市口政光

日本のアマチュアレスリング選手、指導者

市口 政光(いちぐち まさみつ、1940年1月12日 - )は、大阪府出身の日本アマチュアレスリング選手、指導者。元東海大学体育学部教授。1964年東京オリンピックレスリンググレコローマンスタイルバンタム級の金メダリストでもある。

獲得メダル

市口政光
日本の旗 日本
レスリング・グレコローマン
オリンピック
1964 東京 男子57kg級
レスリング世界選手権
1962 ジャカルタ 男子57kg級
アジア大会
1962 トレド 男子57kg級

略歴 編集

関西大学時代に1960年ローマオリンピックに出場し、5回戦で敗れたものの7位に入賞。卒業後はサラリーマンをしながら競技を続け、1962年の全米オープン選手権・世界選手権で優勝した。金メダルを期待された東京オリンピックでは足首の捻挫に苦しみながらも予選を勝ち進み、決勝トーナメントに進出する。しかし、他の予選突破選手が当時の罰則制限をオーバーして失格したため、決勝トーナメントを戦わずして市口の優勝(金メダル)が決定[1]、グレコローマンスタイルでは日本人初の快挙でもあった。

東海大学教授を退任した後は、東海ジュニアレスリングクラブ代表を務める[2]

エピソード 編集

大学1年の夏休みから当時最強と呼ばれた中央大学レスリング部と合同練習を行った[3]

過去の栄光にこだわらない性格で、現役時代のトロフィーや盾は自宅の花壇の杭として使用した[3]

東海大学時代の教え子には井上康生らがいる[2]

脚注 編集

  1. ^ レスリングのオリンピック日本人男子メダリストを紹介、偉大な功績を残した3選手”. 【SPAIA】スパイア (2020年5月4日). 2020年11月14日閲覧。
  2. ^ a b 代表は五輪金メダリストタウンニュース 2016年9月1日号
  3. ^ a b 変な男 王者 市口政光今泉雄策ホームページ

関連項目 編集

外部リンク 編集