山形テルサ(やまがたテルサ、英称Yamagata Terrsa)は、山形県山形市にある山形市立のコンサートホール

山形テルサ
山形テルサ.jpg
山形テルサ
地図
山形テルサの位置(山形市街内)
山形テルサ
山形テルサ (山形市街)
山形テルサの位置(山形県内)
山形テルサ
山形テルサ (山形県)
情報
正式名称 山形テルサ[1]
旧名称 山形勤労者総合福祉センター
完成 2001年3月22日
開館 2001年4月1日
開館公演 アリシア・デ・ラローチャ(ピアノ)、黒岩英臣指揮 山形交響楽団による演奏会(2001年5月22日
収容人員 約1,500人
客席数 テルサホール 806名
アプローズ 400名
延床面積 約14,600m²
設備 コンサートホール、多目的小ホール、リハーサル室、会議室、レストランフィットネスクラブハローワーク
用途 コンサート、各種音楽大会、各種式典、録音、中継、会議等
所在地 山形県山形市双葉町1-2-3
位置 北緯38度14分50秒 東経140度19分28.2秒 / 北緯38.24722度 東経140.324500度 / 38.24722; 140.324500 (山形テルサ)座標: 北緯38度14分50秒 東経140度19分28.2秒 / 北緯38.24722度 東経140.324500度 / 38.24722; 140.324500 (山形テルサ)
アクセス JR山形駅西口より徒歩約5分
特記事項 設計監理 現代建築研究所・伊藤喜三郎建築研究所・本間利雄設計事務所共同企業体
建築施工 大林組淺沼組・千歳建設共同企業体
劇場計画 シアターワークショップ
音響設計・監理・測定 永田音響設計
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テルサホール

概要編集

山形テルサは、山形勤労者総合福祉センターとして、JR山形駅西口の再開発区域(山形駅西土地区画整理事業Bブロック)において[2]1999年5月24日に起工し、2001年4月1日に開館した。

山形テルサは当初、「山形ニュータウン蔵王みはらしの丘」内における中核施設として建設が予定されていたが、山形市とともに整備を進める雇用促進事業団が国の特殊法人合理化策の一環で2001年9月末での廃止が決定したため、急きょ建設地を山形駅西口に変更し建設された[3]。運営に関しては雇用促進事業団が山形県に、山形県が山形市に、山形市が山形市開発公社に委託する方式が執られていた[4]が、2004年4月1日に山形市に施設が譲渡されたことに伴い、直接管理運営となり、2014年4月1日からは指定管理者制度を導入している。

山形駅に近いため、列車騒音振動に対しては非常に厳密な対策を施し、山形テルサ施設内での騒音や振動は全くない状態となっている。

テルサホールは、山形交響楽団が本拠地としている。

大ホール「テルサホール」、多目的小ホール「アプローズ」、リハーサル室、研修室、会議室、交流室などが設置されている。同じ建物には、レストランフィットネスクラブハローワーク、公益社団法人山形市シルバー人材センターなどが入居している。

沿革編集

山形市内にはコンサートが開催できる主な会場として、山形駅から1.5km圏内に山形県県民会館山形市民会館があるが、いずれも多目的ホールであり、音響的にもあまり優れたホールとは言えないため、コンサートホールが熱望されていた。その結果、音響を重視した本格的なコンサートホールとして山形テルサが計画された。山形テルサは、全国の勤労者総合福祉施設(テルサ)の中で唯一、音響面を最重要視したホールとなった。

山形テルサは、独立行政法人雇用・能力開発機構が各地に建設してきた、一連の勤労者福祉施設の最後の施設である。国が雇用保険料(事業主負担分のみ。労働者が納めた保険料は使われていない)を使って全国各地に建設してきた数々の建築物が運営上の採算性の悪さから、地元自治体に対して安い価格で譲渡されていることが日本国内で全国的な問題となっており、山形テルサも雇用保険料約41億円(総工費は約71億円。残りの約30億円は山形市が出資)を投じて建設されたが、完成してまもなくして山形市に約8,800万円で譲渡されたことが、全国ニュースに取り上げられた。

また、山形テルサのメイン施設であるテルサホールのキャパシティが806名と中規模であり、様々な大きな音楽大会や演奏会等の会場としては使用することができず、開催者側では集客規模の点から、約1,500人収容の山形県県民会館や約1,200人収容の山形市民会館に流れてしまう傾向もある。しかし、山形駅からの抜群のアクセスのよさや、山形県村山地方では唯一、最新且つ最高品質の音響設備・照明設備・完全バリアフリーを施した音響・福祉面重視の近代的ホールということが評価され、これまで山形にはあまり来ることのなかった国内外のトップアーティストによる公演が盛んになったということも事実である。

現在、山形テルサではプロアーティストによる演奏会が数多く行われており、また、学校や団体、企業等の各種演奏会・講演会・式典・会議、各種コンテスト、コンサートの録音・中継など、年間にわたって多くの人々に幅広く利用されている。更に山形県の確定申告会場としても指定されている。

周辺一帯の再開発編集

山形県県民会館の老朽化を背景に、山形駅西再開発における先導的施設である霞城セントラルおよび山形テルサとともに一帯して整備を進めるべく、1992年に県が単独で2,000席程度の多目的ホール「新県民文化施設(仮称)」を建設する計画を打ち出した。この方針に基づき県は、1995年に基本計画策定、2002年に基本設計の修正、200304年には財源調達方法等の検討、用地買収の完了など、新県民会館建設の動きはかなり具体化した。しかし、県財政が逼迫したため、当時の斎藤弘知事の方針によって県は平成17年度補正予算発表時に計画の凍結を表明、山形県県民会館の継続運用を発表した。

その後2009年1月、斎藤弘を破り知事に初当選した吉村美栄子は、新文化施設予定地を空き地のままにしておくことについて監査した専門家が「年間約1億5千万円の機会損失が生じている」と指摘したことを受け、計画再開を決断[5]2012年には有識者懇談会を立ち上げ、県は2014年3月には施設の概要を策定。2016年2月には実施設計概要も公表し、建設を着工した。

新文化施設「やまぎん県民ホール」(山形県総合文化芸術館)は、2019年12月1日にプレオープンし、2020年3月29日にグランドオープンする[6]

施設編集

  • コンサートホール「テルサホール」
    定員806名(車椅子スペース5席有)。シューボックス型を基本とし、舞台はオープンステージである。座席は2階席まであり、2階席ではサイドバルコニーのロイヤルボックス席を備える。音楽コンサートのみならず、講演会や式典などにも利用されている。1階席前面3列は取り外すことが可能で、オーケストラピット英語版を構成することができる。
  • 多目的小ホール「アプローズ」
    定員400名。座席の有無やステージ形式、場の分割など空間を自由にカスタマイズすることが可能なため、音楽コンサート、講演会、学会、ダンスパーティーなど幅広い用途で使用されている。
  • リハーサル室
    本番前のリハーサルのほか、ミニコンサート、展示会、講演会の会場として、また軽運動の場としても使用されている。
  • 交流室・研修室・会議室
    ダンス、エアロビクス、音楽練習、会議、パーティー、展示会、講演会などで利用されている。
  • レストランテルサ
  • テルサフィットネスクラブ
  • トータル・ジョブサポート山形(山形県・ハローワーク共同就職支援センター山形)
  • ハローワークプラザやまがた
  • 山形県若者就職支援センター山形プラザ
  • 山形県求職者総合支援センター
  • 公益社団法人山形市シルバー人材センター

所在地・アクセス編集

山形県山形市双葉町1-2-3

脚注編集

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注釈・出典編集

  1. ^ 山形テルサ条例
  2. ^ 「再開発の事例2 山形駅周辺地区 先導的施設 西口新都心ビルを建設中」『住まいとまち』1999年3月号
  3. ^ 「佐藤幸次郎・山形市長ら出席し起工式」『毎日新聞』山形版 1999年5月25日
  4. ^ 「勤労者福祉センター管理運営引き受け 山形市開発公社」『毎日新聞』山形版 1999年11月2日
  5. ^ 「教えて!がってん 山形駅前に県の文化施設ができるの」『朝日新聞』山形版 2014年1月18日
  6. ^ “県民会館、57年の歴史に幕 運営33年間・高橋館長、観客の喜び原動力”. 山形新聞. (2019年12月1日). https://www.yamagata-np.jp/news/201912/01/kj_2019120100004.php 2019年12月31日閲覧。 

外部リンク編集