • 『国語表現 はなしかた・かきかた』編、学術図書出版社、1990年

脚注 編集

  1. ^ a b 『現代物故者事典2009~2011』(日外アソシエーツ、2012年)p.99

参考 編集