導火線 FLASH POINT』(原題:導火綫、英題:Flash Point)は2007年香港映画。監督はウィルソン・イップ。出演はドニー・イェンルイス・クーコリン・チョウファン・ビンビンほか。
日本では2011年6月に日本版DVDが発売されたが、その後7月に東京と大阪で期間限定上映され[1][2]、2015年には新たにブルーレイが発売。2020年には日本語吹替を収録し再発売。

導火線 FLASH POINT
導火綫
Flash Point
監督 ウィルソン・イップ
脚本 セット・カムイェン
ニコール・タン
製作 ナンサン・シー
ドニー・イェン
出演者 ドニー・イェン
ルイス・クー
コリン・チョウ
ファン・ビンビン
音楽 チャン・クォンウィン
撮影 チェン・マンポー
ミウ・キンファイ
編集 カーファイ・チャン
製作会社 東方電影発行
保利博納電影発行
長影集団
北京光線影業
配給 日本の旗 SPO
公開 香港の旗 2007年8月9日
日本の旗 2011年7月16日
上映時間 87分
製作国 香港の旗 香港
中華人民共和国の旗 中国
言語 広東語
次作 導火線 FLASH POINT : 復活
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解説 編集

2005年公開の『SPL/狼よ静かに死ね』でプロレス技関節技などを取り入れたドニー・イェンは本作で世界に先駆け本格的に総合格闘技を適合させたアクションを設計。公開前のインタビューでは「将来MMAがアクション映画の主流になると考えたことはあるか」という問いに「成功した映画は新しいトレンドを生みだすものだ」と答えている [3]

この作品は、香港電影金像奨金馬奨のアクション設計賞に加え、世界中のアクション専門家、プロのスタントマン、スタント団体に所属するメンバーによって投票されるアメリカの“Taurus World Stunt Awards英語版”でもベスト・アクション賞 外国映画部門(BEST ACTION IN A FOREIGN FILM)を受賞した [4]

アクション監督であるドニーを補佐するスタントコーディネーターには谷垣健治下村勇二。日本人スタントマンも多数参加しており、作品のエンドクレジットでは日本人を含む甄家班(イェン・アクションチーム)が訓練を重ねる映像が使われている。

ストーリー 編集

1997年中国返還前の香港。馬(マー)は内部調査で容疑者を病院送りにすると批判され左遷されてしまうほどの暴力刑事。かつての相棒であるウィルソンはベトナム人マフィアに潜入捜査中の身である。彼の協力を得ながらベトナム三兄弟を追いつめてゆくが警察と繋がっていることが知られ、一転ウィルソンは命を狙われ証人はおろか警察の上司や同僚まで殺害されてしまう。証言をするはずの公判の日にガールフレンドを誘拐されたウィルソンは単身彼女を救うためにアジトへと急ぐ。一方、彼らに危険が迫っていることを察知したマーは釈放されたばかりの三兄弟の長男を楯に2人の救出に向かう。仲間を傷つけられ殺された男の導火線に火がついた、最後まで生き残るのはマフィアのお前か、刑事の俺か。

キャスト 編集

スタッフ 編集

受賞 編集

ソフトウェア 編集

  • 2011年6月3日にアクセスエーから日本版DVDが発売された。
  • 2015年1月9日には同じくアクセスエーより期間限定生産商品として日本版ブルーレイが発売された。こちらにはDVD版の特典に加え、新たに谷垣健治のオーディオコメンタリーが特典収録されている。
  • 2020年4月24日に再発売のDVD、BDには日本語吹替音声が追加収録。

脚注 編集

  1. ^ ドニー・イェン、伝説の傑作『導火線』奇跡のプレミア上映!”. サーチナ. 2012年7月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年6月28日閲覧。
  2. ^ 導火線 FLASH POINT 特設サイト”. cinemart.co.jp. 2015年6月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年6月6日閲覧。
  3. ^ INTERVIEW: DONNIE YEN ON FLASH POINT'S REVOLUTIONARY CHOREOGRAPHY”. wu-jing.org. 2011年12月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年7月13日閲覧。
  4. ^ 2008 TAURUS WORLD STUNT AWARDS WINNERS & NOMINEES”. TAURUS WORLD STUNT AWARDS. 2008年6月4日閲覧。

外部リンク 編集