尾藤 正英(びとう まさひで、1923年9月1日[1] - 2013年5月4日[1])は、日本の歴史学者文学博士名古屋大学論文博士・1962年)(学位論文「幕藩体制の政治的原理と朱子学との関係に関する研究」)。東京大学名誉教授

日本学士院より公表された肖像

経歴 編集

大阪府大阪市生まれ[1]。幼少期は旧満州(中国東北部)に移住。第三高等学校を経て1943年東京帝国大学文学部国史学科入学するも同年12月に学徒出陣。1945年8月の終戦第二航空軍(満州)教官。翌年に復員。

1949年東京大学文学部国史学科卒業[1]1958年名古屋大学文学部講師1962年1月、名古屋大学文学部助教授[1]。同年4月、東京大学文学部助教授を経て、1970年、東京大学文学部教授[1]1984年、定年退官し、千葉大学文学部教授[1]1988年川村学園女子大学文学部教授(1999年まで)[1]

専門は日本近世史、特に江戸時代の儒学者の思想研究。1962年に「幕藩体制の政治的原理と朱子学との関係に関する研究」により、文学博士名古屋大学)の学位を授与される[2]史学会理事長などを歴任し、2002年日本学士院会員

2013年5月4日 心不全のため死去[3]。89歳没。叙正四位

著書 編集

参考文献 編集

  • 尾藤正英、大口勇次郎高村直助「戦争体験と思想史研究(上):国史学界の今昔(54)」『日本歴史』第790号、吉川弘文館、2014年、39-54頁、NAID 40019990961 

脚注 編集

  1. ^ a b c d e f g h 尾藤正英, 大口勇次郎 & 高村直助 2014
  2. ^ 書誌事項(CiNii Dissertations)”. 国立情報学研究所. 2017年7月15日閲覧。
  3. ^ 訃報:尾藤正英さん89歳=東大名誉教授 毎日新聞 2013年5月9日
  4. ^ 元版は『日本の名著16 荻生徂徠』責任編集、中央公論社、1974年