日本 > 埼玉県 > 志木市 > 宗岡 (志木市)

宗岡(むねおか)は、埼玉県志木市大字[4]郵便番号は353-0008[2]

宗岡
秋ヶ瀬取水堰
秋ヶ瀬取水堰
宗岡の位置(埼玉県内)
宗岡
宗岡
宗岡の位置
北緯35度50分48.15秒 東経139度35分33.39秒 / 北緯35.8467083度 東経139.5926083度 / 35.8467083; 139.5926083
日本の旗 日本
都道府県 埼玉県
市町村 志木市
面積
 • 合計 1.901817 km2
人口
2017年(平成29年)9月30日現在)[1]
 • 合計 0人
 • 密度 0.0人/km2
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
353-0008[2]
市外局番 048[3]
ナンバープレート 所沢

地理 編集

志木市東部に位置する[5]。北から東にかけて荒川を挟んでさいたま市桜区下大久保、南で朝霞市上内間木、南西で下宗岡、西で中宗岡上宗岡、北西で富士見市南畑新田と接する。元は上宗岡、中宗岡、下宗岡もすべて大字宗岡だったが、住居表示実施により、荒川堤外地である河川敷部分のみが宗岡として残り、1979年(昭和54年)3月住居表示が実施されているが[5]地番はない。荒川を境にさいたま市桜区と接する。面積は1,901,817平方メートル。

一部荒川左岸の土地も含んでいる。これは川が左岸に蛇行していた名残である。堤外地には田圃などが広がっている。羽根倉橋以北はゴルフ場、南部はサッカー場、グラウンドなどに利用されている場所もある。

朝霞浄水場への取水口がある[6]秋ヶ瀬取水堰があり、釣り客も見られる。ゴマフアザラシあらちゃんが出現し、一時期見物客が殺到したこともあった。また、同取水堰が荒川の中流と下流[7]、及び淡水域と汽水域[8](感潮域)の境界となっている。

歴史 編集

「宗岡」は荒川新河岸川に挟まれた平地を指す地名である[9]。そのため、古来から水害の多い土地となっており、江戸時代宗岡村を守るための堤防が周囲に巡らされた。また、地内には高さ約2 mほどの盛り土の上に土蔵を建てた「水塚」と呼ばれる施設がいくつも作られ、その中に食糧なども保管されており、水害時にはそこに住民が避難するようになっていた。しかし、第二次世界大戦後は、堤防が嵩上げされると共に、新河岸川放水路(川越市ふじみ野市、富士見市)、びん沼調節池(川越市、富士見市、さいたま市西区)、南畑排水機場[注釈 1](富士見市)等が整備されて水害が減少し、また、住宅開発の進展と共に「水塚」も姿を消したことから、新住民はその歴史を知らない場合も多いとされる[9]

沿革 編集

  • 1970年昭和45年)10月26日 - 大字宗岡の一部から町名「宗岡」が成立[5](大字がとれる)。
  • 1973年(昭和48年)11月1日 - 大字宗岡から上宗岡、中宗岡、下宗岡が分離[11]。この際に先に成立した町名「宗岡」もそれぞれ分割され消滅[12]、大字宗岡のみが残る。
  • 1979年(昭和54年)3月 - 宗岡の住居表示を実施[5][13]

小・中学校の学区 編集

宗岡地区の市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[14]

番地 小学校 中学校
上宗岡2丁目11~21番

上宗岡3丁目・4丁目・5丁目11~21番 中宗岡2丁目7~17番・31・32番 (※7番34~49号と8番20~26号を除く)

志木市立宗岡第二小学校 志木市立宗岡中学校
上宗岡1丁目・2丁目1~10番・5丁目1~10番

中宗岡1丁目1~7番・10~13番・17~19番 中宗岡5丁目1~18番

志木市立宗岡第四小学校
中宗岡1丁目8番・9番・14~16番

中宗岡2丁目1~6番・7番(34~49号) 中宗岡2丁目8番(20~26号)・18~30番・940番 中宗岡3丁目・4丁目・5丁目(19~28番)

志木市立宗岡小学校 志木市立宗岡第二中学校
下宗岡1~4丁目・大字宗岡字赤野下飛地 志木市立宗岡第三小学校

交通 編集

道路 編集

施設 編集

 
志木総合グラウンド
  • 志木市総合運動公園
  • 富士見市運動公園 - 敷地の一部が宗岡地内にあたる。
  • 志木市立秋ヶ瀬運動公園
  • 志木秋ヶ瀬さくら草公園
  • 秋ヶ瀬運動公園
  • 埼玉県営グランド
  • NTT東日本総合グラウンド
  • 細田学園グラウンド
  • ノーザンカントリークラブ錦ヶ原ゴルフ場 - 一部が地内にあたる。クラブハウスはさいたま市西区塚本町
  • 豊南学園グラウンド
  • 東京音楽大学グラウンド
  • 秋ヶ瀬取水堰
  • 羽根倉揚水場

脚注 編集

注釈
  1. ^ 増水時の新河岸川の水を新河岸川放水路、びん沼調節池を経てポンプで荒川に強制排水する施設。1986年(昭和61年)完成[10]
出典
  1. ^ 統計情報(総合窓口課)- 志木市町丁別世帯・人口表”. 志木市 (2017年10月12日). 2017年10月19日閲覧。
  2. ^ a b 郵便番号”. 日本郵便. 2017年10月19日閲覧。
  3. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2017年5月29日閲覧。
  4. ^ 都市計画道路一覧表 - 志木市,2017年2月21日閲覧。
  5. ^ a b c d 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』 1067頁。
  6. ^ 浄水施設の紹介”. 東京都水道局. 2015年5月15日閲覧。
  7. ^ 水面利用(ボート・水上オートバイなど)について”. 国土交通省関東地方整備局荒川下流河川事務所. 2017年5月15日閲覧。
  8. ^ 2秋ケ瀬取水堰(荒川)”. 埼玉県. 2017年5月15日閲覧。
  9. ^ a b 庄司哲也(2014年10月9日). “どうすれば安全安心:集中豪雨・平地のリスク 市街化で下水が「内水氾濫」”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
  10. ^ 荒川の主な施設”. 国土交通省関東地方整備局荒川上流河川事務所. 2017年5月15日閲覧。
  11. ^ 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』 1066頁。
  12. ^ 志木市歴史年表” (PDF). 志木市役所. p. 2. 2017年12月8日閲覧。
  13. ^ 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』 848頁。
  14. ^ 小中学校通学区域”. 志木市 (2015年3月2日). 2017年10月19日閲覧。

参考文献 編集

  • 「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』角川書店、1980年7月8日。ISBN 4040011104 

関連項目 編集

外部リンク 編集