山田 壮太郎(やまだ そうたろう、1985年8月7日 - )は、日本の陸上競技選手、男子砲丸投元日本記録保持者。

山田 壮太郎 Portal:陸上競技
2009年9月スーパー陸上にて
選手情報
ラテン文字 Sotaro YAMADA
国籍 日本の旗 日本
種目 砲丸投
生年月日 (1985-08-07) 1985年8月7日(38歳)
生誕地 日本の旗 兵庫県
身長 179cm
体重 115kg
自己ベスト 砲丸投 : 18m64(2009年)
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経歴 編集

兵庫県出身。中学から陸上競技を始め、砲丸投の世界に入った。柏原高等学校では砲丸投と合わせてやり投に取り組んだ。結果は予選敗退であったが、3年時に2種目でインターハイ出場を果たしている[1]法政大学入学後は砲丸投に専念、着実に力をつけて2008年9月の第77回日本学生陸上競技対校選手権大会で優勝を果たした[2]。山田は大学時代に、短距離走の選手が行なうハードル練習を取り入れて投擲に必要な股関節周りの強化を図った。合わせて腹筋・背筋の強化を行なうなど、バランスを重視した強化を行ない記録を伸ばしている[3]

2009年6月、山田は第93回日本陸上競技選手権大会に出場した。1投目から17m81を投げて優位に立つと5投目に18m47を記録、勝負を決めて大会初優勝を飾った[4]。10月の第64回国民体育大会では6投目に18m64を記録して優勝を飾った。自身の予想をも超える投擲となり、畑瀬聡が2006年7月に樹立した日本記録18m56を更新する新記録となった[5]。11月には第18回アジア陸上競技選手権大会に出場し11位の成績を残した[6]

2010年から2013年3月まで富士通に所属。2010年6月、連覇がかかる第94回日本選手権は最終6投目に17m88を記録して3位に入った[7]。7月のトワイライトゲームスでは優勝、2010年日本ランキング1位となる18m51をはじめ18m台の記録を連発した[8]。10月の第65回国民体育大会では5投目に18m04を記録したが2位となった。

主な戦績 編集

年度 大会名 順位 記録 備考
2005 第74回日本学生陸上競技対校選手権大会 11位 14m93
2006 第75回日本学生陸上競技対校選手権大会 4位 16m35
第90回日本陸上競技選手権大会 8位 15m98
2007 第91回日本陸上競技選手権大会 7位 16m28
第76回日本学生陸上競技対校選手権大会 3位 16m50
2008 第92回日本陸上競技選手権大会 4位 16m92
第77回日本学生陸上競技対校選手権大会 優勝 17m52
2009 第43回織田幹雄記念国際陸上競技大会 優勝 18m13
第93回日本陸上競技選手権大会 優勝 18m47
第78回日本学生陸上競技対校選手権大会 優勝 17m70
スーパー陸上 5位 17m65
第64回国民体育大会 優勝 18m64 日本新記録
群馬リレーカーニバル 優勝 18m03
第18回アジア陸上競技選手権大会 11位 17m57
2010 国際グランプリ陸上大阪大会 6位 16m92
第52回東日本実業団対抗陸上競技選手権大会 3位 16m59
第94回日本陸上競技選手権大会 3位 17m88
トワイライトゲームス 優勝 18m51
スーパー陸上 4位 17m05
第58回全日本実業団対抗陸上競技選手権大会 優勝 17m42
第65回国民体育大会 2位 18m04
2011 第59回兵庫リレーカーニバル 優勝 18m32 大会新記録[9]
第53回東日本実業団対抗陸上競技選手権大会 優勝 17m66
第95回日本陸上競技選手権大会 3位 17m19
第19回アジア陸上競技選手権大会 7位 17m33
第59回全日本実業団対抗陸上競技選手権大会 優勝 17m87
2012 第60回兵庫リレーカーニバル 3位 17m35
第96回日本陸上競技選手権大会 6位 16m41
2013 第97回日本陸上競技選手権大会 2位 17m89
2014 ゴールデングランプリ陸上 7位 16m51
第98回日本陸上競技選手権大会 2位 17m64

記録 編集

参考文献・脚注 編集

  • 山田壮太郎 「本人が解説者! アスリート連続写真解説27 砲丸投 山田壮太郎」 『陸上競技マガジン』2010年4月号、ベースボールマガジン社、2010年
  1. ^ 鉄球に込めた情熱「砲丸投に魅せられた男」 山田壮太郎 富士通陸上競技部. 2010年3月5日閲覧
  2. ^ 第77回日本学生陸上競技対校選手権大会 男子砲丸投決勝 日本学生陸上競技連合. 2011年3月5日閲覧
  3. ^ 『陸上競技マガジン』2010年4月号 pp.112-117.
  4. ^ 第93回日本陸上競技選手権大会 砲丸投 日本陸上競技連盟. 2011年3月5日閲覧
  5. ^ 「川崎、日本新V 女子1万メートル競歩 新潟国体 5日」 『朝日新聞』2009年10月6日朝刊、スポーツ3面、15ページ
  6. ^ 第18回アジア陸上競技選手権大会 リザルト 日本陸上競技連盟. 2011年3月6日閲覧
  7. ^ 第94回日本陸上競技選手権大会 男子砲丸投決勝 香川陸上競技協会. 2011年3月5日閲覧
  8. ^ 「陸上:トワイライト・ゲームス 女子百で高橋優勝」 『毎日新聞』2010年7月26日東京朝刊、運動面、19ページ
  9. ^ 陸上1万m、男女とも学生が日本人トップ 日本GP兵庫 朝日新聞社 (2011-04-24). 2011年4月28日閲覧

関連項目 編集

外部リンク 編集

先代
畑瀬聡
男子砲丸投日本記録保持者
2009/10/5 - 2015/6/28
次代
畑瀬聡