小名浜

いわき市南部の地域

小名浜(おなはま)は、いわき市南部の地域。旧・磐城市(いわきし)にあたる。

小名浜
おなはま
日章旗 日本
地方 東北地方
都道府県 福島県
自治体 いわき市
旧自治体 磐城市
世帯数
28,569世帯
総人口
77,600
住民基本台帳、2012年4月1日現在)
隣接地区 平地区常磐地区勿来地区鹿島地区
いわき市役所小名浜支所
いわき市役所小名浜支所
北緯36度57分16.67秒 東経140度54分14.78秒 / 北緯36.9546306度 東経140.9041056度 / 36.9546306; 140.9041056座標: 北緯36度57分16.67秒 東経140度54分14.78秒 / 北緯36.9546306度 東経140.9041056度 / 36.9546306; 140.9041056
所在地 〒971-8162
福島県いわき市小名浜花畑町15-1
小名浜の位置(福島県内)
小名浜
小名浜
テンプレートを表示

基本的には小名浜港を中心とした旧・小名浜町(小名浜、鹿島町)を指すこともあるが、現在「小名浜地区」と呼ばれる地域は旧・磐城市全域を指すため、旧・泉町など(例:小名浜臨海工業団地)も含む。また、旧・常磐市の地域でも、旧・小名浜町に所属した地域(常磐松久須根・常磐三沢・常磐上矢田)を「常磐地区」ではなく「小名浜地区」に含む場合がある。ここでは旧・小名浜町域に限定せず、「小名浜地区」全体(旧磐城市とその周辺部)について記述する。

なお、現在使われている、いわき市役所小名浜支所は、1953年に小名浜町役場として落成した建物で、磐城市役所を経て現在に至る。

概要 編集

 
東北地方太平洋沖地震の後、電柱が大きく傾き、電線が垂れ下がった光景。小名浜にて

銚子市犬吠埼)と金華山の中間に位置する。小名浜を含むいわき市の海岸部は、温暖な気候でサーフィンに適する海岸もある。大型の魚市場のほか、展望台のある臨海公園や美空ひばり所縁の灯台、近隣に温泉街と観光資源を抱えることから「東北の湘南」とも称され、「湘南台」「葉山」という地名が不動産会社のプロジェクト地域につけられている。

浜通り最南端(栃木県の那須岳より南)に位置する点から関東地方、特に茨城県との関係が大きく、関東地方から小名浜に来る観光客や小名浜から関東地方に行く旅客も多い。

水戸市をはじめとする茨城県との関係が大きいことから観光ガイドでは、南隣の北茨城市の観光地と並んで挙げられることもある。また、小名浜港一・二号埠頭(いわき小名浜みなとオアシス・アクアマリンパーク)の観光客数は年間約250万人と、福島県第一位の観光客数を誇っている。

天気予報では、小名浜にかつて測候所があった(現在は無人化されている)ために、浜通りの代表として小名浜が出されることが多い。いわき市は面積が広いため、風速・気温などが予報と大きく異なる地域が出る。

沿革 編集

いわきし
磐城市
 
磐城市章
廃止日 1966年10月1日
廃止理由 新設合併
磐城市内郷市常磐市平市勿来市石城郡小川町遠野町四倉町川前村田人村三和村好間村双葉郡久之浜町大久村いわき市
現在の自治体 いわき市
廃止時点のデータ
  日本
地方 東北地方
都道府県 福島県
市町村コード なし(導入前に廃止)
面積 81.75km2.
総人口 64,899
国勢調査1965年10月1日
隣接自治体 平市、常磐市、勿来市
磐城市役所
所在地 福島県磐城市小名浜花畑町15番地1
座標 北緯36度57分16.6秒 東経140度54分13.6秒 / 北緯36.954611度 東経140.903778度 / 36.954611; 140.903778 (磐城市)
ウィキプロジェクト

旧・小名浜町の沿革については小名浜町#歴史を参照。

1975年(昭和50年)撮影の小名浜港周辺の空中写真。
1975年撮影の13枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。

行政 編集

歴代首長 編集

磐城市長
氏名 就任 退任 備考
1 立花秀吉 1954年(昭和29年)5月10日 1956年(昭和31年)6月13日 在任中に死去
2 三代義勝 1956年(昭和31年)7月29日 1966年(昭和41年)9月30日 廃止

経済・産業 編集

 
いわきマリンタワーより小名浜港を望む

元々港町であった事から、今でも漁業は主力産業の一角である。小名浜港の周辺には臨海工業地帯が形成されており、その規模や流通網は、東北地方でも随一の規模となっている。

このために今でも、港町で工業の中枢たる小名浜は、いわき市南半分の中心地となっており、城下町で行政・文教の中枢たると二極をなしている(湯本、勿来・植田などは中心といえる規模に達していない)ただしこれは、泉駅方面や、郊外型店舗の進出が目覚ましい旧鹿島村域を含めてのことである。 (※ 小名浜(旧泉町地域を含む)に立地する工場については、いわき市#いわき市に工場・拠点を置く主な企業の項目を参照)

交通 編集

鉄道 編集

バス 編集

  • 新常磐交通いわき中央営業所担当。どの系統も概ね30分〜60分間隔と比較的本数も確保されている。
    • 泉駅 - 小名浜車庫 - 江名 - 灯台入口 - いわき駅
    • いわき駅 - 鹿島 - 小名浜 - 小名浜車庫
    • いわき駅 - 湯本東口 - 玉川団地 - 小名浜車庫
    • 小名浜車庫 - 江名 - 塩屋埼 - いわき駅

高速バス 編集

  • いわき号(小名浜線)[注釈 1]
    • 東京駅 - 小名浜 - いわき小名浜(小名浜車庫停留所と同位置)(2008年3月31日まで運行)
    • 東京駅 - 小名浜 - アクアマリンパーク
※現在工事中のイオンモールいわき小名浜そばに高速バスターミナルが竣工。これにより、2018年にも高速バスの乗り入れが復活する見込み。

道路 編集

また、いわき湯本ICといわき勿来ICの間にいわき小名浜IC(仮称)、いわき小名浜ICに繋がる小名浜道路が2024年度に開業する予定である。

港湾 編集

※小名浜港の南西側には火力発電所が立地し、関東南東北への電力供給源ともなっている。

教育 編集

高等学校 編集

中学校 編集

小学校 編集

  • いわき市立小名浜第一小学校
  • いわき市立小名浜第二小学校
  • いわき市立小名浜第三小学校
  • いわき市立泉小学校
  • いわき市立渡辺小学校
  • いわき市立江名小学校
  • いわき市立永崎小学校
  • いわき市立鹿島小学校
  • いわき市立小名浜東小学校
  • いわき市立小名浜西小学校
  • いわき市立泉北小学校

観光地・娯楽施設 編集

その他塩屋埼灯台、(美空ひばりの歌「みだれ髪 」で知られる。旧平市域)、いわき湯本温泉スパリゾートハワイアンズ(旧常磐市域)、勿来関(旧勿来市域)などがいわき市内の観光地として著名である。

その他 編集

「まく」で終わる言葉を検索すると小名浜ク(おなばまく)という単語が出てくるが、小名浜と関係があるかは不明。

注釈 編集

  1. ^ 東日本大震災の影響で運休中

勿来発電所では夜になると大きな塔がイルミネーションされる。

関連項目 編集

外部リンク 編集