宮古港駅

かつて岩手県宮古市にあった貨物駅

宮古港駅(みやここうえき)は、かつて岩手県宮古市鍬ヶ崎(現・臨港通)にあった日本国有鉄道(国鉄)山田線(宮古臨港線)の貨物駅廃駅)である。

宮古港駅
みやここう
Miyakokō
宮古 (2.0 km)
所在地 岩手県宮古市鍬ヶ崎
北緯39度38分27.3秒 東経141度58分7.7秒 / 北緯39.640917度 東経141.968806度 / 39.640917; 141.968806座標: 北緯39度38分27.3秒 東経141度58分7.7秒 / 北緯39.640917度 東経141.968806度 / 39.640917; 141.968806
所属事業者 日本国有鉄道
所属路線 山田線貨物支線(宮古臨港線)
キロ程 2.0 km(宮古起点)
駅構造 地上駅
開業年月日 1943年昭和18年)11月22日
廃止年月日 1984年(昭和59年)2月1日
備考 貨物専用駅
テンプレートを表示

1943年昭和18年)に建設された宮古臨港線(通称)の貨物駅で[1]ラサ工業田老鉱山1971年閉山)で採掘された鉱石や宮古港で水揚げされた海産物および水産加工品などを扱った。

年表 編集

駅構造 編集

当駅は、宮古駅からの貨物支線がスイッチバックして当駅構内に繋がる形であった[4]

当駅西側付近にはラサ工業の鉱石貯蔵施設があり、当駅より鉱石運搬のための引込み線がホッパー付近まで繋がっていた[5]。なお、鉱石貯蔵施設からは索道にて田老鉱山へと繋がっていたが、1971年(昭和46年)の田老鉱山閉山に伴い索道はその後なくなっている。

駅周辺 編集

当駅は出崎埠頭の北側一画にあった。

廃止後の現状 編集

当駅跡地は宮古市魚市場となっている。また、山側に鉱石貯蔵施設の遺構が一部残っている。

その他 編集

1987年(昭和62年)7月19日から1989年平成元年)10月11日の期間に、宮古駅 - 当駅間の廃線跡 (1.4km) を使用して、C10 8牽引のSLリアス線「しおかぜ号」が運行されている。この時、宮古駅 - 当駅間には停車駅(臨時駅)として、はまぎく駅ミニ浄土ヶ浜公園前駅(ミニじょうどがはまこうえんまえ)、うみねこ駅の3駅が設置された[3]

隣の駅 編集

日本国有鉄道
山田線貨物支線(宮古臨港線)
宮古駅 - (貨)宮古港駅

脚注 編集

  1. ^ 宮古臨港線が開通(昭和18年11月22日新岩手日報(夕刊))『昭和ニュース辞典第8巻 昭和17年/昭和20年』p8 毎日コミュニケーションズ刊 1994年
  2. ^ 「運輸通信省告示第43号」『官報. 1943年11月22日』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
  3. ^ a b 『日本鉄道旅行地図帳』2 東北、37頁。
  4. ^ 1979年測量の2.5万地形図「宮古」 - 地図・空中写真閲覧サービス(国土地理院)。当画像では見づらいが、地形図には路線がスイッチバックの形で描かれている。
  5. ^ 参考画像:1948年5月15日米軍撮影の空中写真 - 地図・空中写真閲覧サービス(国土地理院)

参考文献 編集

  • 日本鉄道旅行地図帳』 2 東北、今尾恵介 監修、新潮社、2008年。ISBN 978-4-10-790020-3 

関連項目 編集

外部リンク 編集