山梨英和短期大学(やまなしえいわたんきだいがく、英語: Yamanashi Eiwa CollegeまたはYamanashi Eiwa Junior College[1])は、山梨県甲府市横根町888に本部を置いていた日本私立大学である。1966年に設置され、2004年に廃止された。大学の略称は山梨英和。

山梨英和短期大学
大学設置 1966年
創立 1889年
廃止 2004年
学校種別 私立
設置者 学校法人山梨英和学院
本部所在地 山梨県甲府市横根町888
学部 日本文化コミュニケーション学科
英語コミュニケーション学科
情報文化学科
研究科 国文学専攻
英文学専攻
テンプレートを表示

概要 編集

大学全体 編集

教育および研究[注釈 2] 編集

  • 山梨英和短期大学に設置されていた学科の一つに、日本文化コミュニケーション学科がある。これは、日本文学日本文化日本語コミュニケーションなどに関する専門科目の他に創作実習・「漫画文化論」・作品講読などの科目もあった。
  • 英語コミュニケーション学科では、英語コミュニケーション、英米文化、実務英語などに関する科目ほか、「通訳ガイド」・「インターネットコミュニケーション」などの科目も開講されていた。
  • 情報文化学科では、情報社会の本質を知り、かつそこで活躍しうる人材を育成するというねらいから、人間コミュニケーション、メディア理解、情報処理・検索、情報実務などに関する科目ほか出版論や放送メディア論などの科目もあった。
  • 海外研修としてアメリカ韓国などで行われていた。

学風および特色 編集

  • 山梨英和短期大学は、カナダメソジスト教会婦人伝道団体と地元素封家たちの協力により1889年創立された山梨英和女学校が起源となっている。そのことから、キリスト教精神に基づいた教育が行われていた[注釈 2]
  • 元々は、女子のみを対象とした短大だったが、最終募集年度になって初めて男女共学となった。

沿革 編集

  • 1889年 山梨英和女学校が創設される[8]
  • 1951年
  • 1966年
    • 1月25日 左記を以て文部省[注 2]より短期大学の設置が認可される[10]
    • 4月1日 山梨英和短期大学が以下の学科体制にて開学する[注 3]
      • 国文科 入学定員40
      • 英文科 入学定員80
    • 5月1日 学生数[13]/定員
      • 国文科 96/40
      • 英文科 女132/80
  • 1969年
    • 1月6日 専攻科を以下の通り設置する[14]
      • 国文学専攻 入学定員10名[15]
      • 英文学専攻 入学定員15名[15]
    • 4月1日 学科名を以下の通り改称し、入学定員を以下の通り変更[注 4]
      • 国文科40→国文学科60
      • 英文科80→英文学科90
  • 1976年
    • 4月1日 学科の入学定員を以下の通り変更する。
      • 国文学科60→100
      • 英文学科90→100
    • 5月1日 学生数[17]/定員
      • 国文学科 女401/160
      • 英文学科 女267/190
  • 1986年
  • 1991年
    • 4月1日 以下の学科を増設する[22]
      • 情報文化学科 入学定員100名
    • 5月1日 学生数[23]/定員[24]
      • 国文学科 女442/400
      • 英文学科 女435/400
      • 情報文化学科 女122/100
  • 1999年
    • 4月1日 学科名の変更が行なわれる[25]
      • 国文学科→日本文化コミュニケーション学科
      • 英文学科→英語コミュニケーション学科
    • 5月1日 学生数[26]/定員
      • 日本文化コミュニケーション学科 女143[注 5]/300
      • 英語コミュニケーション学科 女189[注 6]/300
      • 情報文化学科 女237/200
  • 2001年
  • 2004年

基礎データ 編集

所在地 編集

  • 山梨県甲府市横根町888

象徴 編集

  • 山梨英和短期大学のカレッジマークは、カナダのシンボルともなっているカエデをベースに、「山梨」のローマ字表記の頭文字である「Y」が記されている[8]

教育および研究 編集

組織 編集

学科[注 7] 編集

  • 日本文化コミュニケーション学科 入学定員150名 
  • 英語コミュニケーション学科 入学定員150名
  • 情報文化学科 入学定員100名

専攻科[27] 編集

  • 国文学専攻 入学定員10名
  • 英文学専攻 入学定員15名

別科 編集

  • なし

取得資格について 編集

資格
  • 司書教諭:日本文化コミュニケーション学科の前身である国文学科、英語コミュニケーション学科の前身である英文学科にて設置されていた時期があった。
  • 司書
    • 日本文化コミュニケーション学科
    • 英語コミュニケーション学科
    • 情報文化学科
教職課程
  • 中学校教諭二種免許状[注 8]
    • 国語:日本文化コミュニケーション学科の前身である国文学科にて設置されていた時期もあった。
    • 英語:英語コミュニケーション学科の前身である英文学科にて設置されていた時期もあった。

附属機関 編集

  • 図書館

研究 編集

  • 『国文学論集』[30]
  • 『山梨英和短期大学紀要』[1]ほか。

学生生活 編集

部活動・クラブ活動・サークル活動 編集

  • 山梨英和短期大学で活動していたクラブ活動

学園祭 編集

  • 山梨英和短期大学の学園祭は「紅楓祭」と呼ばれていた[31]

大学関係者と組織 編集

大学関係者一覧 編集

歴代学長

施設[注釈 2] 編集

キャンパス 編集

  • キャンパスは、自然との調和をテーマとして、ヨーロッパの都市をイメージして設計された。体育館・学生センター・講義棟・図書館・研究棟・事務棟などが建てられた。

学生食堂 編集

  • 山梨英和短期大学の学生食堂(学食)は、学生センターの2階に設置されていた。

対外関係 編集

他大学との協定 編集

アメリカ 編集

韓国 編集

姉妹校 編集

系列校 編集

卒業後の進路について 編集

編入学・進学実績[32] 編集

関連項目 編集

関連サイト 編集

注釈 編集

注釈グループ 編集

  1. ^ a b 平成14年度より学生募集停止[3][注 1]
  2. ^ a b c 出典[5][6][7]
  3. ^ a b さらに、200名に臨時増員されている[20]

補足 編集

  1. ^ 山梨英和大学へ転換のため。
  2. ^ 現在の文部科学省
  3. ^ 出典[11][12]
  4. ^ 出典[16][15]
  5. ^ うち国文学科 86
  6. ^ うち英文学科 111
  7. ^ 最終募集となった2001年における体制[28]
  8. ^ 1966年4月1日文部省告示第175号により教育職員免許法の所要資格を得させるための適切な課程として認可される[29]

出典 編集

参考文献 編集

全国学校総覧 編集

全国短期大学高等専門学校一覧 編集

蛍雪時代 編集

短期大学入学案内冊子 編集

学園祭資料 編集

外部リンク 編集