山浦弘靖
日本の脚本家、小説家
人物・来歴
編集東京出身[2]。早稲田大学文学部中退。大学時代はシナリオ研究会に所属[3]。『ミラーマン』、『ジャンボーグA』のプロデューサーだった淡豊昭は、シナリオ研究会の後輩[4]で友人でもあった。ミラーマンへの参加は淡の希望によるものである[3]。
大学在学中の1961年、脚本『賊殺』で第16回芸術祭公募脚本で芸術祭賞を受賞し、脚本家デビュー[2][5][6]。
以後、『銀河鉄道999』、『一休さん』、『マジンガーZ』、『伝説巨神イデオン』などのアニメ脚本から、『ゴジラ対メカゴジラ』、『首都消失』などの映画の脚本、テレビ番組では『ウルトラセブン』、『ミラーマン』などの特撮番組から時代劇、2時間ドラマ・昼ドラマまで、多くの作品を手掛けた。
特にテレビドラマ『ザ・ガードマン』では、後期はメインライター的な役回りを演じ、ほとんど毎回の脚本を担当した。『夜明けの刑事』でも、全111話中54話(3話は共作)を手がけたが、終盤は最終回を含めて執筆していない。
小説家としては、コバルト文庫「星子シリーズ」などジュニア向け・大人向けミステリー・SF小説などを手掛けている。現在、自身のブログにて「星子シリーズ」の続編を連載中。2014年1月に、ブログで連載していた続編を再編集した公式同人誌『おかえりママに薔薇のキス』が発行されている。
近年は麻生区で市民劇団の活動に携わっている[7]。
脚本
編集テレビ
編集- 1960年代
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- 東芝日曜劇場/賊殺(1961年 / TBS)[注釈 1]
- 部長刑事(朝日放送)
- 月曜日の男(1961年 - 1964年 / TBS)
- 七人の刑事(1961年 - 1969年 / TBS)
- 下町(1963年 / NHK テレビ指定席)
- いまに見ておれ(1964年 / TBS)[5]
- 忍者部隊月光(1964年 - 1966年 / フジテレビ)
- 宇宙パトロールホッパ(1965年 / NET)
- ウルトラQ(1966年 - 1967年 / TBS)
- 新忍者部隊月光(1966年 / フジテレビ)
- 海賊王子(1966年 / NET)
- ザ・ガードマン(1965年 - 1971年 / TBS)
- マグマ大使(1966年 - 1967年 / フジテレビ)
- ウルトラセブン(1967年 - 1968年 / TBS)
- 怪獣王子(1967年 - 1968年 / フジテレビ)
- マイティジャック(1968年 / フジテレビ)
- キイハンター(1968年 - 1973年 / TBS)
- 戦え! マイティジャック(1968年 / フジテレビ)
- 怪奇大作戦(1968年 - 1969年 / TBS):第24話「狂鬼人間」[注釈 2]
- フラワーアクション009ノ1(1969年 / フジテレビ)
- 1970年代
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- 大江戸捜査網(1970年 - 1984年 / 東京12チャンネル)
- ミラーマン(1971年 - 1972年 / フジテレビ)
- シークレット部隊(1972年 / TBS)
- 恐怖劇場アンバランス(1973年 / フジテレビ)
- ジャンボーグA(1973年 / 毎日放送)
- GO!GOスカイヤー(1973年 / フジテレビ)
- マジンガーZ(1972年 - 1974年 / フジテレビ)
- 電撃!! ストラダ5(1974年 / NET)
- 魔女っ子メグちゃん(1974年 - 1975年 / NET)
- 事件狩り(1974年 / TBS)
- 白い牙(1974年 / 日本テレビ)
- 夜明けの刑事(1974年 - 1977年 / TBS)
- 一休さん(1975年 - 1982年 / NET→テレビ朝日)
- TOKYO DETECTIVE 二人の事件簿(1975年 / 朝日放送)
- 鋼鉄ジーグ(1975年 - 1976年 / NET)
- 隠し目付参上(1976年 / 毎日放送)
- マグネロボ ガ・キーン(1976年 - 1977年 / NET→テレビ朝日)
- 新・二人の事件簿 暁に駆ける(1976 - 1977年 / 朝日放送)
- 超人戦隊バラタック(1977年 - 1978年 / テレビ朝日)
- ルパン三世 (TV第2シリーズ)(1977年 - 1980年 / 日本テレビ)
- 恐竜大戦争アイゼンボーグ(1977年 - 1978年 / 東京12チャンネル)
- スターウルフ(1978年 / よみうりテレビ)
- 恐竜戦隊コセイドン(1978年 - 1979年 / 東京12チャンネル)
- 大空港(1978年 - 1980年 / フジテレビ)
- 銀河鉄道999(1978年 - 1981年 / フジテレビ)
- 翔べ! 必殺うらごろし(1978年 - 1979年 / 朝日放送)
- 必殺仕事人(1979年 - 1981年 / 朝日放送)
- 1980年代
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- ウルトラマン80(1980年 - 1981年 / TBS)
- 伝説巨神イデオン(1980年 - 1981年 / 東京12チャンネル)
- ザ・ハングマンシリーズ(1980年 - 1981年 / 朝日放送)
- 新竹取物語 1000年女王(1981年 - 1982年 / フジテレビ)
- わが青春のアルカディア 無限軌道SSX(1982年 - 1983年 / TBS)
- ベムベムハンターこてんぐテン丸(1983年 / フジテレビ)
- 西部警察 PART-III(1983年 - 1984年 / テレビ朝日)
- スーパーポリス(1985年 / TBS)
- 火曜サスペンス劇場 / 鉄の串(笹沢左保原作)(1986年 / NTV)
映画
編集書籍
編集集英社
編集- 星子シリーズ
- 星子ひとり旅
- 1. 殺人切符はハート色
- 2. 死神の時刻表はスペード色
- 3. 恋の危険信号はダイヤ色
- 4. 京都迷路地図はクローバー色
- 5. 殺人占いはJの罠
- 6. 魔女特急はQの罠
- 7. 夢ハネムーンはKの罠
- 8. ヴァージン・ロードはAの罠
- 9. ハッピーエンドはJkの罠
- 10. ワンペアは殺しの花言葉
- 11. ツーペアは魔少女の呪い
- 12. スリーカードは愛の殺人案内
- 13. 殺人ゲームはポーカーで
- 14. フォーカードは悪魔の招待状
- 15・16. フルハウスは殺しの予言者 上下巻
- 17. フラッシュは恋の殺人迷路
- 18. ハートストレートは天使のささやき
- 19. ダイヤストレートは京都恋殺人
- 20. スペードストレートは死美人の恋
- 21. クラブストレートは涙の花嫁人形
- 22. ハネムーン探偵は7(セブン)カードで
- 星子ひとり旅・イラスト・スペシャル1 星子♥宙太
恋紀行 - 23. トランプ刑事の恋はハート色
- 24. 幻の恋人はスペードの殺人者
- 25. 恋祭りはダイヤの悪魔
- 星子ひとり旅・イラスト・スペシャル2 星子♥宙太恋の時刻表
- 26. 感傷旅行(センチメンタルジャーニー)はクラブの誘惑
- 27. 運命ゲームはハートのJ
- 28. 謎の黄金姫はハートのQ
- 29. ジョーカーは謎の
旅案内人 星子 五つの恋の物語 - 30. シンデレラ特急でハート殺人
- 31. 小町恋伝説でダイヤ殺人
- 32. エンゲージリングでスペード殺人
- 33. 盗まれた結婚式でクローバー殺人
- 34・35. 虹の花嫁はハートのエース 上下巻
- 星子&宙太ふたり旅
- 1. I LOVE YOUはハート色
- 2. KISS ME KISSはスペード色
- 3・4. SEXY HONEYMOONはダイヤ色 上下巻
- 5. Mr.LADYの恋はクラブ色
- 6. 愛のメモリーはJの奇跡
- 7. 幻の銀河鉄道はスペードの奇跡
- 8. めぐり逢いはAの奇跡
- 星子とらぶるファミリー
- 恋のハート探偵はSOS
- ハート特急はジョーカーの微笑み
- ハート世紀末伝説はJの秘密
- ハート甘い悪魔にQのKISS
- 星子シリーズ
- 恋殺人はハート迷宮
- 夢少女はスペード迷宮
- 赤い誘惑はクローバー迷宮
- わが青春のアルカディア 無限軌道SSX 全2巻(原作:松本零士)
- 幻の
黄金超特急 シリーズ
- 25時に消えた列車
- 愛と炎のゾーン・トレイン
- 銀河本線ルート1
- ダイヤモンドに虹のキス!
- ハネムーン特急で真珠の恋
- 魔女っ子天使
- 修学旅行は京都殺人ガイド ハイスクール旅刑事(デカ)
- ようこそ男子寮へ おれたちは天使じゃない
- 幸子シリーズ
- 金曜日の魔女はカトレア座
- 土曜日はバラ座のシンデレラ
- 日曜日の死神は百合座
- 大江戸ロマネスク
- 恋姫たちは振り向かない
- 恋姫たちは眠れない
- 恋姫たちは涙をみせない
- 恋猫シリーズ 猫探偵は恋が好き
- 新・恋猫シリーズ マジカル・キャットは真夜中に鳴く
- 炎のレギオン 銀河の翼
- 血のアルカディア
- コバルト文庫ピンキー
- 片想いだってかまわない あたしはラブネコ
- 大霊獣 全2巻
- 鎌倉幽霊殺人占い KISS泥棒を追いかけろ
- 幻の天都殺人事件
- 旅刑事(デカ)シリーズ
- 旅刑事
- 火の道連続殺人
- 恋の片道切符
- 阿蘇SL殺人行
- 殺しのラブソング
- 死のハネムーン
- 見知らぬ乗客
- 殺人旅行シリーズ
- 卒業旅行
- 同窓会殺人旅行
- 見合いゲーム殺人旅行
- 霊感ザルと殺人列車 新・旅刑事
朝日ソノラマ
編集- さよなら銀河鉄道999 -アンドロメダ終着駅- 全2巻(原作:松本零士)
角川書店
編集- 探偵ギャンブラー
- 乙女座の逃亡者
- さそり座の殺人者
- 恋少女占い探偵団
- 赤いローソクは死を招く
- 黒猫はドラキュラの恋人
小学館
編集- 吸血鬼妖変
- スキャンダル・レディス
- セクシー・レディス
- かけおち探偵シリーズ
- あぶない恋旅は京都で
- 甘い誘拐はヨコハマで
- 小町姫まいる!!
徳間書店
編集- シナリオ版 首都消失 (原作:小松左京、共著者:舛田利雄)
- 恋殺人はロードショウで
- 恋人よ我に帰れ 南青山なみだ坂分署
- オカルト探偵まり子
- 恋の霊感(チャネリング)殺人
- 恋の幽霊特急
- 精神科医みどりの人生相談ミステリー
勁文社
編集- ケイブンシャノベルス
- カクテル刑事シリーズ
- マティーニは死の香り
- 麗しのマルガリータ
貴婦人 、神戸に死す
- 魔界甲子園 全2巻
- 殺人恋歌
- 京都殺人恋歌
- 天城湯ヶ島殺人恋歌
- 魔教師
- 戦艦大和殺人事件
光文社
編集- カッパノベルス(のち光文社文庫)
- ひとり魔殺人事件
- 特捜ハイウェイ刑事
- 東名高速殺人事件 〜特捜ハイウェイ刑事PART2〜
- 殺人特急300秒の罠
- スチュワーデス探偵物語
- スチュワーデスは探偵がお好き
- スチュワーデスは殺人占いがお好き
- スチュワーデスは摩天楼がお好き
- フラメンコは殺意のステップ
- スチュワーデスは
恋祭り がお好き - スチュワーデスは熱い夜がお好き
- 性犯罪捜査官・悦子
- 襲われた六人 〜性犯罪捜査官・悦子2〜
- 魔少女殺人事件 〜性犯罪捜査官・悦子3〜
- 殺人者に内定を
日本文芸社
編集- 日文文庫
- エリート警視と熱血刑事(警視庁広域捜査課)
- 北斗星殺人事件
- 雪中花殺人事件
- 宵待草殺人事件
- 白鳥湖殺人事件
- 流し雛殺人事件
その他の出版社
編集- 花嫁衣装は死のサイン 六本木ニュースキャスターは迷探偵(天山出版天山文庫)
- 【改題】花嫁衣装は死のサイン 悦子のキャスター物語(コスミック出版コスモノベルス)
- 長崎の女殺人事件 終着駅シリーズ(双葉社双葉ノベルズ のち双葉文庫)
作詞
編集メディア化
編集劇場アニメ
編集- 殺人切符はハート色
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漫画
編集作画:浦川佳弥(マーガレットコミックス)
- 殺人切符はハート色
- 京都迷路地図はクローバー色 全2巻
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b 野村宏平、冬門稔弐「1月27日 / 1月28日」『ゴジラ365日』洋泉社〈映画秘宝COLLECTION〉、2016年11月23日、33頁。ISBN 978-4-8003-1074-3。
- ^ a b c 東宝チャンピオンまつりパーフェクション 2014, p. 118, 「東宝チャンピオンまつりスタッフインタビュー6 山浦弘靖」
- ^ a b 石田延之『さよならミラーマン』大洋図書、2007年、55頁。ISBN 9784813020721。
- ^ a b 『ミラーマン大全』双葉社、2004年、256頁。ISBN 457529652X。
- ^ a b 『「ウルトラQ」の誕生』双葉社、2016年、53頁。ISBN 978-4-575-309881。
- ^ マガジン2020 2020, p. 60, 「ウルトラ雑学2 円谷プロダクション Who's Who?」
- ^ 「8月26日に音楽劇を行う劇団「ちりりん座」を主宰する山浦弘靖さん 王禅寺西在住 76歳」『タウンニュース』2014年8月22日。2020年12月5日閲覧。
参考文献
編集- 電撃ホビーマガジン編集部 編『ゴジラ 東宝チャンピオンまつり パーフェクション』KADOKAWA(アスキー・メディアワークス)〈DENGEKI HOBBY BOOKS〉、2014年11月29日。ISBN 978-4-04-866999-3。
- 『テレビマガジン特別編集 ウルトラ特撮マガジン 2020』講談社(講談社MOOK)、2020年8月31日。ISBN 978-4-06-520743-7。
関連項目
編集外部リンク
編集- 星子&宙太yyy(旧:脚本・小説家 山浦弘靖オフィシャルブログ) - ウェイバックマシン(2019年11月1日アーカイブ分)
- 山浦弘靖 - 日本映画データベース
- Hiroyasu Yamamura - IMDb
- 山浦弘靖 - MOVIE WALKER PRESS