常盤聡

日本のサッカー選手 (1987-)

常盤 聡(ときわ さとし、1987年5月14日 - )は、東京都八王子市出身のサッカー選手。ポジションはフォワード(FW)[4]

常盤 聡
名前
愛称 トッキー[1][2]
カタカナ トキワ サトシ
ラテン文字 TOKIWA Satoshi
基本情報
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1987-05-14) 1987年5月14日(36歳)
出身地 東京都八王子市[3]
身長 172cm[4]
体重 64kg[4]
選手情報
ポジション FW
利き足 左足[2]
ユース

2000-2002
2003
2003-2005
2006-2009
清水北FC
横河武蔵野FC JY
早稲田実業
FC東京U-18
東京農業大学
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2010-2011 水戸ホーリーホック 45 (08)
2012 ギラヴァンツ北九州 28 (05)
2013-2014 東京ヴェルディ 76 (14)
2015 ロアッソ熊本 23 (00)
2016 ザスパクサツ群馬 23 (03)
2018-2019 八王子FC 5 (2)
1. 国内リーグ戦に限る。2016年11月20日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

来歴 編集

小学校1年時にサッカーを始める[2]早稲田実業高校へ進学したが1学年在籍中に留年することとなったため、2学年より通信制高校に転入し、同時にFC東京の下部組織に加入した[5]長島裕明の厳しい指導の下[5][6]2005年のJリーグユース選手権では15得点を挙げ、得点ランキング2位に入る[注 1]などの活躍を見せた。同期に村田翔などがいた。2006年に進学した東京農業大学では、高い身体能力と技術を発揮して[8]2年時から関東2部リーグの得点ランキング上位に定着し、4年時には副将としてチームを支え、伊藤大介(順天堂大学)とともに4年間の最多出場選手として表彰された[9]

2010年水戸ホーリーホックに入団[10]。同年4月4日のJ2第5節戦でJリーグ初出場を果たし、9月1日のJ2第19節大分戦でJリーグ初得点を挙げた。チームメートの吉原宏太からは「チームでもっともFWらしいFW」と実力を認められた[1]2011年は途中出場が多く[11]、出場機会を減らす中でも前年と同じく4得点を挙げたが、契約満了により退団[12]

2012年ギラヴァンツ北九州へ移籍[13][14]三浦泰年監督の下、スピードと突破力を武器に複数の攻撃的ポジションをこなし[15]5得点を挙げた。

2013年、三浦が新たに東京ヴェルディの監督に就任すると、三浦サッカーの欠かせないピースとして[15]同クラブへ移籍[16][17]。同年は主に高原直泰と2トップでコンビを組んだ[18][19]。2014年は攻撃の中心となり[20]チーム最多の得点を記録。シーズン終了後、契約満了により退団[21]

2015年、ロアッソ熊本に加入[22][23]。主に左サイドハーフでのプレーを続けたが、守備的なチームにあって持ち前の攻撃力を活かせず、徐々に出番を失いプロ入り以来初となる無得点でシーズンを終えた。同年末、契約満了により退団[24]

2016年、ザスパクサツ群馬服部浩紀監督からの2年越しのオファーに応え[25]同クラブへ完全移籍[26][27]。クラブとは2年契約を結んでいたが[28]、同年3月に母を亡くしたことを機に家業に専念することを選び[29]11月に契約を解除。現役を引退した[4]

現在は八王子市の建設業・寿建設の代表取締役を務めている[30]

2018年8月26日、東京都社会人1部リーグ所属の八王子FCからオファーがあり、現役復帰[31]。2020年1月、退団が発表された[32]

エピソード 編集

  • 本人も活動に参加をするトッキー☆クラブという公認のコミュニティがある。
  • 小学生時代に体操を習っており、Jリーグ初得点の際のゴールパフォーマンスでは側転からのバク宙を披露した[1]。以降得点後にはアクロバティックなパフォーマンスを行う[33][19]
  • 2013年3月20日のJ2第4節北九州vs東京Vでは、古巣である北九州のサポーターから盛大なブーイングを浴びせられ、三浦監督からも気遣われたが、常盤本人はブーイングに全く気付いていなかった[34]
  • 中学3年生くらいの頃から、一字違いのGK常澤聡(ときわ さとし)を意識していたという。両名にはプロ入り後も特に接点は無かったが[35]、2013年4月17日のJ2第9節東京Vvs山形では、常盤のシュートが常澤の守るゴールマウスに決まり、これが決勝点となった[36]
  • 2014年に行われた、じゃらん「Jマジ! 20」による「イケメンJリーガー選手権」で5位に選ばれる[37]

所属クラブ 編集

ユース経歴
プロ・シニア経歴

個人成績 編集

国内大会個人成績
年度クラブ背番号リーグ リーグ戦 オープン杯 期間通算
出場得点 出場得点 出場得点
日本 リーグ戦 天皇杯 期間通算
2010 水戸 17 J2 23 4 2 0 25 4
2011 11 22 4 0 0 22 4
2012 北九州 18 28 5 1 1 29 6
2013 東京V 17 39 8 1 0 40 8
2014 9 37 6 1 0 38 6
2015 熊本 23 0 0 0 23 0
2016 群馬 17 23 3 2 0 25 3
2018 八王子FC 37 東京都1部 3 0 - 3 0
2019 17 2 2 - 2 2
通算 日本 J2 195 30 7 1 202 31
日本 東京都1部 5 2 - 5 2
総通算 200 32 7 1 207 33

その他の公式戦

出場歴

代表・選抜歴 編集

  • 2005年 東京都選抜 - 岡山国体[38] (少年男子・4位)
  • 2009年 東京都選抜 - 新潟国体 (成年男子)

脚注 編集

注釈
  1. ^ 得点王は長沢駿(16得点・清水エスパルスユース)[7]。ただし、清水の方が2試合多かった。
出典
  1. ^ a b c 【J2日記】水戸:バク宙トッキー Jリーグ:J's GOALアーカイブ (2010年9月2日)
  2. ^ a b c 『Jリーグ選手名鑑 2014J1・J2・J3エルゴラッソ特別編集』三栄書房、2014年、199頁。 
  3. ^ a b 応援しよう! 八王子出身のJリーガー (現役) 八王子市サッカー協会
  4. ^ a b c d 【トップチーム】常盤聡選手 現役引退のお知らせ ザスパクサツ群馬 (2016年11月8日)
  5. ^ a b 伊藤寿学「その名を刻んだ男たち 2016 vol.3 FW 17 常盤聡」 エル・ゴラッソ No. 1829(2016年12月16日号)pp. 18-19
  6. ^ 【J2日記】水戸:一矢報いるゴールは、F東京への、長島裕明コーチへの恩返し Jリーグ:J's GOALアーカイブ (2011年6月28日)
  7. ^ Jユースカップ2005 試合記録 Jリーグ公式ウェブサイト
  8. ^ a b 選手データ 関東大学サッカー連盟
  9. ^ 【関東大学サッカーリーグ戦】第89回大会 2部リーグ 最終順位・表彰一覧 関東大学サッカー連盟、2009.11.22
  10. ^ 常盤 聡選手(東京農業大学)加入内定のお知らせ”. 2010年2月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年1月19日閲覧。 水戸ホーリーホック (2009年12月8日)
  11. ^ 選手出場記録 水戸ホーリーホック 2011Jリーグ ディビジョン2 Jリーグ (2011年12月3日)
  12. ^ 契約満了選手のお知らせ”. 2012年6月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年12月3日閲覧。 水戸ホーリーホック、2011.11.30
  13. ^ 常盤聡選手 ギラヴァンツ北九州へ完全移籍のお知らせ”. 2012年8月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年3月30日閲覧。 水戸ホーリーホック (2012年1月13日)
  14. ^ 常盤 聡選手 完全移籍加入のお知らせ ギラヴァンツ北九州、2012.01.13
  15. ^ a b 週刊サッカーマガジン No.1435』ベースボール・マガジン社、2012年、80頁。ASIN B00AHG14GG 
  16. ^ 常盤聡選手 東京ヴェルディへ完全移籍のお知らせ ギラヴァンツ北九州 (2012年12月13日)
  17. ^ 常盤聡選手移籍加入のお知らせ 東京ヴェルディ、2012.12.13
  18. ^ 【NON STOP J2】-J2のススメ- 高原直泰 (東京V) Jリーグ:J's GOALアーカイブ (2013年6月7日)
  19. ^ a b 【J2:第9節 東京V vs 山形】試合終了後の各選手コメント Jリーグ:J's GOALアーカイブ (2013年4月17日)
  20. ^ 東京V 常盤聡、攻撃の中心としての自覚 blogola (2014年7月16日)
  21. ^ 契約満了選手のお知らせ 東京ヴェルディ、2014.11.29
  22. ^ 常盤聡選手移籍のお知らせ 東京ヴェルディ (2014年12月27日)
  23. ^ 常盤 聡選手、東京ヴェルディより移籍加入のお知らせ ロアッソ熊本、2014.12.27
  24. ^ 契約満了選手のお知らせ ロアッソ熊本 (2015年12月2日)
  25. ^ 月刊J2マガジン 2016年3月号』ベースボール・マガジン社、2016年、43頁。 
  26. ^ 常盤 聡選手、ザスパクサツ群馬へ完全移籍のお知らせ ロアッソ熊本 (2016年1月6日)
  27. ^ 【トップチーム】常盤聡選手 ロアッソ熊本より完全移籍加入のお知らせ ザスパクサツ群馬 (2016年1月6日)
  28. ^ 5つのJクラブを渡り歩いた群馬FW常盤聡が現役引退。「感謝の気持ちでいっぱいです」 blogola (2016年11月8日)
  29. ^ 【トップチーム】青木良太選手、常盤聡選手 引退セレモニーコメント掲載 ザスパクサツ群馬 (2016年11月15日)
  30. ^ 会社概要”. 寿建設. 2017年12月30日閲覧。
  31. ^ 平本一樹選手・常盤聡選手 新加入のお知らせ - 八王子フットボールクラブ公式サイト、2018年8月30日
  32. ^ 2019年シーズン退団選手のお知らせ - 八王子フットボールクラブ公式サイト、2020年1月19日
  33. ^ 【2012シーズン始動!ニューカマー・レコメンド】バク宙でサポーターの心をわしづかみ!:常盤聡 (水戸→北九州) Jリーグ:J's GOALアーカイブ (2012年2月17日)
  34. ^ 週刊サッカーダイジェスト No.1221』日本スポーツ企画出版社、2013年、70頁。 
  35. ^ ランチの様子 常盤聡オフィシャルブログ「ときメモ。」Powered by Ameba (2010年10月22日)
  36. ^ 公式記録 2013Jリーグ ディビジョン2 第9節第1日 Jリーグ (2013年4月17日)
  37. ^ Jマジ!20「イケメンJリーガー選手権」常盤聡選手が5位【ヴェルディ2014】 - YouTube verdychannel (2014年9月3日)
  38. ^ 「晴れの国おかやま国体」サッカー少年男子・東京都選抜チームにFC東京U-18から4選手が参加”. 2006年3月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年3月30日閲覧。 FC東京 (2005年9月7日)

関連項目 編集

外部リンク 編集