富士通カワサキレッドスピリッツ

日本のバレーボールチーム

富士通カワサキレッドスピリッツ(ふじつうカワサキ レッドスピリッツ)は、神奈川県川崎市を本拠地とする富士通の男子バレーボールチームである。2022-23シーズンはV.LEAGUE DIVISION2(V2リーグ)に所属。

富士通カワサキレッドスピリッツ
原語表記 富士通カワサキレッドスピリッツ
ホームタウン 神奈川県川崎市
創設年 1979年
所属リーグ V.LEAGUE DIVISION2
チーム所在地 神奈川県川崎市
体育館所在地 神奈川県川崎市
代表者 福竹主水
監督 山本道彦
ホームページ 公式ウェブサイト

概要 編集

1979年、神奈川県川崎市にある富士通川崎工場の9人制バレーボール部(全国タイトルを歴代最多35回獲得した強豪と知られる)から派生する形で6人制バレーボール部が誕生した[1]

チーム名は、本拠地である川崎市に根付いたチームを目指すとしての「カワサキ」と、コーポレートカラーでもある「赤」を使って、燃え上がる様な熱い精神・魂・元気などを統合したものとしての「レッドスピリッツ」を合わせた[1]。チームエンブレムにはリスを起用し、中型で機動力のあるバレーボールを身上とするチームを、リスの愛らしくすばしっこい動きに喩えている[1]

練習場は川崎工場の近くにある富士通川崎総合体育館であり、練習見学も可能である[2]。ホームゲームは川崎市内の体育館(カルッツかわさき(元川崎市体育館)、宮前スポーツセンター)などで開催される。

歴史 編集

1979年、富士通川崎工場の9人制バレーボール部から派生する形で発足。口コミで集まった経験者を中心に活動を始めた[1]

1984年より地域リーグに出場。初出場となる第4回大会から、しばらくは東部リーグ2位以内に入れず、プレーオフに進出できなかった。1998年の第18回大会で15シーズン目にして初めてプレーオフ進出を果たす。プレーオフでは上位2位に入れず、V1リーグ(現・Vチャレンジリーグ)昇格はならなかった。第20回、第21回大会でもプレーオフに進出したが、2位以内に入れなかった。2003年、第23回地域リーグプレーオフにて初優勝を果たし、初めてV1リーグ出場決定入替戦に出場となった。しかし、入替戦では敗れV1リーグ昇格はならず。続く第24回、第25回大会も入替戦出場を果たしたが、昇格はならなかった。そして、ちょうどV1リーグがV・チャレンジリーグに改称される時期であった2006年に、第26回地域リーグプレーオフで準優勝を果たし、入替戦でも勝って、遂に念願のV・チャレンジリーグ昇格を果たした。

初参戦となる2006/07V・チャレンジリーグでは5位、2007/08大会では6位に入り、中位の成績を残す。2008/09V・チャレンジリーグで、準優勝。遂に、V・プレミアリーグをかけて、V・チャレンジマッチ(入替戦)に出場する。NECブルーロケッツに連敗しプレミアリーグ昇格はならなかったが、2試合で1セットずつ取る健闘を見せた。2009/10V・チャレンジリーグでも準優勝を果たすが、V・チャレンジマッチで大分三好ヴァイセアドラーから1セットも取れずに連敗し、昇格ならず。

2010年、V・プレミアリーグ昇格に向けて、チーム名が「富士通カワサキレッドスピリッツ」となる。

2010/11V・チャレンジリーグでも2位で終えるが、東日本大震災の影響によるリーグ中断でV・チャレンジマッチも中止となり、そのまま残留となった。2011/12V・チャレンジリーグでは、上位リーグで4勝1敗の成績を挙げながらもセット率でつくばユナイテッドSun GAIAジェイテクトSTINGSに競り負けて3位となり、V・チャレンジマッチ出場はならなかった。2012/13V・チャレンジリーグは、つくばとジェイテクトに加え、警視庁フォートファイターズにも苦戦し、4位で終える。

2015/16のV・チャレンジリーグIでは、大分三好を抑えて、悲願の初優勝を果たした[3]。V・チャレンジマッチではFC東京に0-3、1-3で連敗し、V・プレミアリーグ昇格はならなかった。2016/17シーズンは準優勝。V・チャレンジマッチ出場するが、JTサンダーズにまたも0-3、1-3で連敗し昇格ならず。

2017/18シーズン、翌シーズンより新たに始まる新生V.LEAGUEにて、S2ライセンスを取得し、2部のDIVISION2(V2)に編入されることとなった[4]。V・チャレンジリーグでは2シーズンぶりに優勝を果たした。2017/08V・チャレンジリーグIでは2シーズンぶりの優勝を果たした[5]

2018-19シーズン、初年度V2リーグを制覇し、前シーズンのV・チャレンジリーグIに続き連覇。2019-20シーズンも優勝し3連覇を果たした[6](S2ライセンスのためV・チャレンジマッチには出場不可)。2020-21シーズンには、20戦全勝の全勝優勝で4連覇を果たした[7]

2021-22シーズン、翌シーズンのS2ライセンスを取得した[8]。それにより、V2リーグで2位以内に入れば、V・チャレンジマッチのV1・V2入替戦に出場できることとなった。V2では、優勝を争うライバルであるヴォレアス北海道に2戦2敗を喫し、同チームに優勝を許し、V2連覇は4でストップした[9]。しかし、準優勝を果たしたため、V・チャレンジマッチ出場権を得た[10]。V・チャレンジマッチは大分三好ヴァイセアドラーとの対戦となり、初戦はフルセットで勝ちV1昇格にリーチをかけるが、第2戦は1-3で敗れ、セット率によりV1昇格とはならなかった[11]

成績 編集

主な成績 編集

チャレンジリーグ、チャレンジリーグIV.LEAGUE DIVISION2
黒鷲旗全日本選抜大会
  • 優勝 なし
  • 準優勝 なし

年度別成績 編集

V・プレミアリーグ / V・チャレンジリーグ 編集

所属 年度 最終
順位
参加
チーム数
レギュラーラウンド ポストシーズン
順位 試合 試合
チャレンジ 2006/07 5位 9チーム 5位 16 7 9 -
2007/08 6位 10チーム 6位 18 9 9 -
2008/09 準優勝 12チーム 4位 11 7 4 7 5 2
2009/10 準優勝 11チーム 3位 10 7 3 5 4 1
2010/11 準優勝 11チーム 2位 17 15 2 -
2011/12 3位 11チーム 3位 10 9 1 5 4 1
2012/13 4位 11チーム 4位 20 14 6 -
2013/14 4位 11チーム 4位 20 15 5 -
2014/15 準優勝 12チーム 2位 22 17 5 -
チャレンジI 2015/16 優勝 8チーム 1位 21 19 2 -
2016/17 準優勝 8チーム 2位 21 17 4 -
2017/18 優勝 8チーム 1位 21 17 4 -

V.LEAGUE 編集

所属 年度 最終
順位
参加
チーム数
レギュラーラウンド ポストシーズン 備考
順位 試合 試合
DIVISION2 2018-19 優勝 9チーム 1位 24 21 3 -
2019-20 優勝 12チーム 1位 20 19 1 -
2020-21 優勝 11チーム 1位 20 20 0 -
2021-22 準優勝 15チーム 2位 28 25 3 - 不戦勝2を含む。
2022-23 準優勝 10チーム 2位 27 20 7 -

選手・スタッフ(2023-24) 編集

選手 編集

背番号 名前 シャツネーム 生年月日(年齢) 身長 国籍 Pos 在籍年 前所属 備考
1 エバデダン・ジェフリー・宇意 JEFFREY (1998-03-17) 1998年3月17日(25歳) 185   日本 MB 2020年- 中京大学 副キャプテン
2 樋内竜也 HIUCHI (2000-10-27) 2000年10月27日(22歳) 186   日本 OH 2023年- 東海大学 新人[12]
3 緒方悠大 OGATA (2000-02-14) 2000年2月14日(23歳) 189   日本 MB 2022年- 日本大学
5 吉田綜眞 YOSHIDA (1997-04-23) 1997年4月23日(26歳) 186   日本 OP 2020年- 筑波大学
7 加藤大雄 KATO (1993-10-15) 1993年10月15日(29歳) 195   日本 MB 2017年- 岐阜経済大学 キャプテン
8 後藤滉貴 GOTO (1995-01-20) 1995年1月20日(28歳) 184   日本 OP 2017年- 順天堂大学 副キャプテン
9 江藤巧 ETO (2000-06-28) 2000年6月28日(23歳) 181   日本 S 2023年- 駒澤大学 新人[12]
10 岡村義郎 OKAMURA (1989-06-01) 1989年6月1日(34歳) 188   日本 MB 2012年- 中央大学
13 兵頭佳樹 HYODO (1998-02-12) 1998年2月12日(25歳) 183   日本 OH 2020年- 大阪商業大学
14 谷平拓海 TANIHIRA (1998-01-01) 1998年1月1日(25歳) 187   日本 OH 2020年- 駒澤大学
15 小野宙 ONO (1999-01-22) 1999年1月22日(24歳) 178   日本 S 2021年- 順天堂大学
20 高橋太 TAKAHASHI (2000-10-11) 2000年10月11日(22歳) 180   日本 L 2023年- 駒澤大学 新人[12]
21 秦俊介 HATA (2000-01-31) 2000年1月31日(23歳) 188   日本 OP 2022年- 法政大学
22 南本一成 MINAMIMOTO (1999-06-15) 1999年6月15日(24歳) 185   日本 OH 2022年- 関西大学
23 田中友貴 TANAKA (2000-07-29) 2000年7月29日(23歳) 186   日本 MB 2023年- 愛知学院大学 新人[12]
出典:チーム新体制リリース[13] チーム公式サイト[14] Vリーグ公式サイト[15]
更新:2023年5月29日

スタッフ 編集

役職 名前 備考
部長 福竹主水
副部長兼GM兼監督 山本道彦
コーチ 中川剛 新任
マネージャー 中川睦美
マネージャー 藤吉真穂
チーフアナリスト 出町虎將
アナリスト 松尾和真 新任
トレーナー 清野良
シニアアドバイザー 勝田祥平
プロモーション 志波京介
総務 平澤徹
広報 三芳健斗
管理栄養士・プロモーション 川本弥生
出典:チーム新体制リリース[13] チーム公式サイト[14] Vリーグ公式サイト[15]
更新:2023年5月29日

脚注 編集

  1. ^ a b c d 富士通カワサキレッドスピリッツ(公式サイトトップページ)”. 富士通カワサキレッドスピリッツ. 2013年10月26日閲覧。
  2. ^ 練習場所”. 富士通カワサキレッドスピリッツ. 2013年10月26日閲覧。
  3. ^ Vリーグ機構. “2015/16V・チャレンジリーグⅠ男子,2015/16V・チャレンジリーグⅡ男子,全日程終了、最終結果のお知らせ”. 2016年2月28日閲覧。
  4. ^ 2018-19 V.LEAGUEの編成について』(プレスリリース)Vリーグ機構、2018年3月24日https://www.vleague.jp/topics/news_detail/206062020年3月1日閲覧 
  5. ^ 2017/18V・チャレンジリーグⅠ男子大会 最終結果・個人賞受賞選手決定のお知らせ』(プレスリリース)Vリーグ機構、2018年2月25日https://www.vleague.jp/topics/news_detail/204782021年3月7日閲覧 
  6. ^ 2019-20 V.LEAGUE DIVISION2 MEN V・レギュラーラウンド最終結果・個人賞受賞選手決定のお知らせ』(プレスリリース)Vリーグ機構、2020年2月28日https://www.vleague.jp/topics/news_detail/215742020年3月1日閲覧 
  7. ^ 順位表・公式記録 2020-21 V.LEAGUE DIVISION2 MEN レギュラーラウンド”. Vリーグ機構. 2021年3月7日閲覧。
  8. ^ 2022-23シーズン V.LEAGUE ライセンス交付結果について”. Vリーグ機構 (2021年10月5日). 2022年3月27日閲覧。
  9. ^ 2021-22 V.LEAGUE DIVISION2 MEN 最終順位および個人賞の決定について”. Vリーグ機構 (2022年3月27日). 2022年3月27日閲覧。
  10. ^ V・チャレンジマッチのチケット本日(3/27)発売!男子試合日程が決定”. Vリーグ機構 (2022年3月27日). 2022年3月27日閲覧。
  11. ^ VC長野と大分三好は逆転でV1残留!アイシンはV2昇格権利獲得!!V・チャレンジマッチ男子大会結果”. Vリーグ機構 (2022年4月10日). 2022年5月28日閲覧。
  12. ^ a b c d 2023年度内定選手及びスタッフ登録のお知らせ”. 富士通カワサキレッドスピリッツ (2022年10月8日). 2022年10月10日閲覧。
  13. ^ a b 2023年度新体制について”. 富士通カワサキレッドスピリッツ (2023年5月27日). 2023年5月29日閲覧。
  14. ^ a b Team:選手・スタッフ”. 富士通カワサキレッドスピリッツ. 2023年5月29日閲覧。
  15. ^ a b 富士通カワサキレッドスピリッツ”. V.LEAGUE. 2023年5月29日閲覧。

関連項目 編集

以下富士通川崎工場が関与するスポーツクラブ

外部リンク 編集