山都町 (福島県)

日本の福島県耶麻郡にあった町

山都町(やまとまち)は、福島県耶麻郡にあったである。

やまとまち
山都町
山都町宮古のそば畑(山都そば)
山都町宮古のそば畑(山都そば
山都町旗 山都町章
山都町旗 山都町章
廃止日 2006年1月4日
廃止理由 新設合併
喜多方市、塩川町山都町熱塩加納村高郷村喜多方市
現在の自治体 喜多方市
廃止時点のデータ
日本の旗 日本
地方 東北地方
都道府県 福島県
耶麻郡
市町村コード 07404-7
面積 156.21 km2
総人口 4,046
推計人口、2006年1月1日)
隣接自治体 喜多方市高郷村熱塩加納村西会津町会津坂下町
新潟県新発田市阿賀町
山形県飯豊町小国町
町の木 イイデスギ
町の花 シャクナゲ
町の鳥 セキレイ
山都町役場
所在地 969-4111
福島県耶麻郡山都町字蔵ノ後954番地の1
座標 北緯37度38分36秒 東経139度46分13秒 / 北緯37.64325度 東経139.77014度 / 37.64325; 139.77014 (山都町)座標: 北緯37度38分36秒 東経139度46分13秒 / 北緯37.64325度 東経139.77014度 / 37.64325; 139.77014 (山都町)
山都町の県内位置図
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2006年1月4日に、喜多方市および耶麻郡熱塩加納村塩川町高郷村と合併し、新しい喜多方市合併特例区の一つとなったため、普通地方公共団体としては廃止した。

地理

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会津地方北部にあり、町の北部の飯豊連峰山頂付近で、新潟県山形県と接する。町内を縦貫する一ノ戸川は、飯豊山神社の一番目の鳥居のある村、という名前の由来を持つ[1]。「山都」の地名の由来についても、「飯豊山の戸」とする説がある[1]

飯豊連峰付近では、山頂の神社とその参道が福島県山都町に属し、山形県および新潟県の県境に食い込むような形になっている。このため、飯豊連峰の三国岳、種蒔山、飯豊山、御西岳と続く稜線に沿って、細長く突き出た形の町域を有する。

町域は全般に山がちで、南端にある盆地周辺に都市機能が集まり、周辺町村と鉄道道路で結ばれる。南東方向に会津盆地が続き、会津地方の中心都市である会津若松市がある。

隣接していた自治体

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歴史

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沿革

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町長

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姉妹都市

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経済

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1995年(平成7年)に整備された「そば乾燥調製加工施設」では、農家から玄ソバの買取または預かりを行い、乾燥・保管のうえ適量供給する機能を持ち、この取り組みは「そば銀行」と呼ばれた[3]

交通

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一ノ戸川橋梁を走行するSLばんえつ物語

道路

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鉄道

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観光

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そばの名産地であり、古くから各家庭でそば打ちが行われてきた地域である[1]。宮古集落では、薬味もつゆもつけずに食べる「水そば」も食される[1]。この宮古集落では予約制で「農家食堂」として来訪者にもそばを提供する動きが広まり、合併直前頃の同集落では約30戸中13戸が農家食堂を開いていた[3][4]。1980年代からは、「やまと新そばまつり」などのイベントも行われるようになった[3]。1994年(平成6年)には、全国麺類文化地域間交流推進協議会(全麺協)と協力して全国のそば関係者を招いた「全国そばサミット」が開催された[3]

山都駅には観光列車SLばんえつ物語が停車する。

  • 飯豊山神社
  • 飯豊とそばの里センター - 「そば資料館」「ふるさと館」「ふれあい館」から成る施設として、1994年にオープン[3]
  • そば伝承館 - 1996年(平成8年)オープン[3]
  • 一ノ木温泉いいでのゆ - ふるさと創生事業によって掘削した温泉で、1995年(平成7年)にオープン[3]。翌1996年11月には宿泊施設が増設された[5]

脚注

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  1. ^ a b c d 特集 会津そば紀行」『グラフうつくしま』第26巻、福島県県政広報グループ、2004年。 
  2. ^ 山都町と東京都東大和市 交流10年 都会と田舎」『広報やまと』第547巻、山都町、2003年11月、2-3頁。 
  3. ^ a b c d e f g シリーズ ネットワークでまちづくり 福島県耶麻郡山都町「農家食堂とそば銀行」 全国のそば愛好家と結び「新・そばの里」づくり」『地域のひろば』第176巻、電源地域振興センター、2001年2月。 
  4. ^ 高野岳彦、深谷奈緒子「会津地方におけるソバ 会津地方におけるソバ生産の拡大と地域づくりの展開」『福島地理論集』第46巻、2003年。 
  5. ^ 「座談会 わが町わが村 21世紀への進路62 耶麻郡山都町」『財界ふくしま』、財界21、1997年3月、160-169頁、doi:10.11501/2832777 

関連項目

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外部リンク

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