守田滿

日本のマスターズ陸上選手

守田 滿[1][2](もりた みつ、1923年6月29日 - 2021年12月30日[3])は日本陸上選手(女性)である。マスターズ100メートル、200メートルの世界記録保持者。熊本県八代市在住[4]

経歴 編集

熊本県出身[5]。戦後、夫とともに葬儀屋を経営。67歳で引退。69歳の時、町内の運動会で活躍したことがきっかけで、マスターズ陸上への出場を勧められ69歳から陸上競技を始めた[6]

2013年9月29日、日本体育協会から第8回日本スポーツグランプリを受賞した[7][8]。同年10月5日、6日に西京極陸上競技場で行われた国際ゴールドマスターズ京都大会に90歳で出場し、100mで23秒15、200mを出した[5]

日本マスターズ陸上競技連合が認定する年代別記録において、80-84歳・85-89歳・90-94歳の3つのクラスで100メートル競走および200メートル走の日本記録を保持している[9]400メートル走では75-79歳のクラスの日本記録を持つ[9]

2014年、内閣府の「エイジレス・ライフ実践事例」として表彰される[2]。2015年8月、八代市の市民栄誉賞を授与される[3]

2021年(令和3年)12月30日、98歳で亡くなった[3]

人物 編集

食事は好き嫌いが激しい。豚肉生卵を毎日食べる[5]。負けず嫌いで、一番にならないと価値がないと考えている。 地元の小学生チームで、タイヤ引きなどのトレーニングを行っている[5][10]

達成した世界記録 編集

  • 200m 40秒78(80歳から84歳)[7]
  • 100m 19秒83(85歳から89歳)[7]
  • 200m 45秒65(85歳から89歳)[7]
  • 100m 23秒15(90歳から94歳)[4]
  • 200m 55秒62(90歳から94歳)[7]

出演 編集

脚注 編集

  1. ^ キラリ☆矢代人”. 矢代市 (2013年9月). 2022年10月28日閲覧。
  2. ^ a b 守田 滿さん 69歳で陸上競技に出会い90歳で現役として世界記録に挑戦。”. 内閣府. 2022年10月28日閲覧。
  3. ^ a b c P08-P19 くらしの情報”. 広報やつしろ2月号. 八代市. p. 11 (2022年2月). 2023年7月17日閲覧。
  4. ^ a b 90歳で100m全力疾走! 「世界一速いおばあちゃん」に松岡修造も脱帽。”. mixiニュース (2014年3月4日). 2014年3月5日閲覧。
  5. ^ a b c d 103歳の世界記録保持者を目撃。マスターズ大会のスゴさ”. 日刊SPA! (2013年11月5日). 2014年3月5日閲覧。
  6. ^ 生涯現役を貫く人生の大先輩。その日常、生き方に健康長寿の秘けつを学ぶ”. NHK. 2014年3月5日閲覧。
  7. ^ a b c d e 「日本スポーツグランプリ」受賞 90歳ランナー守田満さん”. 熊本日日新聞 (2013年9月29日). 2014年3月5日閲覧。
  8. ^ 第8回日本スポーツグランプリ 受賞者(功績)”. 日本体育協会. 2021年1月31日閲覧。
  9. ^ a b クラス別日本記録(女子) - 社団法人日本マスターズ陸上競技連合(PDF文書)
  10. ^ ワンダフルライフ フジテレビ 2014年4月27日放送