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宇須乃野神社(うすののじんじゃ)は、伊勢神宮豊受大神宮(外宮)の摂社。外宮の摂社16社のうち第14位である[1]。本項目では、宇須乃野神社と同座する、外宮末社の県神社[2](あがたじんじゃ、縣神社[3][4][5]とも表記)についても記述する。

宇須乃野神社・県神社
Usunono & Agata-jinja 02.jpg
所在地 三重県伊勢市御薗町高向字南世古2653
位置 北緯34度30分20.5秒
東経136度41分55.0秒
座標: 北緯34度30分20.5秒 東経136度41分55.0秒
主祭神 宇須乃野神社:宇須乃女命
県神社:縣神
社格 宇須乃野神社:式内社(小)、豊受大神宮摂社
県神社:豊受大神宮末社
創建 延暦23年(804年)以前
本殿の様式 神明造
主な神事 神嘗祭
地図
宇須乃野神社・県神社の位置(三重県内)
宇須乃野神社・県神社
宇須乃野神社・県神社
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高向大社

2社とも、山田原を構成する原野の1つである宇須野(宇須乃野)にゆかりの深い神社である[4]

概要編集

三重県伊勢市御薗町高向(みそのちょうたかぶく)字南世古2653に鎮座する[6]。御薗町高向のほぼ中央、住宅街の中にある[4]近鉄宮町駅東口から高向の集落に向かって進むと2つの森が現れ、左側にあるのが高向大社、右側にあるのが宇須乃野神社・県神社である[4]

境内を覆う大きなクスノキは宇須乃野神社を象徴する木であり、樹齢はおよそ1000年と伝えられる[4][5]

社殿神明造板葺で、玉垣に囲まれている[6]神明鳥居を有する[6]賽銭箱は置かれていない。境内の面積は1,101m2[6]

宇須乃野神社編集

社名の「宇須乃野」は鎮座地周辺の原野の名前である[4][5]

祭神は宇須乃女命(うすのめのみこと)[4][5]五穀豊穣である[4]。『神名秘書』では「五穀霊神」、『伊勢度会郡高向郷高向村高向神社記』では「御神霊二座宇賀能美多麻神亦宇賀能賣神是也。」、『神名帳再考』では「一名草野姫命」とする[6]

県神社編集

県神社は外宮の末社8社のうち、伊我理神社に次ぐ第2位である[7]

祭神は縣神(あがたのかみ)[4][5]。鎮座地・高向の上田(あがた)の守護神である[4]

歴史編集

伊勢神宮の摂社の定義より『延喜式神名帳』成立、すなわち延長5年(927年)以前に創建された[8]。同書には現社名と同じ「宇須乃野神社」と記載されている[6]。『止由気宮儀式帳』にも「高河原社」として記載がある[6]ことから延暦23年(804年)以前から存在した[8]ことになる。『伊勢度会郡高向郷高向村高向神社記』によると、理由は不明であるが数度に渡って社殿が大破し、高向大社を方角の基準として再建したという[6]

その後祭祀が行われなくなり、近世には社地不明となるが、寛文3年(1663年)に現社地で再興された[6]。社殿は1911年(明治44年)3月に建て替えが行われた[9]1958年(昭和33年)10月にも造り替えが行われ、1982年(昭和57年)11月12日に大修繕が施された[6]

祭祀編集

祈年祭2月20日)、月次祭6月20日12月20日)、神嘗祭10月20日)、新嘗祭11月26日)は、禰宜(ねぎ)・宮掌・出仕が巡回祭典の形で境内にて祭祀を執行し、歳旦祭1月1日)、元始祭1月3日)、建国記念祭(2月11日)、風日祈祭(5月14日8月14日)、天長祭12月23日)は遥祀を行う[10]

交通編集

宮町駅または山田上口駅を拠点として神宮125社めぐりを行う場合、宇須乃野神社へ最初に参拝する人が多い[5]

公共交通
自家用車

脚注編集

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  1. ^ 宇治山田市役所 編(1929):11 - 13ページ
  2. ^ せんぐう館"式年遷宮記念 せんぐう館|125社5"(2013年10月10日閲覧。)
  3. ^ 宇治山田市役所 編(1929):14ページ
  4. ^ a b c d e f g h i j 伊勢文化舎(2008):52ページ
  5. ^ a b c d e f 学研パブリッシング(2013):64ページ
  6. ^ a b c d e f g h i j k l 式内社研究会 編(1990):370ページ
  7. ^ 宇治山田市役所 編(1929):14 - 15ページ
  8. ^ a b 伊勢文化舎(2008):22ページ
  9. ^ 宇治山田市役所 編(1929):12ページ
  10. ^ 式内社研究会 編(1990):371ページ

参考文献編集

関連項目編集

外部リンク編集