小林 久晃(こばやし ひさあき、1975年10月11日 - )は日本中央競馬会 (JRA) ・美浦トレーニングセンター久保田貴士厩舎に所属する元騎手・現調教助手

小林久晃
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 神奈川県横浜市
生年月日 (1975-10-11) 1975年10月11日(48歳)
身長 165cm
体重 52kg
血液型 B型
騎手情報
所属団体 JRA
所属厩舎 美浦・高橋祥泰(1994 - 2000)→
美浦・フリー(2000 - 2009)→
美浦・菊川正達(2010 - 引退)
初免許年 1994年
免許区分 平地・障害
騎手引退日 2010年12月31日
通算勝利 3025戦154勝
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来歴 編集

小学2年から中学3年までサッカーをしていた。身長が低いことに悩んでいた時に小林の父が競馬学校のパンフレットを差し出し、初めて中山競馬場へ行きイブキマイカグラが勝った弥生賞を見たのが騎手になるきっかけであったという[1]

1994年、JRA競馬学校を第10期生として卒業し高橋祥泰厩舎所属騎手としてデビュー。同期には幸英明吉田豊らがいる。

1996年に同厩舎のオープン馬であるコクトジュリアンが函館で出走した際、主戦騎手である柴田善臣の代役騎乗を務め[2]オープン特別を連勝、以後同馬の主戦を務めGI競走への初出走も果たした。

デビュー6年目となる1999年11月21日には福島競馬場第12レースでドリームライフに騎乗して1着となり、JRA通算100勝を達成するなどデビュー年度から7年連続で二桁勝利をマークしている。

2000年より所属していた高橋祥泰厩舎を離れフリー騎手へと転身、2002年に12勝を挙げ盛り返すも、その2002年をピークに騎乗数・勝利数ともに減少。2003年にはティエッチグレースに騎乗してのオープン級勝利もあったが以降の勝利数はひと桁台で推移。現役最終年となった2010年には騎乗馬にも恵まれず[3]デビュー以来初の未勝利に終わり同年をもって騎手を引退し、菊川正達厩舎で調教助手となった。

通算成績は3025戦154勝。重賞競走には26レース騎乗し、1998年七夕賞・1999年福島記念・2003年アイビスサマーダッシュ2着が最高成績となっている。またデビュー年度より平地競走障害競走両方の騎手免許を所持していたが、引退まで障害競走への騎乗経験はなかった。

2013年1月に久保田貴士厩舎に移籍した[1]

2017年に息子の小林脩斗が競馬学校に36期生として入学[4]。2020年2月11日に卒業し、同年3月1日にデビューした。

おもな騎乗馬 編集

  • コクトジュリアン (1996年マリーンステークス・青函ステークス、1998年摩耶ステークス)
  • ティエッチグレース (2002年BSN賞、2003年バーデンバーデンカップ)

騎乗成績 編集

年度 1着 2着 3着 騎乗数 勝率 連対率 複勝率
1994年 11 11 19 217 .051 .101 .189
1995年 25 38 30 389 .064 .160 .237
1996年 24 20 28 312 .077 .141 .231
1997年 15 19 22 269 .056 .126 .207
1998年 11 17 21 219 .050 .127 .222
1999年 15 15 11 211 .071 .142 .194
2000年 15 14 15 239 .063 .121 .183
2001年 5 7 15 202 .025 .059 .133
2002年 12 12 14 260 .046 .092 .146
2003年 4 6 3 167 .024 .060 .077
2004年 8 5 8 134 .060 .097 .157
2005年 1 2 2 108 .009 .028 .046
2006年 3 2 2 78 .038 .063 .089
2007年 2 0 2 60 .033 .033 .067
2008年 2 1 2 56 .036 .054 .089
2009年 1 1 0 46 .022 .043 .043
2010年 0 0 0 47 .000 .000 .000
中央 154 170 194 3025 .051 .107 .171
地方 1 2 1 45 .022 .067 .089
日付 競馬場・開催 競走名 馬名 頭数 人気 着順
初騎乗 1994年3月5日 2回小倉3日1R アラ4歳上オープン ヒロタイム 12頭 5 6着
初勝利 1994年3月6日 2回小倉4日2R 4歳未勝利 アップトゥユー 10頭 3 1着
重賞初騎乗 1995年10月22日 2回新潟8日11R カブトヤマ記念 ラグビーカイザー 15頭 11 13着
GI初騎乗 1997年12月14日 5回中山6日11R スプリンターズS コクトジュリアン 16頭 15 15着

脚注・出典 編集

  1. ^ a b 『優駿』2014年3月号、137頁。 
  2. ^ 夏季の柴田善臣は新潟・福島を中心に騎乗し、札幌・函館での騎乗機会が少ないため
  3. ^ 2010年における騎乗馬47頭中、単勝100倍超の馬への騎乗が32頭を占めた
  4. ^ 小林脩斗君、人馬一体となってターフを駆けたい

関連項目 編集