島物

日本の茶道具で、唐物・高麗物以外の舶来製品

島物(しまもの)とは茶道具の分類の一種である。舶来製品の中で中国製を「唐物」、朝鮮半島製を「高麗物」と呼ぶが、これ以外を特に「島物」と呼んでいる。

主な種類 編集

  • 呂宋(るそん):フィリピンのルソン経由でもたらされた陶器(茶壺参照)。
  • 安南(あんなん):ベトナム製の染付け陶器。
  • 南蛮(なんばん):東南アジア系統の焼締めの陶器の総称。
  • ハンネラ:南蛮焼の一種。
  • 砂張(さはり):銅を主とする合金であるが、特に東南アジア系統の製品を指すことがある。
  • 独楽(こま):タイなどで作られた漆器で、同心円状に塗られた色漆が回転する独楽に似ることから称される。
  • 蒟醤(きんま):タイ、ミャンマーで作られる漆器で、細かな線刻紋様に特徴がある(キンマ参照)。

関連項目 編集