山口 (所沢市)
埼玉県所沢市の大字
山口(やまぐち)は、埼玉県所沢市の南西部の大字。旧入間郡山口村。郵便番号は359-1145[2]。
山口 | |
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西武園ゆうえんちの大観覧車 | |
北緯35度46分46.54秒 東経139度26分27.21秒 / 北緯35.7795944度 東経139.4408917度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 埼玉県 |
市町村 | 所沢市 |
地区 | 山口地区 |
面積 | |
• 合計 | 2.95 km2 |
人口 | |
• 合計 | 24,688人 |
• 密度 | 8,400人/km2 |
等時帯 | UTC+9 (日本標準時) |
郵便番号 |
359-1145[2] |
市外局番 | 04[3] |
ナンバープレート | 所沢 |
地理
編集所沢市内の南西部、山口地区に所属する[4]。中心部を西武狭山線が通っており、東は西所沢駅周辺、南は西武ドームから西武園ゆうえんちにかけての東京都との都県境、西は椿峰ニュータウンから北は山口団地付近までの、面積約 2.95km2の範囲である[5]。 周辺の上新井 ・西所沢 ・星の宮 ・荒幡 ・久米 ・上山口 ・小手指南 ・小手指元町 ・小手指台 、および東大和市多摩湖、東村山市多摩湖町と隣接する。 地内に小字として岩崎・東椿峰・堀之内・菩提樹・町田・町谷が存在する。
河川
編集地価
編集住宅地の地価は、2015年(平成27年)1月1日の公示地価によれば、山口字本村前137番21の地点で15万1000円/m2となっている[6]。
歴史
編集かつては、埼玉県入間郡山口村であった。他地域の町名変更や住居表示の実施により一部が西所沢、星の宮、小手指南、小手指台になったが、現在もほとんどの地域が残っている。
地名の由来
編集由来の明記は無く平安時代末に武蔵七党の村山党村上氏から分かれた家継が当地山口に居を構え山口氏を名乗った[7]、とあるためその頃には既に山口と呼称されていた。
沿革
編集- 知行は幕府領および旗本坂部・小林・武蔵(2家)・松風・久貝・長田・久松氏8氏の相給[8]。
- 地域が広いという理由により、山口村が元禄期までに町谷・新堀・大鐘・川辺・堀口・菩提木・久米・堀之内・氷川村に分村したと云う[8]。
- 1868年(慶応4年)6月20日 - 武蔵知県事・松村長為(旧幕府代官)の管轄となる。(「入間郡#近代以降の沿革」も参照)
- 1869年(明治2年)1月13日 武蔵知県事・古賀定雄の管轄区域に品川県を設置、同県の管轄となる[9]。県庁は東京府馬喰町に置かれる。
- 1871年(明治4年)11月14日 - 第1次府県統合により、入間県の管轄となる。
- 1873年(明治6年)6月15日 - 入間県が群馬県(第1期)と合併して熊谷県となる。
- 1875年(明治8年) - 弱小村を合併させる明治政府の方針により、山口町谷・菩提木・氷川・打越・山口堀之内・岩崎の六ヶ村が合併して山口村が成立する[10][8]。
- 1876年(明治9年)8月21日 - 第2次府県統合により、埼玉県の管轄となる。
- 1879年(明治12年)3月17日 - 郡区町村編制法により発足した入間郡に属する[8]。郡役所は川越町に設置。
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行に伴い、山口村が単独で入間郡山口村となる。大字は無し[8]。また、上山口村、勝楽寺村と3村で山口組合村となる。
- 1902年(明治35年)6月1日 - 山口組合村内の(旧)山口村・上山口村・勝楽寺村が合併し、(新)山口村の村域となる。(旧)山口村は(新)山口村の大字山口となる[8]。大字山口に村役場が設置される。
- 1943年(昭和18年)4月1日 - 山口村が所沢町・小手指村・富岡村・吾妻村・松井村と合併し、所沢町の大字となる。
- 1950年(昭和25年)11月3日 - 所沢町が市制を施行、所沢市の大字となる。
- 1953年(昭和28年)- 地内に山口公民館が開設される[8]。
- 1965年(昭和40年)4月1日 - 住居表示実施により一部が西所沢となり分離。
- 1966年(昭和41年)4月1日 - 住居表示実施により、一部が星の宮となり分離。
- 1967年(昭和42年) - 地内に所沢山口郵便局が開局される[8]。また、市立山口保育園が開園する[8]。
- 1980年(昭和55年) - 西北部が椿峰ニュータウンとして開発される。
- 2004年(平成16年)7月17日 - 区画整理実施により、椿峰ニュータウンの一部が小手指南となり分離。
- 2009年(平成21年)9月5日 - 上新井地区の町名・地番変更により、一部が小手指台となり分離。
世帯数と人口
編集2017年(平成29年)9月30日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]。
大字 | 世帯数 | 人口 |
---|---|---|
山口 | 10,629世帯 | 24,688人 |
小・中学校の学区
編集町丁 | 番・番地 | 小学校 | 中学校 |
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山口 | 北西部 | 所沢市立小手指小学校(小手指元町) | 所沢市立小手指中学校(小手指元町) |
北部 | 所沢市立上新井小学校(上新井) | ||
中央部 | 所沢市立泉小学校 | 所沢市立山口中学校 | |
南部 | 所沢市立山口小学校 | ||
南西部 | 所沢市立上山口中学校(上山口) | ||
西部 | 所沢市立椿峰小学校(小手指南) |
交通
編集鉄道
編集バス
編集道路
編集- 東京都道・埼玉県道4号東京所沢線
- 埼玉県道・東京都道55号所沢武蔵村山立川線
- 市道「さくら通り」
- 市道「山口小通り」
- 市道「椿峰中央通り」
- 市道「山口城址通り」
- 交差点
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寺社・史跡
編集- 寺院
- 仏蔵院(佛蔵院) - 真言宗豊山派の寺院。狭山三十三観音霊場第2番札所。
- 瑞岩寺 - 曹洞宗の寺院。 - 毎年10月に獅子舞がとり行われる。狭山三十三観音霊場第6番札所。
- 勝光寺 - 臨済宗妙心寺派の寺院。狭山三十三観音霊場第5番札所。
- 峰薬師堂 - 臨済宗妙心寺派、延宝8年(1680年)創建
- 海蔵寺 - 真言宗豊山派の寺院。
- 密厳院 - 真言宗豊山派の寺院。
- 一乗教会 - 日蓮宗の寺院。
- 来迎寺 - 曹洞宗系の単立寺院。
- 六斎堂 - 金乗院の所属堂宇。狭山三十三観音霊場第3番札所。
- 神社
- 中氷川神社
- 美園上八雲神社
- 岩崎弁財天
- 翁樹神社
- 史跡
公園・緑地
編集- 公園・緑地
地内には、椿峰中央公園など計12ヶ所の公園と[15]、狭山丘陵緑地など計7ヶ所の保全緑地が設置されている[16]。
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施設
編集- 教育・保育
- 公共
- 医療
- 所沢明生病院
- 商業
脚注
編集- ^ a b “最新の人口について”. 所沢市 (2017年10月17日). 2017年10月20日閲覧。
- ^ a b “郵便番号”. 日本郵便. 2017年10月20日閲覧。
- ^ “市外局番の一覧”. 総務省. 2017年5月29日閲覧。
- ^ 所沢市公式「防災ガイド Archived 2011年3月15日, at the Wayback Machine.・避難所マップ(山口地区マップ)」 (PDF) 2013年10月閲覧
- ^ “平成22年国勢調査”. 総務省統計局. 2013年10月閲覧。
- ^ 国土交通省地価公示・都道府県地価調査
- ^ “県の指定文化財 山口城跡”. 所沢市ホームページ. 2024年7月閲覧。
- ^ a b c d e f g h i 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』 875頁。
- ^ 「旧高旧領取調帳データベース」の「山口町谷村」や「山口堀之内村」などの検索結果も参照。
- ^ “駆け足で所沢の歴史をたずねる”. 所沢市役所 (2015年1月6日). 2021年12月29日閲覧。
- ^ 所沢市ホームページ 住所別通学区域一覧表 2013年10月閲覧
- ^ 写真で見るところざわの移り変わり 勝楽寺の景観(大正末~昭和初期) 2013年10月閲覧
- ^ 所沢市ホームページ 石川文松筆 曲水清遊図・蓮花図杉戸絵 2013年10月閲覧
- ^ “膳棚遺跡”. 所沢市役所. 2013年10月閲覧。
- ^ “椿峰中央公園”. 埼玉県地域情報サイト「さいたま・なび」. 2013年10月閲覧。
- ^ “山口地区公園位置図”. 所沢市役所. 2013年10月閲覧。
- ^ “公立保育園一覧 山口保育園”. 所沢市役所. 2013年10月閲覧。
- ^ 私立幼稚園一覧 Archived 2013年10月29日, at the Wayback Machine. -所沢市ホームページ. 2013年10月閲覧
- ^ ヤクルトキッズランド西所沢保育室が一般にも利用できる。“認可外保育施設・夜間保育施設一覧”. 所沢市役所. 2013年10月閲覧。
- ^ 所沢市ホームページ 山口まちづくりセンター 2022年12月閲覧
参考文献
編集- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』角川書店、1980年7月8日。ISBN 4040011104。
- 旧高旧領取調帳データベース