安藤裕 (政治家)

日本の政治家、税理士 (1965-)

安藤 裕(あんどう ひろし、1965年3月28日 - )は、日本政治家税理士YouTuber。元自由民主党衆議院議員(3期)。復興政務官内閣府政務官自由民主党政務調査会内閣第二部会部会長代理を務めた。

安藤 裕
あんどう ひろし
復興政務官内閣府政務官時に内閣広報室より公開された肖像写真
生年月日 (1965-03-28) 1965年3月28日(58歳)
出生地 日本の旗 日本 神奈川県横浜市
出身校 慶應義塾大学経済学部
前職 相模鉄道従業員
税理士
復興政務官
内閣府政務官
衆議院議員
所属政党自由民主党[1]→)
新党くにもり
公式サイト あんどう裕オフィシャルサイト

選挙区比例近畿ブロック→)
京都6区
当選回数 3回
在任期間 2012年12月16日 - 2021年10月14日
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安藤 裕
YouTube
チャンネル
活動期間 2018年11月14日 -
ジャンル ニュースと政治
登録者数 6.21万人
総再生回数 12,522,440 回
チャンネル登録者数・総再生回数は
2024年3月1日時点。
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経歴 編集

神奈川県生まれ(現住所は京都府宇治市小倉町西浦[2][3]。横浜市立高田小学校、慶應義塾普通部慶應義塾高等学校卒業。1987年、慶應義塾大学経済学部卒業後、相模鉄道株式会社入社。1995年、税理士を目指し税理士事務所に転職[4]

1997年(平成9年)12月、税理士試験合格。1998年(平成10年)、税理士事務所を開設して独立する[4]。2011年、『「稼ぐ」社長の経理力』を出版。

衆議院議員 編集

2012年(平成24年)、第46回衆議院議員総選挙京都6区自由民主党から出馬。民主党で国会対策委員長(当時)の山井和則に敗れたが、比例近畿ブロックで復活し初当選。2014年(平成26年)、第47回衆議院議員総選挙で再び京都6区で山井に敗れるが、比例復活で再選[5]

2017年4月12日、日本の未来を考える勉強会を立ち上げ、第1回勉強会を主催。

2017年5月、麻生派・山東派と合流する新派閥に参加するため佐藤勉が設立した新グループ「天元会」に参加しそれまで参加していた有隣会を離脱[6]。その後、新派閥志公会に参加[7]。同年10月の第48回衆議院議員総選挙で、希望の党に移った山井との戦いを制し、京都6区で当選(山井は比例復活)。

2018年10月、 第4次安倍改造内閣内閣府政務官復興政務官に就任[8]

2019年、自由民主党政務調査会総務部会部会長代理に就任。

2020年2月26日、日本の未来を考える勉強会を議員連盟にし、会長に就任した。

2021年6月、第49回衆議院議員総選挙には出馬しないと表明[9]

2022年4月6日、政治団体「新党くにもり」共同代表に就任。第26回参議院議員通常選挙東京都選挙区から同団体の候補者として出馬を表明したが、同年7月10日の投開票の結果、34人中19位で落選した[10]

政策・主張 編集

  • 憲法改正集団的自衛権の行使に賛成。
  • アベノミクスを評価する。
  • 原発は日本に必要。
  • 首相靖国神社参拝は問題ない。
  • 村山談話河野談話を見直すべきだ[11]
  • 選択的夫婦別姓制度導入にどちらかといえば反対[12]
  • 改憲による緊急事態条項創設に賛成。
  • 核武装について国際情勢次第で検討すべき。
  • 山林を切り開いてのソーラーパネル設置に災害被害抑制を理由に反対。
  • 政府の赤字はみんなの黒字[13]
    • お金とは、誰かが借金した時に誕生し、返済した時に消えていく。
    • 政府が財政赤字を拡大すれば、お金が生まれ国民の側の黒字となる。
  • 国には通貨発行権という力があり、その力を国民の生活を良くするために使う[13]
  • 消費税ゼロ[13]
  • 社会保険料減免[13]
  • 年金の支給額の引き上げ(60歳以上は最低月額20万円)[13]
提言
  • 2017年の提言[14] において、「消費税増税の「凍結」を視野に入れた消費税のあり方の抜本的見直し」を主張しており、2018年にも同様の提言[15] をしている。2020年3月11日の提言は、そこから更に踏み込んで、軽減税率を用いての税率0%の主張をするものとなっている。今回0%を主張するようになった理由として、10%消費税のGDPへの悪影響の大きさと、新型コロナウイルスによるさらなる景気悪化が予想され、これまで以上の対策が必要だと判断したためとしている[16]
  • 2020年3月11日、「令和恐慌」回避のための30兆円規模の補正予算編成に関する提言を政府に提出した[17]
    • 新型コロナウイルス感染拡大に起因する「令和の恐慌」を回避するための30兆円規模の補正予算の編成を求めた。それにあたっては、躊躇なく国債を発行して財源に充て、2025年のプライマリーバランス黒字化目標を当分の間延期するよう提言。消費税は当分の間、軽減税率を0%として全品目に適用させることとし、消費税減税のタイミングとして6月を目指すよう求めている。
    • さらに、被雇用者に対しては十分な休業補償をするとともに、事業者(特に中小企業個人事業主を含む小規模事業者)に対しては、失われた粗利を100%補償し、防疫対策のためにも安心して休業できるようにすることを求めている。4月に「損失補償、粗利補償しないと、企業は絶対潰れる」とある重鎮議員に意見したところ「これで持たない会社は潰す」と返されたという。
    • また、国土強靭化教育・科学技術投資、サプライチェーンの再構築、特定国依存型のインバウンドの見直しなど、内需主導型の経済成長を促す政策の検討を求めている。
  • 2020年4月16日に日本の未来を考える勉強会の提言として「全国民1人当たり10万円の現金給付」を主張した[18]。その際に所得制限の排除、給付事務の現場負担への配慮、諸般の事情(例えば、ホームレスネットカフェ難民DVによる別居等)により当該給付金の対象から外れてしまう国民への地方創生臨時交付金の充当といった配慮についても記している。
その他
  • 青山繁晴参議院議員が会長を務める日本の尊厳と国益を護る会と合同記者会見を行い、自民党内の消費税減税勢力の糾合を図っている[19]。集った議員はおよそ100人以上としており、若手議員を中心とした勢力としては自民党内でも大きなものとなった(この時点での自民党の国会議員数は397名)。
  • チャンネル桜 2019年7月27日放送「討論!闘論!倒論!『参議院選挙後の日本の近未来』」[20] において、消費税0は実現可能であると主張[20]
  • れいわ新選組など野党には離党して協力することはなく、他の党に移籍することはないと述べている。「ゼロ回答でも、自民党に残り続けるのか。れいわ新選組のほうが政策が近いから、離党して連携した方がいいのでは」という問いには、「私は自民党の議員だから、やはり日本の政策を変えて実現するには、自民党の政策を変えていくのが一番早道だと思う」と答えている[21]
  • 2021年1月30日、安藤ら自民党国会議員有志50人は、47都道府県議会議長のうち同党所属の約40人に、選択的夫婦別姓の導入に賛同する意見書を採択しないよう求める文書を提出した。地方議員や市民団体は、地方議会の独立性を脅かす行為だとして安藤らを批判した[22][23][24][25][26]

人物 編集

選挙歴 編集

当落 選挙 執行日 年齢 選挙区 政党 得票数 得票率 定数 得票順位
/候補者数
政党内比例順位
/政党当選者数
比当 第46回衆議院議員総選挙 2012年12月16日 47 比例近畿京都6区 自由民主党 8万990票 30.30% 29 2/4 5/7
比当 第47回衆議院議員総選挙 2014年12月14日 49 比例近畿(京都6区) 自由民主党 9万4376票 41.11% 29 2/3 4/9
第48回衆議院議員総選挙 2017年10月22日 52 京都6区 自由民主党 10万1977票 42.97% 1 1/3 /
第26回参議院議員通常選挙 2022年7月10日 57 東京都選挙区 新党くにもり 2万758票 0.33% 6 19/34 /

所属団体・議員連盟 編集

(国会議員引退により全部脱退)

著書 編集

脚注 編集

  1. ^ 所属派閥は谷垣G→佐藤G→麻生派
  2. ^ 自由民主党京都府支部連合会 政治資金収支報告書(平成30年分定期公表)” (PDF). 京都府選挙管理委員会 (2019年11月29日). 2019年12月2日閲覧。
  3. ^ 安藤裕:京都6区
  4. ^ a b プロフィール”. あんどう裕オフィシャルサイト. 2019年8月1日閲覧。
  5. ^ 京都 - 開票速報 - 2014衆院選 朝日新聞
  6. ^ 佐藤勉氏ら新グループ設立 麻生、山東派と合流へ 日本経済新聞 (2017年5月12日) 2017年5月20日閲覧
  7. ^ “新・麻生派、59人で発足 自民党第2派閥に”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). http://www.asahi.com/articles/ASK7352KQK73UTFK00P.html?iref=comtop_8_02 2017年7月3日閲覧。 
  8. ^ 第4次安倍改造内閣 副大臣25人、政務官27人の顔ぶれ
  9. ^ 自民・安藤氏、次期衆院選不出馬の意向 産経新聞
  10. ^ 参院選2022 東京の候補者一覧・開票結果”. 朝日新聞. 2022年7月15日閲覧。
  11. ^ 2014年衆院選 毎日新聞候補者アンケート
  12. ^ 朝日新聞、2014年衆院選、朝日・東大谷口研究室共同調査、2014年。
  13. ^ a b c d e 「政府の赤字はみんなの黒字」真の保守政治家・安藤裕は日本をどのように救うのか?新党くにもり共同代表にインタビュー=鈴木傾城”. MONEY VOICE(マネーボイス) - 専門家と個人投資家の本音でつくる経済メディア. 2022年6月25日閲覧。
  14. ^ 「消費税10%」で自民党内二分か GDP受け増税論台頭は確実 総裁選の焦点にも”. SankeiBiz(サンケイビズ) (2017年8月15日). 2020年3月12日閲覧。
  15. ^ 政府支出2・4兆円拡大と消費税対策特別枠を 来年度予算編成めぐり自民若手が首相に提言”. 産経ニュース. 産経デジタル (2018年7月6日). 2020年3月12日閲覧。
  16. ^ (日本語) [コロナショック消費税ゼロ提言の安藤議員に直撃してみた], https://www.youtube.com/watch?v=9t2AUdD2QH4 2020年3月13日閲覧。 
  17. ^ 「令和の恐慌」回避のための30兆円規模の補正予算編成に関する提言”. 【議員連盟】日本の未来を考える勉強会. 2020年3月11日閲覧。
  18. ^ 【緊急提言】前例にとらわれない「全国民1人あたり10万円の現金給付」に関する提言”. 【議員連盟】日本の未来を考える勉強会. 2020年4月16日閲覧。
  19. ^ (日本語) 【緊急】今こそ消費税大幅減税を!「減税勢力」総結集!, https://www.youtube.com/watch?v=pAOEZ-ntv9M 2020年3月30日閲覧。 
  20. ^ a b (日本語) 【討論】参議院選挙後の日本の近未来[桜R1/7/27], https://www.youtube.com/watch?v=e_mGl6vQV6Q 2020年3月12日閲覧。 
  21. ^ シリーズ・コロナ革命(20)~自民党若手議員が30兆円規模の補正予算を提言、「党の政策変えていく」:【公式】データ・マックス NETIB-NEWS”. 【公式】データ・マックス NETIB-NEWS. 2020年3月14日閲覧。
  22. ^ 【全文】夫婦別姓反対を求める丸川大臣ら自民議員の文書、議員50人の一覧”. 東京新聞 TOKYO Web (2021年2月25日). 2021年2月25日閲覧。
  23. ^ “全国40議長に別姓反対文書 自民・丸川氏、高市氏ら閣僚経験者も連名”. 東京新聞. (2021年2月25日). https://www.tokyo-np.co.jp/article/88139 2021年3月2日閲覧。 
  24. ^ 飯田樹与 (2021年2月25日). “夫婦別姓反対を求める丸川担当相らの文書 「地方の意思決定を無視、失礼だ」埼玉県議長が不快感”. 東京新聞. https://www.tokyo-np.co.jp/article/88152 2021年3月2日閲覧。 
  25. ^ “丸川大臣「残念すぎる」選択的夫婦別姓、反対議員50人へ質問状 市民団体”. 東京新聞. (2021年2月27日). https://www.tokyo-np.co.jp/article/88547 2021年3月2日閲覧。 
  26. ^ 奥野斐 (2021年4月1日). “選択的夫婦別姓 自民議員が反対派に思うこと「理解不足と差別思想を感じた」”. 東京新聞. https://www.tokyo-np.co.jp/article/94526 2021年4月7日閲覧。 
  27. ^ 「週刊文春」編集部. “自民党“魔の3回生”56歳 引退の理由は50代タレントと“W不倫””. 文春オンライン. 2021年11月7日閲覧。
  28. ^ 【緊急事態企画★クラブ編vol.1】#粗利補償#消費税ゼロで日本を救うプロジェクト, https://www.youtube.com/watch?v=R2AQEEiKXqk 2020年6月20日閲覧。 
  29. ^ 〈緊急特別対談(全4回)〉ミュージシャン 世良公則×衆議院議員 あんどう裕 「コロナウイルス 日本経済再生への道」~【第一回】世良さん、なぜいま活発な発言を?~, https://www.youtube.com/watch?v=7YnJwngtpKI 2020年6月20日閲覧。 
  30. ^ 元衆院議員・安藤裕が”不倫相手”と『M-1』に挑戦したワケFRIDAYデジタル
  31. ^ “2019年12月号_2面”. 全国たばこ新聞 (全国たばこ販売協同組合連合会). (2019年11月25日). http://zenkyou.xsrv.jp/wp-content/uploads/2020/07/2019%E5%B9%B412%E6%9C%88_%EF%BC%92%E9%9D%A2.pdf 2020年7月21日閲覧。 
  32. ^ a b c 俵義文 『日本会議の全貌』 花伝社、2016年
  33. ^ 『現代印章 2019年4月号』(ゲンダイ出版)
  34. ^ 「日本の未来を考える勉強会」提言賛同者”. あんどう裕(ひろし)衆議院議員(twitter) (2017年10月9日). 2019年4月18日閲覧。
  35. ^ プロフィール”. 衆議院議員 あんどう裕オフィシャルサイト (2013年7月20日). 2020年3月12日閲覧。

外部リンク 編集

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