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左近山 (横浜市)

神奈川県横浜市旭区の町名

概要・沿革編集

旧・横浜市保土ケ谷区川島町市沢町小高町本宿町三反田町南本宿町の一部にあたる。1967年昭和42年)に日本住宅公団(現都市再生機構)による中高層住宅建設が始まり、翌年7月1日に入居を開始した。1969年10月1日に行政区再編により旭区に編入され、同時に左近山の町名が新設された。

左近山の地名は古くからあり、『新編武蔵風土記稿』にも見られる[2][注釈 1]

地理編集

  • 神奈川県横浜市旭区の南東部に位置し、東西に細長い。南端で横浜市保土ケ谷区今井町に接しており、ちょうど保土ヶ谷バイパス南本宿インター新桜ケ丘インターの間の北隣に並行して広がる格好となっている。面積は0.550km2[4]。その大部分を1960年代後期より開発された旧・日本住宅公団(現・都市再生機構)左近山団地が占め、2016年9月30日現在、4,704世帯・8,931人が暮らす[5]
  • 古くから自治会活動が盛ん。特に夏場は自治会主催の団地祭が催行され、会場までの無料送迎バスが団地内を運行する他、打上花火も上がる。
  • 九つの「街区」によって区割りされている。西から1街区・2街区...と進み、東端の9街区までが存在する。
    • このうち1・7・8・9街区はUR管理の賃貸住宅、残りの2・3・4・5・6街区は自主管理による分譲住宅となっている。1街区と8街区には高層棟があるが、その棟数はごく僅かで、これ以外のほぼ全棟が、階段室を中心に左右に居室を設けた、5階建て・エレベーター無し・3DKを基本とするものである。
  • 8街区のみ、20号棟ある中で何故か1号棟が存在しない。
  • 以下、街区ごとの管理主体・および管理事務所所在地を表にして記す。ただし同じ街区でも棟によって管理主体が異なる場合もあるため、合わせてそちらも記す。
街区 該当棟 管理主体名 管理事務所所在地
1街区 1-1〜1-35 第1団地管理サービス事務所 左近山16-1
2街区 2-1〜2-24 左近山団地2街区住宅管理事務所 左近山1997-7
2街区 2-25,2-26 左近山2期団地住宅管理事務所 左近山16-5
3街区 3-1〜3-33 中央地区住宅管理事務所 左近山157-30
4街区 4-1〜4-20
5街区 5-1〜5-9
4街区 4-21〜4-25 左近山団地市沢住宅管理組合事務所[注釈 2] 左近山1186-11
5街区 5-12〜5-15
6街区 6-1〜6-28
7街区 7-1〜7-14 第2団地管理サービス事務所 左近山1186-6
8街区 8-2〜8-20[注釈 3]
9街区 9-1〜9-13
  • 町内には2か所のショッピングセンターがある。左近山第2停留所に近い左近山ショッピングセンター相鉄ローゼンを、同第4停留所に近いショッピングプラザ左近山ミックをそれぞれ核店舗とする。このうち前者のショッピングセンターに横浜銀行左近山支店が存在する。簡易郵便局は双方にある。
  • もともとが丘陵地帯であるため、町内全般的にいくつかの尾根や谷に敷地が跨っており起伏が著しい。これにより町内の遊歩道には階段やスロープが多数設置されている他、そもそも自転車移動にはあまり向いていない土地柄と言える。

諸問題編集

  • 1960年代後半に建てられただけに基本的な設計の古さは否めず、特に洗濯機まわりの給排水は一切考慮されていないばかりか、そもそも洗濯機置場がない。これは当団地にかぎらず同じ年代に建てられた団地に共通する問題で、当時は未だ洗濯機自体が高嶺の花であり、多くの家庭に普及するのはこれより後の時代に下ってからであった。このため洗濯機を当団地で運用する場合、給水は風呂場より風呂用の水道からホースで給水し、排水も排水ホースを風呂場の排水口に垂らして流すといった工夫が求められる。もちろん取り扱いを誤ればたちまち床に排水が溢れ、階下に水漏れの被害をもたらす事故を起こしかねない。現に今でもこの手のトラブルは散発的に起きており、当団地住民の悩みの種になっている。
    • 賃貸棟においてはUR施工による洗濯機置き場造設および付随する給排水工事がほぼ全戸施工済みであるが、分譲棟においてはこれらは世帯主個々の自己負担になるため[注釈 4]、その判断は世帯主に委ねられる。
  • 分譲棟が当団地の半分以上を占めるため、住民の入れ替えがあまり発生せず、周辺諸地域に比べて少子高齢化が高速度で進んでいる。エレベーターのない当団地の高層階に居住する年老いた住民は、毎日の買い物にも階段を昇り降りせねばならず、ただでさえ起伏の激しい土地柄であるのにさらに厳しい環境に置かれてしまっている。これと同じような問題は、やはり同時期に造成された多摩ニュータウンなどでも見られる。
  • 交通の便が二俣川駅及び東戸塚駅へのバス便に限られている。主要市街地である横浜駅周辺や、新幹線駅である新横浜駅へのアクセスが非常に悪い。
    • とりわけ、新横浜駅へのアクセスの悪さはかねてから指摘されている。現状ではバスで二俣川駅ないし東戸塚駅へ出て、そこから電車で横浜駅に向かい、地下鉄あるいはJR横浜線に乗り換えなければ新横浜駅に到達できない。時間も多くかかるばかりかルートとしても遠回りなので、新横浜との往来には、所要時間は劇的に短縮されるものの割高なタクシーの利用に頼らざるを得ない(運賃約3000〜3500円・所要時間約20分)。このため自治会では、行政や周辺バス会社に、環状2号を経由した新横浜へのバス路線の開設を繰り返し要望しているが、今もって実現を見ていない。
    • 主要市街地である横浜駅周辺や関内桜木町地区については、後述の通り、町外に存在する相鉄バス「美立橋(みたてばし)」停留所から、日中一時間に一本程度であるが乗換なしで到達できるバス路線があり、当該停留所までの徒歩移動を厭わなければ、極めて簡便かつ安価にアクセス出来る[注釈 5]

公園一覧編集

町内とその周辺には、複数の公園が設けられている。

⚫1街区

・プレイグラウンド [正式名称]

・ライオン公園

・キリン公園

⚫2街区

・桜公園

・いちょう公園 (上の公園)

・中央公園 (下の公園)

・ひだまり公園

⚫3街区

・ジャンボ公園 [正式名称]

・ぐるぐる公園 [正式名称]

・竹やぶ公園

⚫4街区

・ロールキャベツ公園

⚫5街区

・交差点公園

・庭かげ公園

・飛び石公園

⚫6街区

・しずく公園

・クレヨン公園

・ふじ公園

・左近山中央グラウンド [正式名称]

・えんぴつ公園

・はちのす公園

⚫7街区

・バイク公園

⚫8街区

・ぞうさん公園

・なかよし広場 (グラウンド) [正式名称]

・シーソー公園 (なかよし公園)

・裏庭公園

・チーズ公園

・くじら公園

⚫9街区

・ピッピ公園

・公園 (名称不詳)

⚫左近山周辺

・市沢第一公園:市沢町 [正式名称]

・市沢第二公園:市沢町 [正式名称]

・市沢第三公園:市沢町 [正式名称]

・神田(じんでん)公園:市沢町 [正式名称]

市沢地区センター付近

・市沢金子谷(かねこやと)公園 [正式名称]

リストガーデンダイヤモンドパーク内

・椚谷(くぬぎやと)公園:川島町 [正式名称]

・新桜ヶ丘第五公園:新桜ヶ丘 [正式名称]

交通編集

バス編集

現在、町内に鉄道は通っておらず、相鉄バス旭営業所の運行による路線バスが交通の主役となる。

町内には西から順に、左近山第1〜左近山第5の各停留所が設けられている他、隣接する市沢町に左近山第6折返場がある。これらバス停では相鉄線二俣川駅・JR東戸塚駅への路線バスが利用できるほか、平日日中に限り、旭区役所至近となる相鉄線鶴ヶ峰駅への路線バスが運行されている。

以下、具体的なバス路線を記す(太字路線は各系統のメインとなる路線)。

  • 旭1
二俣川駅南口 - 万騎が原大池 - 左近山第1〜第6(一部便は左近山第5で折り返し)
二俣川駅南口 - 万騎が原大池 - 左近山第1〜第6 - 市沢町 - くぬぎ台団地入口 - 鶴ヶ峰駅入口 - 鶴ヶ峰駅(平日日中のみ)
  • 旭2
二俣川駅北口 - (保土ヶ谷バイパス経由) - 左近山入口 - 左近山第1〜第6
  • 旭6
二俣川駅南口 - 万騎が原大池 - 左近山第1〜第6 - 市沢団地入口 - 市沢町 - 環2市沢下町 - 新桜ヶ丘保育園 - 横浜ゴルフ場下 - 東戸塚駅西口
二俣川駅南口 → 万騎が原大池 → 左近山第1〜第6 → 環2市沢上町 → 新桜ヶ丘保育園 → 横浜ゴルフ場下 → 東戸塚駅西口(平日朝のみの市沢町非経由便、左近山第1始発便もあり)
左近山第5 - 左近山第6 - 環2市沢上町 - 新桜ヶ丘保育園 - 横浜ゴルフ場下 - 東戸塚駅西口(市沢町非経由)

なお蛇足であるが、左近山第5付近交差点より保土ヶ谷バイパスの下をくぐると、相鉄バス美立橋折返場に出られる。ここから保土ヶ谷駅東口横浜駅西口京急本線黄金町駅市営地下鉄阪東橋駅、およびJR根岸線関内駅桜木町駅へ、本数は保土ヶ谷駅行を除いて少ないものの、いずれも乗り換えなしに到達することが出来る。

  • 旭4
美立橋 - 金剛寺 -うぐいす橋 - 保土ヶ谷町 - 保土ヶ谷駅東口
美立橋 - 金剛寺 - 新桜ケ丘第1…第2 - 富士見橋 - 栗の沢 - 星川ランプ - 星川駅 - 星川町 - 保土ケ谷駅西口
美立橋 - 金剛寺 - 新桜ケ丘第1…第2 - 富士見橋 - 栗の沢 - 星川ランプ - 星川駅
美立橋 - うぐいす橋 - 保土ヶ谷駅東口 - 清水が丘 - 前里町4丁目 - 黄金町(黄金町駅) - 阪東橋(阪東橋駅) - 長者町5丁目 - 羽衣町(関内駅) - 本町4丁目 - 桜木町駅
美立橋 - うぐいす橋 - 保土ヶ谷駅東口 - 久保町 - 水道道(西横浜駅)- 洪福寺 - 浅間下 - 鶴屋町3丁目 - 横浜駅西口[注釈 6]
二俣川駅北口 - 寺下 - 東万騎が原 - 美立橋 - 金剛寺 - うぐいす橋 - 保土ヶ谷町 - 保土ヶ谷駅東口(日中のみ)
二俣川駅北口 - (保土ヶ谷バイパス) - 東万騎が原 - 美立橋 - 金剛寺 - うぐいす橋 - 保土ヶ谷町 - 保土ヶ谷駅東口(日中以外の時間帯)
二俣川駅北口 →(保土ヶ谷バイパス)→ 東万騎が原 → 美立橋(土曜2本のみ)

道路編集

町内は片側1車線の道路が東西に貫通し、これが事実上のメインストリートになっているが、前述の通り左近山自体がいくつもの谷と尾根にまたがっているためにアップダウンが激しい。東端では環状2号と、西端では保土ヶ谷バイパス南本宿ICにそれぞれ接続し、横浜駅周辺や新横浜、さらには保土ヶ谷バイパスを経由して東名高速方面や首都高速方面へのマイカー移動も簡便である。
ただし、最寄駅である二俣川駅や区役所のある鶴ヶ峰駅へのマイカー移動は、道幅が狭い生活道路を経由する必要があり、やや不便である[注釈 7]

鉄道編集

前述のとおり町内に鉄道は通っていない。しかし「地下鉄を経由させよう」という誘致運動は自治会レベルで存在する。これは、現在日吉駅中山駅間を結んでいる横浜市営地下鉄グリーンラインの延長計画である、中山から先の二俣川駅・東戸塚駅・上大岡駅を経由して根岸駅本牧に至るルートのうち「二俣川と東戸塚の間にある当町内を経由させよう」という動きである。

現在のところ、運行主体である横浜市交通局からは確たる返事は得られていない。

脚注編集

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注釈編集

  1. ^ 新編武蔵風土記稿巻ノ82都筑郡市野沢村 小名 左近山[3]
  2. ^ 組合名に「市沢住宅」を含むのは、隣接する市沢団地もその管理対象に含めているからである。
  3. ^ 8街区に関しては何故か1号棟のみが存在せず、2号棟からの付番となる。理由は不明。
  4. ^ 発注する業者にも拠るが、概ね20万円前後。
  5. ^ ただし、実際に当該停留所が至近なのは6・7・8・9街区と4・5街区の一部世帯に限られる。それ以外の街区ではかなり長い距離と時間の徒歩移動が必要となり、利用が困難であるばかりか非現実的である。
  6. ^ 復路は同第2バスターミナルから発車。
  7. ^ 前述の二俣川駅や鶴ヶ峰駅へのバス路線が、大迂回を強いられるような線形を描いているのはこのためである。

出典編集

  1. ^ 横浜市旭区の町名一覧(横浜市役所) (PDF) 2011年2月4日閲覧
  2. ^ 『横浜の町名』1996年12月、横浜市市民局総務部住居表示課発行
  3. ^ 「市野澤村」『新編武蔵風土記稿』巻ノ82都筑郡ノ2、内務省地理局、1884年6月。NDLJP:763987/18
  4. ^ 平成12年国勢調査結果町別人口指標(Microsoft Excel)
  5. ^ 旭区町別世帯と人口(2016年9月30日現在の住民基本台帳・外国人登録原票に基づく)横浜市統計ポータルサイト、2016年10月31日閲覧
  6. ^ 左近山団地の問題点と一つの解決策 (PDF) (地域ビズ左近山)

参考文献編集

  • 『県別マップル 神奈川県広域・詳細道路地図』2006年4刷 昭文社 ISBN 9784398626998
  • ちず丸(昭文社)2011年2月4日閲覧

座標: 北緯35度27分37秒 東経139度33分2秒