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山口情報芸術センター(やまぐちじょうほうげいじゅつセンター、Yamaguchi Center for Arts and Media)は、山口県山口市中園町にある図書館ホール美術館などの複合施設。おもにコンピューターや映像を使った芸術であるメディアアートに関する企画展を行うほか、その制作施設、上演ホールなどもある。通称「YCAM(ワイカム)」または「ビッグウェーブやまぐち」。公益財団法人山口市文化振興財団が運営に当たっている。優良ホール100選に中四国地方で唯一の選出。一般社団法人公共建築協会による平成20年(2008年)、第11回公共建築賞文化施設部門受賞建築物。

山口情報芸術センター
Yamaguchi Center for Arts and Media

YCAM.jpg

情報
用途 図書館・美術館など
設計者 磯崎新
構造設計者 磯崎新アトリエ
山口市都市整備部建築課
施工 大林組安藤建設・旭建設工業・技工団JV
建築主 山口市
管理運営 (公財)山口市文化振興財団
階数 地上2階
着工 2001年8月
竣工 2003年
開館開所 2003年11月1日
所在地 753-0075
山口県山口市中園町7-7
座標 北緯34度10分10.6秒 東経131度28分2.2秒 / 北緯34.169611度 東経131.467278度 / 34.169611; 131.467278座標: 北緯34度10分10.6秒 東経131度28分2.2秒 / 北緯34.169611度 東経131.467278度 / 34.169611; 131.467278
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沿革編集

2003年に建設された。設計者は建築家磯崎新。旧山口市(合併前)初の市立図書館を備え、その他ギャラリースタジオレストランもある。東隣には日本放送協会山口放送局が、西隣には山口ケーブルビジョンの建物がある。

これは、市街地中心部にできた大きな空きスペース(山口県立体育館および山口県立山口中央高等学校移転跡地)を再開発するべく山口市が10年以上の年月をかけた巨大な事業で、施設の建設費は70億円、施設の年間維持費に5億円を要するというものであった。また周辺の整備も同時に行われたため、事業の総額は100億円を超えた。

図書館機能に付属する文化施設の設置に当たり、芸術分野の中でもまだ新しいメディアアートに注力することが策定され、そのためのギャラリーやスタジオなどが設計された。これは完成すれば東京・新宿のNTTインターコミュニケーション・センターと並ぶ、全国でも数少ないメディアアートの拠点となることを想定していた。着工前からプレ事業として市民向けの展覧会やワークショップが行われメディアアートの紹介や開館機運を盛り上げようとしたが、折からの市の財政難から、磯崎新の巨大な設計案や竣工後の毎年の維持費が市民を不安にさせ、また余りなじみのないメディアアートという分野も反発を招いた。このため2003年春の山口市長選挙の争点となり、建設凍結を掲げた合志栄一候補が当選したことを受けて工事は中断し、一時は事業そのものが危ぶまれたが、市民委員会による事業への市民参加など話し合いをすすめ、結局工事や事業は再開され2003年11月1日にオープンした。

2004年9月、台風18号が山口県を直撃。屋根が吹き飛ばされ周囲に散乱した。雨は建物内部に降り注ぎ、職員は窓をハンマーで破壊し雨水を排出した。建物の完全復旧には数ヶ月の時間が要された。オープンから1年に満たないうちでの出来事であり、設計や施工の瑕疵がなかったかが詳細に検討されたが、特に問題はなかったとされている。

現在は市立図書館としてにぎわうほか、メディアアートや現代美術の企画展、市民の美術発表の場、演劇上演やワークショップ、ミニシアターとして映画上映などが行われている。なお、映像作品など美術コレクションは所蔵せず、作品の制作・展示の場に徹している。

施設編集

  • 山口市立中央図書館
  • スタジオA(演劇、音楽、美術展示など)
  • スタジオB(美術展示、演劇など)
  • スタジオC(映画上映)
  • 創作・学習室(編集作業などのできるラボが付属)
  • クリエイティブスペース「BIT THINGS」
  • レストラン「TRATTORIA ANCORA」

ラジオ放送編集

2011年度より、FMラジオ局(周波数FM89.2MHz)を設置 。 同館内で行われるイベントを中心に、狭い範囲でのみ聴取できる小規模な放送を行っている。

交通アクセス編集

外部リンク編集