定期考査
日本の定期考査編集
単元別試験が単元の学習を終えるごとに実施されることに対して、定期考査はあらかじめ、実施する時期が決まっているためにこう呼ぶ。小学校などでは単元別試験、中学校以降は定期考査が行われることが多い。
一般に学期ごとに中間考査(ちゅうかんこうさ)・中間試験(ちゅうかんしけん)・中間テスト(ちゅうかんテスト)と期末考査(きまつこうさ)・期末試験(きまつしけん)・期末テスト(きまつテスト)がある。最終学期は、期末考査を兼ねて学年末考査(がくねんまつこうさ)・学年末試験(がくねんまつしけん)・学年末テスト(がくねんまつテスト)が実施される場合が多いが、学期ごとに単位を認定する学校では行われない。大学・短期大学などでは、中間試験をせず期末試験だけを行うことが多い。
数日から1週間といった特定期間に集中的に行われることも多く、個々のテストそのものだけでなく、この試験期間のことも定期考査、定期試験と呼ぶこともある。
中等教育段階の定期考査編集
中学校では、一般に中間考査で国語、社会、数学、理科、英語の5教科を行い、期末考査ではそれに実技4教科音楽、美術、保健体育、技術・家庭を加えた9教科の試験を実施するところが多い。 また、高等学校では教科が細分化されるため、教科毎ではなく科目別に試験が実施される。
一般的に、3学期制の学校では1学期中間試験は5月中下旬、1学期期末試験は6月下旬から7月上旬ごろ、2学期中間試験は10月中旬ごろ、2学期期末試験は11月下旬から12月上旬ごろ、学年末試験は2月中下旬ごろに行われる。2学期制の学校では前期中間試験は6月下旬から7月上旬ごろ、前期期末試験は10月上中旬ごろ、後期中間試験は11月下旬から12月上旬ごろ、学年末試験は2月中下旬ごろに行われる。
ただし、学校・学年・教科等の状況によっては、一部の教科・科目の試験を実施しない場合もある。この場合、定期考査前に統一した課題を実施し、その成績を定期考査の成績として扱うこともある。
高等教育段階の定期試験編集
大学などでは、試験の上、単位を認定することが大学設置基準に定められており、実習科目やレポートを課す科目を除けば、一般的に定期試験が行われる。成績評定には、普段の出欠状況、提出課題、授業での様子、学習に対する関心・意欲・態度などが加味されることがあるが、定期試験の比重がかなりを占める場合がほとんどである。
実力考査、実力試験編集
実力考査(じつりょくこうさ)、実力試験(じつりょくしけん)、実力テスト(じつりょくテスト)は、本来は学期ごとの学習評価を行うのに関係ないものであり、定期考査とは別の概念であるが、しばしば定期的に実施される。学校によっては、学期末の学習評価に組み入れるところもあるが、この場合、厳密に学期で行った学習のみを評価することには当たらなくなる。ただし、学校によっては中学校3年生で8回も実力考査があることがある。
アメリカの定期考査編集
アメリカの大学では、一般的に定期試験として、学期ごとに中間試験(midterm examination)と期末試験(final examination)が実施される[1]。
期末試験の内容は、中間試験実施以降に学習した内容が試験の範囲となる場合と、学期の全体を通して学習した内容が試験の範囲となる場合(comprehensive examination)がある[1]。
定期試験の形式には4種類がある[1]。