岩倉市(いわくらし)は、愛知県の北西部に位置する。県内で最も面積の狭い市(以下、高浜市知立市と続く)で、全国でも10番目に面積が狭い市である[1]

いわくらし ウィキデータを編集
岩倉市
五条川の桜とのんぼり洗い
岩倉市旗 岩倉市章
岩倉市旗 岩倉市章
日本の旗 日本
地方 中部地方東海地方
都道府県 愛知県
市町村コード 23228-9
法人番号 3000020232289 ウィキデータを編集
面積 10.47km2
総人口 47,635[編集]
推計人口、2024年10月1日)
人口密度 4,550人/km2
隣接自治体 一宮市江南市小牧市北名古屋市
市の木 クスノキ
市の花 ツツジ
他のシンボル マスコットキャラクター:い~わくん
岩倉市役所
市長 久保田桂朗
所在地 482-8686
愛知県岩倉市栄町一丁目66番地
北緯35度16分46秒 東経136度52分17秒 / 北緯35.27944度 東経136.87142度 / 35.27944; 136.87142座標: 北緯35度16分46秒 東経136度52分17秒 / 北緯35.27944度 東経136.87142度 / 35.27944; 136.87142>
岩倉市役所
外部リンク 公式ウェブサイト

岩倉市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町 / ― 村

地図
ウィキプロジェクト
岩倉市中心部周辺の空中写真。1987年撮影の2枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。

地理

濃尾平野のほぼ中央に位置し、木曽川水系の扇状地の上にある[2]。標高も7.5~12.5メートルと平坦な土地である[2]。市の中心部を北から南へゆっくりと五条川が流れている。

名古屋市の北西10km圏にある[2]。名古屋市と犬山市を結ぶ名鉄犬山線が通り、両市のほぼ中間に位置している。市の最北部を名神高速道路が通り、東の小牧IC、西の一宮ICのほぼ中間でもある。 そのため市内には流通関係の拠点が多数存在する。

河川

  • 五条川
  • 巾下川 - 南部中学校の南側で、五条川と合流。
  • 矢戸川 - 南部中学校の北側で、巾下川と合流。
 
小牧市春日井市周辺河川の位置関係図

市内の町名

市制施行の際大字岩倉(旧岩倉町)はいくつかの町名に再編され、大字宮前(1967年岩倉の一部より成立)と旧島野村・旧豊秋村・旧幼村の区域の各大字は「大字○○」から「○○町」に置き換わっている。

  • 宮前町
  • 大市場町(市制施行時岩倉の一部より成立)
  • 下本町(市制施行時岩倉の一部より成立)
  • 中本町(市制施行時岩倉の一部より成立)
  • 東町(市制施行時岩倉の一部より成立)
  • 中野町(市制施行時岩倉の一部より成立)
  • 本町(市制施行時岩倉の一部より成立)
  • 西市町(市制施行時岩倉の一部より成立)
  • 東新町(市制施行時岩倉の一部より成立)
  • 鈴井町(市制施行時岩倉の一部より成立)
  • 泉町(市制施行時岩倉の一部より成立)
  • 北島町(旧島野村)
  • 野寄町(旧島野村)
  • 曽野町(旧豊秋村、1972年一部が小牧市に編入)
  • 稲荷町(旧豊秋村)
  • 南新町(市制施行時稲荷の一部より成立)
  • 大地町(旧豊秋村)
  • 川井町(旧豊秋村)
  • 大山寺町(旧豊秋村)
  • 八剱町(旧幼村、1978年一部が江南市に編入)
  • 井上町(旧幼村、1973年一部が江南市に編入)
  • 石仏町(旧幼村)
  • 神野町(旧幼村)
  • 芝原町1969年一宮市千秋町芝原の一部より編入、1972年石仏町に編入され消滅)
  • 町屋町(1969年一宮市千秋町町屋の一部より編入、1972年石仏町に編入され消滅)
  • 旭町(1975年、下本町・大地町の各一部より成立)
  • 栄町(1976年、本町・下本町・大地町の各一部より成立)
  • 昭和町(1976年、下本町・稲荷町の各一部より成立)
  • 中央町(1976年、本町・西市町・大地町・東町の各一部より成立)
  • 新柳町(1976年、本町・西市町・大地町の各一部より成立)
  • 大地新町(1976年、大地町の一部より成立)
  • 稲荷町羽根(1990年代、稲荷町などの一部より成立)
  • 大山寺元町(1990年代、大山寺町の一部より成立)
  • 大山寺本町(1990年代、大山寺町の一部より成立)

人口

人口は県内の市では弥富市新城市高浜市に次いで4番目に少ない。しかし人口密度名古屋市海部郡大治町北名古屋市に次いで、県内で4番目に高い。ブラジル人の比率が5%となっており、西尾張地区では1位の数字である。

 
岩倉市と全国の年齢別人口分布(2005年) 岩倉市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 岩倉市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
岩倉市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 33,843人
1975年(昭和50年) 41,935人
1980年(昭和55年) 42,800人
1985年(昭和60年) 42,508人
1990年(平成2年) 43,807人
1995年(平成7年) 46,175人
2000年(平成12年) 46,906人
2005年(平成17年) 47,926人
2010年(平成22年) 47,340人
2015年(平成27年) 47,562人
2020年(令和2年) 47,983人
総務省統計局 国勢調査より


隣接している自治体

 愛知県

歴史

 
江戸時代初期の周辺地域の様子(緑は木曽川本川および主要派川)
岩倉は木曽川主要派川の一之枝川青木川)と、五条川の間に位置した

かつては、木曽川が形成した犬山扇状地扇端の自然堤防上に発達した集落である。縄文、弥生の遺跡が市内に点在。鎌倉、室町時代は荘園として発展。戦国時代に岩倉城が織田伊勢守の居城となり尾張北部の中心的存在であった。しかし、1559年、尾張南部の領袖であった織田信長に攻められ落城。この時、後に土佐藩主となった山内一豊の父、盛豊が落命したと言われており、山内一豊ゆかりの地である。明治・大正時代には養蚕、養鶏が地域経済を支えた。現在、ゆで卵の生産は日本一である。第二次世界大戦時は、一宮市等からの学童疎開を受け入れた。全国10番目の面積狭小の市域の中心を名古屋鉄道犬山線が通り、名古屋駅まで10数分の地の利から昭和30年代後半から名古屋市のベッドタウンとして発展した。

沿革

明治22年以前 明治22年10月1日 明治23年 - 明治45年 大正1年 - 大正15年 昭和1年 - 現在


岩倉村 岩倉村 明治25年4月18日
町制 岩倉町
明治39年5月1日
合併 岩倉町
岩倉町 昭和46年12月1日
市制 岩倉市
北島村 島野村 島野村
野寄村
大地村 豊秋村 豊秋村
曽野村
岩倉羽根村
大山寺村
川井村
石仏村 幼村 幼村
神野村
八剱村
井上村
加納馬場村 千秋村 千秋村 昭和30年4月7日
編入 一宮市
芝原村

行政

行政

歴代市長

特記なき場合「岩倉40年のあゆみ」による[3]

  • 伊藤民男(1973年7月 - )
  • 丹羽孝(1977年5月 - )
  • 成瀬三郎(1985年5月 - )
  • 石黒靖明(1989年1月29日 - 2009年1月28日、5期)
  • 片岡恵一(2009年1月29日 - 2017年1月28日、2期)
  • 久保田桂朗 (2017年1月29日 - )

議会

岩倉市議会

愛知県議会

  • 選挙区:岩倉市選挙区
  • 定数:1人
  • 任期:2023年4月30日 - 2027年4月29日
  • 投票日:2023年4月9日
  • 当日有権者数:37,628人
  • 投票率:32.49%
候補者名 当落 年齢 所属党派 新旧別 得票数
高桑敏直 64 自由民主党 6,560票
堀巌 61 無所属 5,333票

衆議院

  • 選挙区:愛知10区一宮市、岩倉市)
  • 任期:2024年10月27日 - 2028年10月26日
  • 投票日:2024年10月27日
  • 当日有権者数:350,570人(一宮市312,611人、岩倉市37,959人)[4]
  • 投票率:50.79%(一宮市50.62%、岩倉市52.21%)
当落 候補者名 年齢 所属党派 新旧別 得票数 重複
藤原規眞 46 立憲民主党 59,691票
比当 若山慎司 51 自由民主党 59,529票
比当 杉本和巳 64 日本維新の会 52,957票

施設

 
岩倉市図書館と辻田公園
 
岩倉郵便局

警察

消防

医療

市内に拠点となる総合病院は存在しない。

主な病院

図書館

主な図書館

郵便局

主な郵便局

文化施設

主な文化施設

運動

経済

 
サクランド岩倉(岩倉駅前再開発ビル)
 
カネスエ八剱店

工業

市内に本社を置く主な企業
市内に拠点を置く主な企業

商業

主な商業施設

姉妹都市・提携都市

海外

フレンドシップ相手国

2005年に開催された愛知万博で、愛知県内の市町村(名古屋市を除く)が120の万博公式参加国をそれぞれ「一市町村一国フレンドシップ事業」としてフレンドシップ相手国として迎え入れた[5]

日本国内

姉妹都市

教育

 
愛知県立岩倉総合高等学校

高等学校

県立

中学校

市立

小学校

市立

生活基盤

交通

鉄道

 
岩倉駅西口ロータリー

市の中心となる駅:岩倉駅

名古屋鉄道
犬山線:- 大山寺駅 - 岩倉駅 - 石仏駅 -
廃止路線
廃駅
  • 名古屋鉄道犬山線
岩倉-大山寺間に稲荷前駅があったが、1944年昭和19年)に休止し、そのまま1969年(昭和44年)に廃止された。

路線バス

近隣の市町とは異なり、コミュニティバスは存在しない。

名鉄バス
  • 岩倉駅を中心として、西の一宮市や東の小牧市へ運行している。主に廃止となった名鉄一宮線や名鉄岩倉支線の代替としての役割を担う。

乗合タクシー

岩倉市予約制乗合タクシー (名鉄西部交通北部・犬山タクシー・尾張北部タクシーのみで利用可能)

道路

高速道路
E1 名神高速道路
国道
国道155号
主要地方道
一般県道

観光

名称・旧跡

 
鳥居建民家(岩倉市史跡公園
 
神明生田神社にある山内一豊誕生地の碑
 
五条川桜並木
主な城郭
主な寺院
主な神社

観光スポット

主な公園
文化施設
  • 岩倉市郷土資料室
  • 舩橋楽器資料館
その他

祭事・催事

主な祭事
  • のんぼり洗い(1月〜3月)
  • 岩倉市桜まつり(4月)
  • 山車夏まつり(8月)

著名な出身者

マスコットキャラクター

い~わくん
市制40周年を記念して公募により2011年(平成23年)誕生した「岩倉五条川の精」である。五条川の「のんぼり洗い」と桜名所100選に選ばれている「桜並木」をイメージしたデザインにより岩倉を全国にPRしている。誕生日は5月5日[6]

脚注

  1. ^ 愛知県で最も市域が小さい岩倉市の特徴”. 不動産の教科書 (2018年9月28日). 2021年7月28日閲覧。
  2. ^ a b c 岩倉市における公共交通に対する取組について”. 岩倉市. 2024年10月12日閲覧。
  3. ^ 岩倉40年のあゆみ”. 岩倉市. 2021年4月15日閲覧。
  4. ^ 第50回衆議院議員総選挙(小選挙区) 投票状況速報”. 愛知県選挙管理委員会. 2024年10月29日閲覧。
  5. ^ 「あいちフレンドシップ交流アルバム」(あいちフレンドシップ交流アルバム)
  6. ^ 岩倉市PR大使 い~わくんプロフィール|岩倉市

外部リンク