小泉荘 (山城国)
小泉荘(こいずみのしょう)は、山城国葛野郡(現在の京都府京都市右京区)にあった荘園。別名西院小泉荘(さいこいずみしょう)・小泉御厨(こいずみのみくりや)・西院御厨(さいのみくりや)。
歴史
編集かつての平安京右京六条四坊一帯にあった荒田畠1町を永保2年(1082年)に刀禰の要請を受けた僧侶・知増が開発したのが由来とされる[1][2]。応保2年(1162年)に近衛基実の随身であった下毛野武安が購入し、後に近衛家領となって「随身名」と称された[2]。康永3年/興国5年(1344年)の田地注文には1町余の田地と8石5升の年貢が記録されている[2]。康応元年/元中6年(1389年)に大徳寺如意庵に寄進されている[1][2]。延徳2年(1490年)まで存在が確認できる[1]。
脚注
編集注釈
編集出典
編集参考文献
編集- 須磨千穎 著「小泉荘(一)」、国史大辞典編集委員会 編『国史大辞典 6 こま-しと』吉川弘文館、1985年11月1日、259頁。ISBN 9784642005067。
- 橋本初子「小泉荘(三)」『日本史大事典 3 こ-し』平凡社、1993年5月18日、6-7頁。ISBN 9784582131031。