島爺(しまじい、SymaG)は、日本歌手。男性。レーベルはワーナーミュージック・ジャパン。年齢は「永遠の82歳」を自称[1]

島爺
別名 SymaG
出身地 日本の旗 日本近畿地方
ジャンル ロック
ポップ・ミュージック
バラード
アコースティック
エレクトロニカ
職業 歌手
シンガーソングライター
担当楽器 ボーカル
ギター
活動期間 2011年9月 -
レーベル ワーナーミュージック・ジャパン
2016年 - )
共同作業者 カロンズベカラズ
岩見陸
公式サイト 「島爺」オフィシャルサイト
島爺
YouTube
チャンネル
活動期間 2015年 -
ジャンル 音楽
登録者数 約38万人
総再生回数 約2億5200.3万回
チャンネル登録者数・総再生回数は
2023年6月10日時点。
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経歴 編集

小中学校では野球をやっていたが、高校生の時に腰を痛め、辞めざるを得なかったという[2]。音楽を始めたのは高校を出てからで、カラオケで褒められたことがきっかけとなった[1]。その後バンドを結成するも、メジャーデビューを待たずに解散[1][3]。その間、2011年3月東日本大震災をバンドマンとして経験し、「そういうときこそ音楽が必要だと信じていたのが、そうじゃなかったんやと思い知らされ、心が折れてしまった」と、挫折を経験している[4]。地元へ戻って就職するも、趣味で音楽を続けようと決心したという[3]

そして2011年9月[5]ニコニコ動画へボーカロイドの曲のカバーをはじめとした投稿を開始。日向電工の曲「ブリキノダンス」をカバーした動画は再生回数がニコニコ動画・YouTubeともに1500万回を突破し(2023年9月現在)、代表作となっている[1]

2016年6月26日、1stアルバム「冥土ノ土産」を発表しメジャーデビュー。

2017年4月には、岩見陸とタッグを組んでテレビ東京系で放送された「デジモンユニバース アプリモンスターズ」において初のアニメ主題歌を担当した。

2017年6月16日、島爺初のワンマンライブ「冥途ノ宴」を東京赤坂BLITZで開催した。

2018年4月からNHK Eテレで放送のアニメ「少年アシベ GO!GO!ゴマちゃん」のエンディングテーマ「ゴマウェイ」を担当、同月に小林幸子とのコラボ動画「老病ギャラクティカ」をニコニコ動画に公開し、初コラボを果たした[6]。同年5月からは「島爺日本全国ツアー2018 爺さんぽ~冥土の国から'18春~」を行った。

2018年10月2日から2019年3月26日までテレビ東京系にて放送されたテレビアニメ爆釣バーハンターにてオープニングテーマ曲「爆釣ソウル」を担当した。

2019年10月公開の映画『東京アディオス』には「よだか」を提供し、初の映画主題歌を担当した[7]

2020年2月28日配信リリースされた「箱庭の理」はスマホアプリゲーム「ウーユリーフの処方箋」にて初のゲームタイアップ曲となり、島爺自ら作詞作曲を手がけた。

2020年6月3日、自身で全曲の作詞曲を手がけたミニアルバム『挙句ノ果』をリリースした[8]。同年8月に予定していたZeppTokyoでのワンマンライブ「挙句ノ宴」は感染症予防措置のために中止となったが、同日オンライン上においてライブ生配信「挙句ノ生配信」が開催された。

2021年6月17日よりNetflixにて全世界独占配信されたアニメ「終末のワルキューレ」にてエンディングテーマ曲「不可避」を担当。自作曲では初のアニソン起用となった。

2021年6月26日からNHK総合にて放送スタートのドラマ「超速パラヒーロー ガンディーン」に「逆光」を提供し、初の特撮ドラマ主題歌を担当した。

2022年8月30日、タイアップ等で親交の深かったナナホシ管弦楽団と『カロンズベカラズ』を結成[9][10]。同時にこれまでのメジャー活動を支えてきた罠孫(元ワーナー社員)を社長とする「Butai Entertainment株式会社」の立ち上げを報告した[11]

人物 編集

  • 尊敬するボーカリストとして、西川貴教中島卓偉を挙げているが、一番好きなのは美空ひばりだという[12]
  • 名称は、精神年齢テストをやった際に82歳と診断されて「○爺」にしようと思い、次いで「目を瞑って開いた瞬間に見えた文字」を入れようとしてやってみた結果、地図上の島の名前が目に入ったため、「島爺」とした[13]

活動 編集

  • ニコニコ動画とYouTubeにボーカロイド楽曲のカバー曲(通称「歌ってみた」)を投稿する「歌い手」活動を行っている。
  • アニメや映画、ゲームなどのメディア作品への楽曲提供も行っている。なお楽曲制作は自身での作詞作曲や、岩見陸の作詞作曲となる場合が多い。
  • 2021年現在でアルバムを5枚出している。3rdアルバムまではボーカロイド楽曲のカバー曲が主となっている。一部初回特典には邦楽の弾き語りカバーも収録されている。
  • 4thアルバム(ミニアルバム)では、全曲を自身が作詞作曲した8曲を収録した。また5thアルバムは7曲がボカロPの書き下ろし、2曲が自身の作詞作曲となっている。
  • 2017年以降はライブ活動も行っている。主にバンド形式のライブであるが、老若男女の幅広い層の観客が参加するのが特徴といえる(「歌い手」のライブは一般に若い女性層が多い傾向があるため)。また弾き語りだけのワンマンライブも定期的に開催している(生爺、永敬爺82など)。

ディスコグラフィ 編集

シングル 編集

# 発売日 タイトル 収録曲 規格品番
1st 2017年 6月14日 『ガッチェン!』 WPCL-12647(初回限定版)
WPCL-12648(通常版)

ダウンロードシングル 編集

# 発売日 タイトル 収録曲 規格品番
1st 2018年 5月18日 『ゴマウェイ』 WPDH-10498
2nd 2019年 9月6日 『よだか』 WPDH-10597
3rd 2020年 2月28日 『箱庭の理』 WPDH-10659
4th 9月18日 『OTA SAMURAI (島爺 ver.)』 190295148706
5th 2021年 6月25日 『不可避』 WPDH-10841
6th 7月9日 『逆光』
7th 2023年 5月12日 『命動』

ダウンロードEP 編集

# 発売日 タイトル 収録曲
1st 2023年 3月17日 『G7』

フルアルバム 編集

# 発売日 タイトル 収録曲 規格品番
1st 2016年 6月22日 『冥土ノ土産』 WPCL-12393/4(初回限定版)
WPCL-12395(通常版)
2nd 2017年 8月2日 『孫ノ手』 WPCL-12700/1(初回限定版)
WPCL-12649(通常版)
3rd 2019年 1月30日 『三途ノ川』 WPZL-31569/70(初回生産限定たまてBOX版)
WPZL-31578/73(初回限定版)
WPCL-12989(通常版)
5th 2021年 7月28日 『御ノ字』 WPZL-3179/80(初回限定10周年記念盤)
WPCL-13301(通常版)

ミニアルバム 編集

# 発売日 タイトル 収録曲 規格品番
1st 2020年 6月3日 『挙句ノ果』 WPZL-31748/9(初回限定版)
WPCL-13202(通常版)

参加作品 編集

発売日 タイトル 収録曲
2021年3月23日 柊キライ『ボトム feat.島爺』 ボトム feat.島爺
2021年10月13日 蜂屋ななし『Anaphylaxie Bee』 針を落とす feat.島爺
2021年12月3日 V.A『maimai でらっくす ベストアルバム ちほー 1』 Secret Sleuth / 島爺, 蜂屋ななし

ライブ 編集

ワンマンライブ 編集

公演日 公演名 会場
2017年 6月16日 「冥途ノ宴」 赤坂BLITZ
2018年 2月9日 「島爺アコースティックライブ 生爺~アコギノ宴~」 東京 duo MUSIC EXCHANGE
2月12日 大阪 246 LIVEHOUS GABU
9月17日 「敬老の日スペシャル ~永敬爺82~」 日本教育館一ツ橋ホール
2019年 9月16日 敬老の日スペシャル 永敬爺82 令和元年弾き語り」 ニッショーホール
2020年 9月21日 「敬老の日スペシャル ~永敬爺82 2020~」 日本橋三井ホール
2021年 8月1日 「爆誕前夜祭「挙句ノ宴-リベン爺-」」 東京 Zepp Tokyo
9月14日 「10周年感謝祭「百歌老乱 -はじまりはじまり-」」 大阪 BananaHall
10月9日 「挙句ノ宴-リベン爺- 沖縄公演」 沖縄 桜坂セントラル
10月10日 沖縄 ガンガラーの谷 CAVE CAFÉ

ワンマンツアー 編集

公演日 公演名 会場
2017年 9月22日 「孫を訪ねて82万里~冥途 in Japan~」 福岡 DRUMA Be-1
9月23日 熊本 B.9 V2
9月30日 大阪 BananaHall
10月1日
10月5日 宮城 仙台darwin
10月11日 愛知 Electric Lady Land
10月13日 広島 CAVE-BE
10月21日 北海道 Sound Lab mole
10月27日 神奈川 CLUB CITTA'
11月5日 沖縄 桜坂セントラル
2018年 5月19日 「島爺日本全国ツアー2018 爺さんぽ~冥土の国から'18春~」 愛知 ボトムライン
6月1日 宮城 仙台Rensa
6月10日 福岡 DRUM LOGOS
6月17日 北海道 PENNY LANE24
6月22日 大阪 なんばHatch
6月24日 東京 STUDIO COAST
2019年 3月14日 「三途の川 全国ツアー2019」 熊本 B.9
3月16日 福岡 DRUM Be-1
3月17日
3月21日 愛知 NAGIYA CLUB QUATTRO
3月22日 大阪 BIGCAT
3月24日 岡山 デスペラード
3月28日 北海道 Sound lab mole
3月30日 宮城 CLUB JUNK BOX
4月7日 香川 高松MONSTER
4月14日 東京 マイナビBLITZ赤坂
6月1日 沖縄 桜坂セントラル

ライブ生配信 編集

公演日 公演名 会場
2020年 8月2日 「島爺爆誕祭 挙句ノ生配信」 ZAIKO
2022年 6月18日 「島爺ライブ活動5周年記念 弾き語り配信ライブ~赤鰤から~」 fanicon

タイアップ 編集

曲名 タイアップ 時期
『ガッチェン!』 テレビ東京 系アニメ『デジモンユニバース アプリモンスターズ』主題歌 2017年
『ゴマウェイ』 NHK Eテレアニメ『少年アシベ GO!GO!ゴマちゃん』エンディングテーマ 2018年
『爆釣ソウル』 テレビ東京系アニメ『爆釣バーハンター』オープニングテーマ
『Secret Sleuth』 SEGA制作ゲーム『言ノ葉Project』 2ndシーズン [BLACK ROSE] 第二話テーマ 2019年
『よだか』 映画『東京アディオス』主題歌
『箱庭の理』 SEEC制作ゲーム『ウーユリーフの処方箋』オープニングテーマ 2020年
『不可避』 Netflixオリジナルアニメーション『終末のワルキューレ』エンディングテーマ 2021年
『逆光』 NHK総合特撮ドラマ『超速パラヒーロー ガンディーン』主題歌

出演 編集

テレビ出演 編集

放送局 番組名 放送日
TBS系列 PLAY LIST 2019年1月29日

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ nikiによる書き下ろし。
  2. ^ ナユタン星人による書き下ろし。
  3. ^ ナナホシ管弦楽団による書き下ろし。

出典 編集

  1. ^ a b c d 山口哲生 (2016年6月22日). “【インタビュー】島爺「この1枚で歌い手としての人生が急降下しても、悔いのないように」”. BARKS. 2018年3月21日閲覧。
  2. ^ 服田昌子 (2018年4月19日). “ニコ動発の注目シンガー・島爺にインタビュー!ベールに包まれたそのプロフィールに迫る”. ぴあ関西版WEB. 2018年12月18日閲覧。
  3. ^ a b 吉田ボブ (2019年4月29日). “圧倒的な歌声で魅了する!永遠の82歳、島爺とは?”. ミーティア(MEETIA). 2019年4月30日閲覧。
  4. ^ 橋川良寛 (2019年4月14日). “島爺が伝えた、好きなものを貫き通すことの大切さ 涙ながらに遂げた『三途ノ川』ツアー最終公演”. Real Sound. 2019年4月30日閲覧。
  5. ^ 公開マイリスト「永遠の82歳。」”. niconico. 2018年3月30日閲覧。
  6. ^ 島爺、小林幸子との初コラボ動画「老病ギャラクティカ」を公開 島爺「まさかご一緒できる日が来ようとは…」”. SPICE (2018年4月20日). 2018年12月18日閲覧。
  7. ^ 島爺、地下芸人の半生描く映画「東京アディオス」の主題歌担当(コメントあり)”. 音楽ナタリー (2019年7月19日). 2020年3月19日閲覧。
  8. ^ 島爺、ミニアルバム『挙句ノ果』詳細発表「四の五の言わずにお聴きください」”. BARKS (2020年3月19日). 2020年3月19日閲覧。
  9. ^ Inc, Natasha. “島爺×ナナホシ管弦楽団が新ユニット・カロンズベカラズ結成!デビュー曲配信&MV公開(動画あり / コメントあり)”. 音楽ナタリー. 2022年8月30日閲覧。
  10. ^ Inc, Natasha. “カロンズベカラズ特集|島爺×ナナホシ管弦楽団の実験的新ユニットはお互いを高め合う加速装置 - 音楽ナタリー 特集・インタビュー”. 音楽ナタリー. 2022年8月30日閲覧。
  11. ^ ご報告”. 島爺 公式ブログ. 2022年8月30日閲覧。
  12. ^ 普段聴く音楽について”. 島爺 オフィシャルブログ (2012年7月16日). 2019年4月30日閲覧。
  13. ^ 名前について”. 島爺 オフィシャルブログ (2012年7月8日). 2019年4月30日閲覧。

外部リンク 編集