岡崎 大五(おかざき だいご、1962年10月12日 - )は、日本の作家下田市観光大使、NPO法人伊豆in賀茂6(いずインかもシックス)理事長[1]、下田市議会議員(2023年4月より)。本名は高橋 秀徳(たかはし ひでなり)。

来歴 編集

愛知県岡崎市生まれ[2]文化学院中退[2]後、1985年からアジア放浪の旅に出る。インドタイトルコなどで働き、1993年本格的に帰国。旅の途中、パキスタンクエッタ蔵前仁一と出会ったことから、帰国後、蔵前が編集長を務める『旅行人』の前身となる『遊星通信』で『バツイチ』を寄稿。実質的なデビュー作となった「バツイチになった日」は、のちに『世界の果てまで行きたいぜ ―旅行人傑作選〈1〉』(旅行人、1998年)や蔵前仁一編『世界最低最悪の旅』(幻冬舎文庫、2003年)に再録された。『バツイチ』に続いて『バンコク・スワンプー通り』を連載。この時、編集長の蔵前が、ペンネーム「岡崎大五」を命名する。「岡崎」は出身地。「大五」は後の作風を期待して「五大陸」を反対にもじった。[要出典]このあたりのくだりは、のちにトークショーなどで披露している[3]。他方で、1994年に海外専門の添乗員となり[2]年間250日以上を旅の空の下で暮らす。また、旅行作家の下川裕治が編集長を務める『格安航空券ガイド』でもコラムを執筆した。[要出典]訪問国は83カ国に及ぶ[2]

1997年、『添乗員騒動記』(旅行人)で作家デビュー[要出典]

当時の交友関係に、加藤健二郎(軍事ジャーナリスト、バグパイパー)、常岡浩介(ジャーナリスト)[要出典]西牟田靖(ノンフィクション作家)[4]山崎まゆみコラムニスト[5]がいる。

2002年、「ビートたけしのTVタックル」に出演[6]

2003年静岡県下田市に移住。これは、趣味のサーフィンの適地を探していて下田を気に入ったことが理由だった[7]

2010年、妻で水彩画家のいけみかなことともに下田市観光大使に任命される。2人は車で沖縄県を除く46都道府県を訪問し、行く先々で下田のPR活動を行う「下田キャラバン2010」を敢行[8]。9月1日に下田を出発、65日間かけて8,883kmを走破し、11月4日に下田に帰着[9]。また、日刊ゲンダイ紙上において、道中での各訪問先の印象やエピソードなどを綴ったルポ「同時進行ドキュメント 65日間日本一周 都会ではわからない「地方の真実」」を同年9月7日号から11月6日号にかけて延べ41回にわたり連載した。

2011年東日本大震災を約1ヶ月に渡って取材し、翌年に大震災を題材にした小説『黒い魎(みずは)』(祥伝社)を出版した[要出典]

2017年、下田市内に実在する飲食店を舞台としたミステリー小説『伊豆下田料理飲食店組合事件簿』(全11回)をウェブサイト「伊豆下田100景」のコンテンツ内で連載した[7]

2019年、同年4月執行の下田市議会議員選挙に立候補。立候補者14名が定数13を争う図式となった同選挙において、同月21日の投開票の結果、得票数422票、14名中14位の最下位にて落選した[10]。なお、落選が確定した直後、このときの選挙戦における支援者のひとりから、下田への移住促進と空き家バンク事業を主目的とするNPO法人の設立に参画するよう話を持ち掛けられ、同年7月に認可・発足したNPO法人伊豆in賀茂6の理事として名を連ね[11]、2022年からは理事長[12]、2023年4月、後述のとおり下田市議会議員の任期開始に伴い退任。

2023年4月16日、同日付で告示の下田市議会議員選挙に2度目の立候補。立候補者15名が定数13を争う図式となった同選挙において、同月23日投開票の結果、岡崎は391票を集め、15名中13位にて初当選を果たした[13]

著書 編集

エッセイ・紀行文 編集

小説 編集

共編著 編集

脚注 編集

  1. ^ IZUたるやNANZOYA | 伊豆のこと、教えます。 | 伊豆下田 | 伊豆への移住、伊豆での暮らしを考えている方は、特に必見!”. IZUたるやNANZOYA. 2020年1月2日閲覧。
  2. ^ a b c d 岡崎大五 - 新潮社(著者プロフィール)
  3. ^ 『腹ペコ騒動記 世界満腹食べ歩き』(講談社)刊行記念トークショー 岡崎大五 × 蔵前仁一「たべる」と「たびる」=旅と食の相関図=”. 本屋で.com (2017年10月10日). 2020年1月2日閲覧。
  4. ^ 徳間文庫 アジア辺境紀行”. 紀伊國屋書店ウェブストア. 2020年1月2日閲覧。
  5. ^ 山崎まゆみオフィシャルサイト 日記&エッセイ:カテゴリ[大好きな人たち]”. www.ingsnet.com. 2020年1月2日閲覧。
  6. ^ スタジオ撮影(岡崎大五の作家生活:2002年12月)”. 岡崎大五の作家生活 (2002年12月27日). 2020年1月2日閲覧。
  7. ^ a b “下田発ウェブ小説「飲食店組合事件簿」第3話連配信へ 実在する飲食店登場で町おこしに”. 沼津経済新聞. (2017年6月21日). https://izu.keizai.biz/headline/628/ 2020年1月2日閲覧。 
  8. ^ 広報しもだ 2010年10月号 (PDF)
  9. ^ 2010年12月号 広報しもだ | 下田市 8頁”. 2023年6月10日閲覧。
  10. ^ 平成31年4月21日執行 下田市議会議員選挙 開票結果速報”. 2023年4月30日閲覧。
  11. ^ 「下田の未来は面白い!」下田市議会議員、作家・岡崎大五 第1回「統一地方選に落選すると…」”. 2023年4月30日閲覧。
  12. ^ 「下田の未来は面白い!」下田市議会議員、作家・岡崎大五 下田最前線第26回「僕が議員になったわけ」”. 2023年4月30日閲覧。
  13. ^ 令和5年4月23日執行下田市議会議員選挙 開票結果” (PDF). 2023年5月5日閲覧。

外部リンク 編集