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山形大学医学部附属病院

山形大学医学部附属病院(やまがただいがくいがくぶふぞくびょういん)は、山形県山形市に位置する国立大学法人山形大学の附属大学病院。世界水準の高度先進医療の提供に向けた病院再整備が進行している(2010年度の完成見込み)[1]

Japanese Map symbol (Hospital) w.svg 山形大学医学部附属病院
YamagataUniversityHospital01.jpg
情報
英語名称 Yamagata University Hospital
許可病床数

604床
一般病床:564床


精神病床:40床
職員数 714
機能評価 一般500床以上:Ver5.0
開設者 国立大学法人山形大学
管理者 久保田功(病院長)
開設年月日 1976年5月10日
所在地
990-9585
山形県山形市飯田西二丁目2番2号
位置 北緯38度12分53秒
東経140度19分12秒
二次医療圏 村山
PJ 医療機関
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目次

沿革編集

1973年に当時の国の一県一医科大学構想に基づき山形大学医学部が設置され、その3年後の1976年5月10日、山形県の医療の中核病院として開院。当初は15診療科体制、320床でのスタートであった。「人間性豊かな信頼の医療」を基本理念とする。

1999年には、急性期の高度先進医療を担う附属病院の目的を達成するために、新たに救急部を設置。初代救急部長に嘉山孝正が就き、年間受入患者数が1998年段階の約220名から、2004年にはその約10倍に増加することとなった[2]2001年には黒字経営に転換。2005年度の国立大学での収益力ランキングで日本一となった[3]

他方で、2002年度には、日本医療機能評価機構の行う病院機能評価で、最高レベルの「バージョン4」の認定を受けた。同レベルの認定は、全国の大学病院で、京都大学医学部附属病院に次いで2番目である。さらに、2003年度にはISO9001も取得し、全国で初めて両方の評価認証を取得した病院となった。なお、2008年には、病院機能評価の認定期間満了に伴う更新審査で、やはり最高レベルの「バージョン5」の認定を受けている。

2005年には、各診療科に臓器別の診療科名を付与。また同年度から、

  1. 患者中心の医療提供
  2. 高度先進医療の提供
  3. 教育研修機能の充実による医療水準の向上
  4. 医療・療養・労働環境の改善、
  5. 病院経営の健全化

の五点が整備計画の目標とされ、2007年度には病院再整備計画が文科省に認められ、HCU・臓器別疾患センターの設置、新病棟の建築、既存病棟の大改修など、再整備に向けた工事がスタート。2008年7月に新南病棟が完成。手術部はそれまでの約2倍、救急部は約5倍、ICU・HCUは約2.5倍の規模となった。また、多床室も6床から4床になり従来の1.5倍のスペースになったほか、看護師や医学生が実習や勉強をする部屋を1フロアで複数用意、看護控室も拡充された[4]。その後、既存病棟の改修などに移り、整備完了は2010年度を予定している。

以上の整備計画とともに、「世界水準の高度先進医療を実践提供すること、とくに急性期を中心に推進すること」[1]を基本コンセプトとして拡大運営を続けている。2019年には全国に数台しかない次世代型重粒子線がん治療装置が稼動予定[5]

病床数編集

2008年現在で604床。内訳は以下の通り。

  • 一般病床 564床
  • 精神病床  40床

診療科目編集

第一内科編集

循環器、ICDクリニック、ペースメーカークリニック、内科一般
呼吸器、内科一般
  • 腎臓・膠原病内科
腎臓膠原病、内科一般

第二内科編集

食道肝臓胆道膵臓、内科一般

第三内科編集

神経内科一般
糖尿病内分泌甲状腺、内科一般
血液内科一般

小児科編集

循環器、血液、悪性腫瘍、代謝・内分泌、新生児、腎臓、神経・筋、発達障害、小児科一般

精神科編集

不眠・うつ、もの忘れ、こども・思春期、精神科一般

皮膚科編集

乾癬アトピー性皮膚炎脱毛症白斑症遺伝相談、皮膚科一般

放射線診断科編集

  • 放射線診断科
放射線診断

放射線治療科編集

  • 放射線治療科
放射線治療

第一外科編集

  • 消化器・一般外科
食道、胃、十二指腸小腸結腸直腸肛門肝臓胆道、膵臓、外科一般
  • 乳腺・甲状腺外科
乳腺甲状腺

第二外科編集

  • 心臓血管外科
心臓血管外科
  • 小児心臓外科
小児心臓外科
  • 呼吸器外科
呼吸器
  • 小児外科
小児外科

脳神経外科編集

  • 脳神経外科
腫瘍、頭部外傷てんかん、小児、機能的脳神経、下垂体脳神経外科一般
  • 脳卒中科
脳卒中

整形外科編集

  • 整形外科
四肢関節、脊髄骨粗鬆症、スポーツ、リハビリ、外傷、整形外科一般
  • 形成外科
形成外科一般

産婦人科編集

  • 周産期科
産科
  • 女性診療科
腫瘍、中高年(ナイスミディ)
  • 生殖医学科
不妊内分泌

眼科編集

  • 眼科
糖尿病網膜症、黄斑疾患、眼腫瘍、結膜・角膜疾患、緑内障、ロービジョン、眼科一般

耳鼻咽喉科編集

  • 耳鼻咽喉科・頭頸部外科
中耳・難聴・耳鳴・補聴器、めまい、顔面神経、頭頸部腫瘍、鼻アレルギー、音声言語、耳鼻咽喉科一般

泌尿器科編集

  • 泌尿器科
結石副腎腎不全、腎移植、腫瘍、前立腺、不妊・奇形、神経因性膀胱、感染症、泌尿器科一般

麻酔科編集

  • 麻酔科
ペインクリニック

歯科口腔外科編集

  • 歯科口腔外科・顎顔面外科
顎口腔腫瘍、顎顔面腫瘍、顎関節腫瘍、顎変形症、歯牙移植、インプラント、顎顔面補綴、奇形

救急科編集

  • 救急科(救急部)
救急診療一般

高次脳機能障害科編集

  • 高次脳機能障害科
失語症失行症失認症健忘症

腫瘍内科編集

  • 腫瘍内科
がん化学療法

保険指定施設・公費負担医療機関等編集

  • 保険医療機関
  • 労災保険指定医療機関
  • 更生医療指定医療機関
  • 育成医療指定医療機関
  • 精神通院医療指定医療機関
  • 身体障害者福祉法指定医の配置されている医療機関
  • 精神保健指定医の配置されている医療機関
  • 生活保護法指定医療機関
  • 指定養育医療機関
  • 原子爆弾被害者医療指定医療機関
  • 原子爆弾被害者一般疾病医療取扱医療機関

認定専門医数編集

2008年10月現在の専門医数は以下の通りである。

  • 整形外科専門医((社)日本整形外科学会) 18
  • 皮膚科専門医((社)日本皮膚科学会) 4
  • 麻酔科専門医((社)日本麻酔科学会) 12
  • 放射線科専門医((社)日本医学放射線学会) 11
  • 眼科専門医((財)日本眼科学会) 10
  • 産婦人科専門医((社)日本産科婦人科学会) 14
  • 耳鼻咽喉科専門医((社)日本耳鼻咽喉科学会) 8
  • 泌尿器科専門医((社)日本泌尿器科学会) 9
  • 形成外科専門医((社)日本形成外科学会) 1
  • 病理専門医((社)日本病理学会) 2
  • 総合内科専門医((社)日本内科学会) 5
  • 外科専門医((社)日本外科学会) 13
  • 糖尿病専門医((社)日本糖尿病学会) 4
  • 肝臓専門医((社)日本肝臓学会) 5
  • 感染症専門医((社)日本感染症学会) 1
  • 救急科専門医(有限責任中間法人日本救急医学会) 2
  • 血液専門医((社)日本血液学会) 3
  • 循環器専門医((社)日本循環器学会) 4
  • 呼吸器専門医((社)日本呼吸器学会) 2
  • 消化器病専門医((財)日本消化器病学会) 14
  • 腎臓専門医((社)日本腎臓学会) 2
  • 小児科専門医((社)日本小児科学会) 15
  • 口腔外科専門医((社)日本口腔外科学会) 2
  • 内分泌代謝科専門医((社)日本内分泌学会) 4
  • 消化器外科専門医(一般社団法人日本消化器外科学会) 3
  • 細胞診専門医(特定非営利活動法人日本臨床細胞学会) 1
  • 透析専門医((社)日本透析医学会) 2
  • 脳神経外科専門医((社)日本脳神経外科学会) 9
  • リハビリテーション科専門医((社)日本リハビリテーション医学会) 2
  • 老年病専門医((社)日本老年医学会) 1
  • 心臓血管外科専門医(特定非営利活動法人日本胸部外科学会) 3
  • 心臓血管外科専門医(特定非営利活動法人日本血管外科学会) 3
  • 心臓血管外科専門医(特定非営利活動法人日本心臓血管外科学会) 3
  • 呼吸器外科専門医(特定非営利活動法人日本胸部外科学会) 3
  • 呼吸器外科専門医(特定非営利活動法人日本呼吸器外科学会) 3
  • 消化器内視鏡専門医((社)日本消化器内視鏡学会) 14
  • 小児外科専門医(特定非営利活動法人日本小児外科学会) 1
  • 神経内科専門医(有限責任中間法人日本神経学会) 9
  • リウマチ専門医(有限責任中間法人日本リウマチ学会) 5
  • 乳腺専門医(有限責任中間法人日本乳癌学会) 1
  • 臨床遺伝専門医(有限責任中間法人日本人類遺伝学会) 3
  • 核医学専門医(有限責任中間法人日本核医学会) 1

診療態勢・病院運営上の特徴編集

時間外診療特別料金の導入編集

2008年6月より、国立大学病院の先陣を切って時間外診療特別料金(8,400円)の徴収を実施している。市中の病院の中でも大学病院は高度な3次救急を担う病院として位置づけられているが(特定機能病院)、2007年度実績では、軽症患者が救急患者全体に占める割合が約8割を占めており、救急医療スタッフの負担を重くするとともに、診療に支障が生じていたため、「重症患者が適切な救急医療を受ける権利を守る姿勢を示す」[6]ために特別料金が導入された。この結果、2008年6~12月までの軽傷患者数は3,156名となり、前年同月比で26%の減少、徴収率は3.9%となり一定の効果をあげている[7]

なお、徴収除外の判断基準は以下のように定められている。

  1. 紹介状により緊急受診の必要があると明記されている者
  2. 緊急の処置が必要な者
  3. 外来で死亡した者
  4. 入院の必要がある者
  5. 経過観察の必要な者
  6. その他外来受診が必要と認められた者
  7. 診療科ごとの独自の判断基準に基づく者

産科医への「分娩リスク手当」編集

深刻化している産科医不足を背景として、産科医の勤務意欲を高めることを狙いとして、2008年6月12日、分娩に従事する医師に対して一律に特別手当を支払う「分娩リスク手当」を創設した。現在、一件の分娩業務につき2万円が支給されている(2名の医師が携わる場合は各1万円、3名の場合は各7,000円)。勤務時間の内外を問わず分娩業務に手当を支給するのは大学病院としては東北で初、全国でも3番目のケースとなった[8]

交通アクセス編集

関連病院編集

山形大学関連病院会に加入している病院は以下の通りである(2008年現在)。

脚注編集

  1. ^ a b 『山形大学医学部附属病院平成20年度概要』22頁。
  2. ^ 「医師が危ない 第五部 難局の向こうに1」『高知新聞』2008年6月23日
  3. ^ 『週刊東洋経済』調べ。
  4. ^ 「山形大学医学部・新南病棟 完成記念座談会」『山形新聞』2008年7月13日
  5. ^ 東芝、次世代型重粒子線がん治療装置を山形大から受注
  6. ^ 「夜間休日の“迷惑患者”に特別料金―山大病院「救急機能守るため」」『山形新聞』2008年6月13日
  7. ^ 「山形大病院と岡山赤十字病院―時間外選定療養費の導入効果に差」『Japan Medicine』2009年1月23日
  8. ^ 「産科医に「分娩リスク手当」 山形大病院が創設」『河北新報』2008年6月17日

関連項目編集

外部リンク編集