常磐興産
福島県いわき市に本社を置く企業で、もともとは石炭産業に従事していましたが、1960年代に石炭業が衰退したため、観光業へと転換しました。
常磐興産株式会社(じょうばんこうさん、英: Joban Kosan Co.,Ltd.[3])は、福島県いわき市に本社を置く、レジャー施設「スパリゾートハワイアンズ」を経営する企業。
種類 | 株式会社 |
---|---|
機関設計 | 監査等委員会設置会社[1] |
市場情報 | |
本社所在地 |
日本 〒972-8555 福島県いわき市常磐藤原町蕨平50番地 北緯36度59分38.6秒 東経140度48分57.4秒 / 北緯36.994056度 東経140.815944度座標: 北緯36度59分38.6秒 東経140度48分57.4秒 / 北緯36.994056度 東経140.815944度 |
設立 | 1944年(昭和19年)3月31日 |
業種 | サービス業 |
法人番号 | 9380001014473 |
事業内容 | 観光事業、燃料商事事業 他 |
代表者 |
西澤順一(代表取締役会長) 関根一志(代表取締役社長) |
資本金 |
21億4100万円 (2021年3月31日現在)[2] |
発行済株式総数 |
880万8778株 (2021年3月31日現在)[2] |
売上高 |
連結: 150億9700万円 単独: 118億4300万円 (2021年3月期)[2] |
営業利益 |
連結: △28億9900万円 単独: △29億9500万円 (2021年3月期)[2] |
経常利益 |
連結: △30億1200万円 単独: △30億3800万円 (2021年3月期)[2] |
純利益 |
連結: △28億8400万円 単独: △28億5600万円 (2021年3月期)[2] |
純資産 |
連結: 108億5300万円 単独: 89億4100万円 (2021年3月31日現在)[2] |
総資産 |
連結: 502億9700万円 単独: 459億100万円 (2021年3月31日現在)[2] |
従業員数 |
連結: 710名 単独: 550名 (2021年3月31日現在)[2] |
決算期 | 3月31日 |
会計監査人 | EY新日本有限責任監査法人[2] |
主要株主 |
常磐開発 6.68% 日本カストディ銀行(信託口)5.99% 公益財団法人常磐奨学会 3.04% 常磐興産取引先持株会 2.74% 日本マスタートラスト信託銀行(信託口)2.52% サッポロビール 2.19% みずほ銀行 2.15% 明治安田生命保険 2.14% みずほ信託銀行 2.08% 常陽銀行 2.05% (2021年3月31日現在)[2] |
主要子会社 |
常磐製作所 98.0% 常磐港運 98.1% 北茨城ファーム 49.0% |
外部リンク |
www |
旧財閥系の炭鉱採掘企業を始祖とする。
本社
編集- 過去に設置していた本社
沿革
編集- 1944年(昭和19年)3月 - 浅野財閥の磐城炭礦(1884年(明治17年)創立)と大倉財閥の入山採炭(1895年(明治28年)創立)が合併し、常磐炭礦株式会社を設立[4]。現在のいわき市・北茨城市一帯の炭鉱を経営する。
- 1949年(昭和24年)5月 - 東京証券取引所に上場。
- 1960年(昭和35年)11月 - 建設部門を常磐開発株式会社に分離。
- 1964年(昭和39年) - 常磐湯本温泉観光株式会社を設立。
- 1966年(昭和41年)1月 - 常磐湯本温泉観光が「常磐ハワイアンセンター」(現在のスパリゾートハワイアンズ)開業。
- 1970年(昭和45年)7月 - 常磐湯本温泉観光を合併、常磐ハワイアンセンターの営業を承継し、石炭生産部門を常磐炭礦株式会社に分離。社名を常磐興産株式会社に変更。
- 1985年(昭和60年)
- 3月 - 常磐炭礦で続けられていた炭鉱業を撤退。
- 9月 - 常磐炭礦を合併。
- 1990年(平成2年)3月 - 常磐ハワイアンセンターの名称を「スパリゾートハワイアンズ」に変更
- 2003年(平成15年)8月 - 本店所在地を東京都中央区から福島県いわき市へ移転。
- 2013年(平成25年)6月 - みずほ銀行出身である井上直美が社長に就任[5]。
- 2020年(令和2年)10月 - 新型コロナウイルス感染症の影響によるスパリゾートハワイアンズの経営悪化を受け、東京本社を廃止[6][7]。
- 2024年9月9日 - アメリカ投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループが常磐興産に対して完全子会社化を目指した株式公開買付け (TOB) を実施すると発表。フォートレスはTOB成立の暁には株式を非公開化する方針[8]。
礦歌(社歌)
編集常磐炭礦時代に野村俊夫作詞、古関裕而作曲による礦歌(社歌)「我等の力」及び同社野球部応援歌「若きいのち」が作成された[9]。
原譜は常磐炭礦のいわき市の事務所で保管されていたが、1960年代半ばに火災で焼失[9]。以後は社員らによって歌い継がれてきたが、野球部の解散や炭鉱事業の完全廃止などもあり、メンバーの高齢化で途絶える懸念があった[9]。そのため、2020年につのだ☆ひろの協力を得て、つのだの編曲により伴奏付きの楽曲として残されることになった[9]。
テレビ番組
編集- 日経スペシャル カンブリア宮殿 "奇跡の集客"シリーズ第1弾! リピーター続々、年間140万人が殺到 "驚異のリゾート"福島ハワイアンズの底力(2013年7月11日、テレビ東京)[10]。
関連会社
編集- 株式会社常磐製作所
- 常磐港運株式会社
- 常磐湯本温泉株式会社
- 小名浜海陸運送株式会社
- 株式会社北茨城ファーム
関連項目
編集- スパリゾートハワイアンズ
- 常磐炭田
- 常磐開発
- 磐城炭礦軌道線
- 常磐共同火力
- 日本とサモアの関係 - 2016年3月、常磐興産株式会社内に在福島サモア名誉領事館が開設
- いわきグリーンフィールド - 2023年10月1日付けで命名権を取得(「ハワイアンズスタジアムいわき」)[11]
脚注
編集- ^ ガバナンス - 常磐興産株式会社
- ^ a b c d e f g h i j k “2021年3月期 有価証券報告書”. 常磐興産株式会社. 2021年8月14日閲覧。
- ^ 常磐興産株式会社 定款 第1章第1条
- ^ 常磐炭田ネットワーク 磐城炭鉱・入山採炭の合併に関する資料
- ^ 週刊現代 (2014年2月13日). “社長の風景 弊社一番の自慢は従業員。人間は皆に素晴らしい才能が宿っているはず。それを引き出すのが年長者の役割だと思います。常磐興産 井上直美”. 現代ビジネス 2014年7月15日閲覧。
- ^ 『組織改革に伴う役員人事及び東京本社移転等の取組みに関するお知らせ』(PDF)(プレスリリース)常磐興産株式会社、2020年10月5日 。2020年10月6日閲覧。
- ^ “映画「フラガール」のハワイアンズ、経営悪化…震災超える「創業以来の試練」 : 社会 : ニュース”. 読売新聞オンライン (2020年10月6日). 2020年10月6日閲覧。
- ^ “ハワイアンズの常磐興産、米フォートレスが買収 非公開化へ”. ロイター (2024年9月9日). 2024年9月9日閲覧。
- ^ a b c d 幻の歌に新たな息吹 古関さん作曲の常磐炭礦の社歌と応援歌 つのだ☆ひろさん編曲 福島民報(2020年11月2日)2020年11月3日閲覧。
- ^ "奇跡の集客"シリーズ第1弾! リピーター続々、年間140万人が殺到 "驚異のリゾート"福島ハワイアンズの底力 - テレビ東京 2013年7月11日
- ^ “いわきグリーンスタジアム・いわきグリーンフィールドのネーミングライツパートナー及び愛称の決定について”. いわき市 (2023年9月4日). 2023年9月4日閲覧。