小坂秀雄
人物編集
日比谷公園の松本楼創業者で、貴族院多額納税者議員小坂梅吉の庶子として生まれる。銀座6丁目、かつて銀座松本楼があった場所に建てられた小松ストアー(現 ギンザコマツ)創業者の小坂武雄は正妻の子で異母兄弟。秀雄は父・梅吉の妾の子になる。日比谷松本楼を継いだ小坂光雄も秀雄の異母兄(武雄の母と別)。
外務省庁舎を設計し[1]、KDDIビルやホテルオークラ設計[2]に携わった。
当時のホテルオークラ設計プランによると、外装は当初"縦のマリオン"を強調した谷口吉郎(オークラ設計委員長)が設計担当の予定だったが、他の近代建築を連想させ新鮮味が無いということで"横のフォルム[3]"の小坂が外装を担当した。また全体プランも小坂が設計担当することで決まったが、大倉喜七郎会長のみならず野田岩次郎大成観光社長らもクビを突っ込み、最終的に9人の設計者が加わった[2]。
略歴編集
旧ホテルオークラ(1962年築)
外務省庁舎(1970年築)
作品編集
- 東京逓信病院高等看護学院(1950年日本建築学会賞作品賞受賞)
- 外務省本庁舎(1960年、2003年DOCOMOMO JAPAN選定 日本におけるモダン・ムーブメントの建築)
脚注編集
- ^ 官庁営繕 外務省庁舎 国土交通省
- ^ a b 谷口吉郎がホテルオークラに込めた“東洋の誇り”(前編) 日経アーキテクチュア、2015年3/3
- ^ フランス語でフォームや形態の意を示す"Forme"のこと。