メインメニューを開く
常磐高速バス「つくば号」

常磐高速バス(じょうばんこうそくバス)は、主にジェイアールバス関東(JRバス関東)が運行に携わり、主に東京駅から常磐自動車道を経由して運行する高速バス路線群である。

目次

定義編集

常磐自動車道を経由する高速バスは、各路線ごとに行き先にちなんだ愛称が設定されており、「常磐高速バス」は正式な路線総称として設定されたものではない。しかし、運行事業者であるJRバス関東は、各路線群の総称として利用者向けの案内として公式サイト上で使用している[1]上、バス雑誌「バス・ジャパン」においても、運行事業者の担当者が執筆した記事において「常磐高速バス」と呼称している[2]

また、これらの高速バス路線沿線に所在する施設において、公式サイトの交通案内で「常磐高速バス」と表記しているケースが複数存在する[3]ほか、利用者用駐車場を併設した高速バス乗降場に「常磐高速バスターミナル」と掲示する事例も存在する[4]など、利用者・事業者の双方に使用されている通称であることが伺える。

本項では、公式サイト上で「常磐高速バス」という名称を使用しているJRバス関東が運行に携わる高速バス路線群について記述する。

概要編集

経緯編集

常磐自動車道には、供用開始してからしばらくは高速バス路線の設定が行なわれていなかった[5]。これは、国鉄(後のJR)常磐線に特急列車が多数設定されていること、採算性に関してリスクがあったことや(1960年代から1970年代に一般道経由で運行していた常磐急行交通の急行バス失敗例もあった)などが理由として挙げられている[5]。その筑波研究学園都市も開発の進展により、東京方面との移動需要が多くなった。

当時、筑波研究学園都市の研究学園地区への直通交通がなく、東京都心まで一般路線バスと鉄道を乗り継ぎ約2時間(つくばセンターの場合)かかっていた所要時間[6]が、高速バスの直行便を運行した場合40分から60分程度短縮されると見込まれた[6]。既に鉄道利用が定着している状況下、どの程度の需要を見込めるかは未知数であったと関係者は回顧している[7]

最終的には、1日16往復で、1便あたり20人程度の利用者数を見込む[7]こととして、東京駅とつくばセンターを結ぶ高速バス「つくば号」の運行が開始された。

路線網拡大へ編集

「つくば号」は開業後1ヶ月で1便あたり30人以上の利用者数となり[7]、さらに3ヵ月後には1便あたり39.9人と東名高速線を上回る状態となった[7]。利用者の急増に対応し、開業5ヶ月後には1日30往復に増便、さらに1988年8月には1日56往復に増便された。

「つくば号」が非常に良好な成績を収めたことから[2]、JRバス関東では常磐自動車道を経由する高速バスの路線展開を進めることとなり、1988年4月27日からは東京駅と水戸駅を結ぶ「みと号」の運行を、同年6月1日からは東京駅と日立駅を結ぶ「日立号」の運行を開始した。いずれの路線も鉄道と完全に並行する路線となったが、「みと号」は半年で1日平均利用者数は700人程度と当初の計画を超えた実績を記録[5]、「日立号」も1日平均利用者数は180人程度とほぼ当初計画通りの実績となった[5]

渋滞による遅延問題編集

利用者数は順調に増加したが当初から予想されているにもかかわらず置き去りにされ[7]、解決の見通しが立っていなかった問題点があった[7]。経路上にある首都高速道路6号向島線渋滞である。当時の首都高速道路は、中央環状線江北ジャンクション板橋ジャンクションを結ぶ区間が開通しておらず、都心に向かうところで放射線の3本がまとまってしまうという構造だったため、6号向島線の渋滞はよく知られていた[7]。さらに、この渋滞は、早朝・深夜を除けば、ほぼなくなる時間のない恒常的な渋滞であった[8]

これに対して、各路線とも上り便の所要時間の設定を20分から30分程度多く設定するという、渋滞による遅れを見越したダイヤ設定として対応していた[8]が、それでも予定時刻より遅れることは多く[8]、利用者も30分程度の遅れを見越して乗車する状態であった[8]。「みと号」などでは、通常は途中休憩無しのところ、大幅な遅延が予想される場合は臨時に守谷サービスエリアで休憩するケースもみられるようになった[8]

利用者もこの渋滞を問題視しており、つくば市内で発行されている新聞『筑波の友』[8]が「つくば号」利用者に対して行われたアンケート結果によれば、快適性に関する項目においては「不快」と「きわめて不快」を合わせて48パーセント程度に上っており[8]、その理由として挙げられていた回答のうち60パーセントが「渋滞」であった[8]。さらに、渋滞の心配のない下り便のみ常磐高速バスを利用して、上り方面では渋滞の心配のない鉄道利用とする利用形態が増加することになった[5]。「つくば号」の1988年10月における乗車率を例にすると、下り便はほぼ100パーセントであるにもかかわらず、上り便については50パーセントを割り込む状態となっていた[8]

渋滞対策編集

このように、常磐高速バスにとって渋滞は大きな問題と化していた[8]ため、運行事業者でも何らかの対策を行なう必要があると判断された[5]

綾瀬駅・上野駅を経由編集

1988年11月11日に開業した「いわき号」では、運行に東武鉄道(当時)が参入したことから[8]、上り便に限り一旦首都高速を加平ランプで下りて、東武鉄道の営業エリアである綾瀬駅に停車することとした。これにより、渋滞がひどい場合は途中で下車して鉄道利用することで、利用者が到着の大幅な遅れを回避することが可能になった。この結果を受けて、1991年より常磐高速バス上り便については経路変更が行なわれ、「いわき号」を除いて平日・土曜日には上野駅に停車するようになった。以後開設される路線では、渋滞回避のために同様の経路が設定されることとなった。

つくばエクスプレスとの連携編集

2005年につくばエクスプレスが開業すると、直接競合する「江戸川台線」が後に廃止、「つくば号」は減便と大きな影響を受けたが、直接競合しない路線では逆につくばエクスプレスとの連携を行うことで渋滞対策とする方策も行なわれた。これは、首都高速道路6号三郷線八潮パーキングエリアがつくばエクスプレス八潮駅に近接していることを利用し[9]、乗り継ぎ割引運賃として八潮駅から秋葉原駅までを100円で乗車できるようにした[9]もので、2008年6月16日から、常総ルート・「みと号」・常陸太田号・常陸大宮ルート・「ひたち号」において、乗り継ぎ扱いを開始した[10]。当初は実証実験であったが、一定の効果がみられた[10]ことから2009年4月1日より本格的に運用を開始[10]、同時に江戸崎線と「勝田・東海号」も乗り継ぎ割引の対象に加わることになった[10]

外環千葉区間開通による渋滞緩和編集

2018年6月2日に東京外環自動車道三郷南IC - 高谷JCT間が開通したことにより、首都高速道路6号三郷線などの渋滞が緩和されたことを受け、2018年11月1日から、いわき号において土休日の上り便(いわき→東京)の一部を綾瀬駅、浅草駅通過とし、新宿いわき号において王子駅、池袋駅の停車を取りやめた[11]。同年12月1日からは、ひたち号、みと号、つくば号も土曜日に都営浅草駅、上野駅は経由しなくなった[12]

路線概説編集

いずれの路線についても、JRバス関東が共同運行や運行支援などで運行に携わり[2]、東京駅や新宿駅のJRバスのバスターミナルから出発し[2]、一部路線を除いて現地のバス事業者との共同運行を行っている[2](一部路線ではJRバス関東が撤退、運行支援のみ担当)という共通点がある。また、首都高速道路の渋滞に対応して、上り便の所要時間についてはいずれの路線も20分から30分程度多く設定されている[2]ことも全ての路線について共通する事項である。

単独記事のある路線については、各記事を参照のこと。

吉川・松伏号編集

   
三郷・吉川・松伏号 東京駅にて2007年撮影 H658-05406
当初は日中便も設定されていた 東京駅にて2003年撮影 S654-88489

2000年10月1日に1日18往復で運行開始[13]した路線で、東京都千代田区から埼玉県三郷市を経由し吉川市北葛飾郡松伏町を結ぶ[14]

松伏町が直通バスの開設をJRバス関東に要望していたことを受けて、日常流動への対応のテストケースとして開業した[15]。開業に対して、松伏町は「松伏バスターミナル」を整備して対応した[14]。運行開始当初は常磐自動車道流山ICから流山有料道路松戸野田有料道路を経由していたが、2002年3月1日からは常磐自動車道三郷ICから一般道に下り、三郷団地吉川駅経由に変更された。

当初から乗客が少なく、2003年8月1日からは三郷団地内の経路を変更。松伏発着便を18往復から12往復に減便、代わりに吉川折り返し便を3往復新設、また同日深夜より深夜便「ミッドナイト三郷・吉川号」を運行開始するなどして需要喚起を行なった。しかし、2004年8月1日には、松伏発着便を12往復から5往復に減便し、減便した7往復分のうち3往復は吉川折り返し便として存続、吉川折り返し便は6往復にするという減量化が図られたダイヤ改定が行われ、

2005年4月1日からは深夜便を含めても下り便のみ2便に削減された[16]が、深夜便については2006年10月1日より松伏まで延長されるようになった。

運行開始以来JRバス関東の単独運行である。運行開始当初は予約不要であったが、高速バスネット稼動後は座席指定予約制を採っている。

歴史編集

  • 2000年(平成12年)10月1日 - 開業。1日18往復。当時は常磐自動車道流山ICから流山有料道路松戸野田有料道路を経由していた。
  • 2002年(平成14年)3月1日 - 三郷団地・吉川駅経由に変更。常磐自動車道三郷ICから一般道経由となる。
  • 2003年(平成15年)8月1日 - 三郷団地内の経路を変更。松伏発着便を18往復から12往復に減便、代わりに吉川折り返し便を3往復新設。同日深夜より深夜便「ミッドナイト三郷・吉川号」を運行開始。
  • 2004年(平成16年)8月1日 - 松伏発着便を12往復から5往復に減便。減便した7往復分のうち3往復は吉川折り返し便として存続、吉川折り返し便は6往復に。松伏発は午前のみ、東京発は午後のみとなった。深夜便はそのまま存続。
  • 2005年(平成17年)4月1日 - 大幅減便。東京発松伏行は夜間の片道1本だけとなる。深夜便はそのまま存続。
  • 2006年(平成18年)10月1日 - 深夜便を松伏まで延長。
  • 2008年(平成20年)7月19日 - 通常便も月曜日から金曜日の平日のみ運行(祝日は、休前日運転)。

江戸川台線編集

2001年7月11日に1日12往復で開業[17]。東京駅から、現在のつくばエクスプレス沿線にあたる千葉県柏市柏の葉地区、および流山市青田地区・江戸川台駅)を結んだ。東武鉄道(運行開始当初)との共同運行で、2003年3月20日から14往復に増便された[18]が、2005年4月1日には11往復に減便され[19]、2006年2月28日限りで廃止となった。

常総ルート編集

1999年2月1日に運行開始。鉄道では乗換えが必要な区間を直行する路線で、都心とベッドタウンを直結する高速バスは首都圏では初の設定である[20]。通勤にも利用できるダイヤを設定し[20]、一時は3ルートが運行されていたが、つくばエクスプレスの開業後の2007年に完全に並行する1ルートを廃止し、残りの2ルートも1ルートに再編された。同時にJRバス関東は直接運行から撤退し、運行支援のみ担当していた。2016年12月31日をもって運行を終了した。

つくば号編集

1987年4月1日に運行開始した路線で、JR東日本となってから初めて新設された路線である。本路線は開業以来利用者数が急増し、つくばエクスプレス開業までは常磐高速バスでは最も利用者数の多い路線で、混雑対策として、全長15メートルの長大バス「メガライナー」まで導入された。つくばエクスプレス開業後は利用者数が減少し、運行便数も削減されている。

ニューつくばね号編集

筑波山に到着したニューつくばね号。右は一般路線の下館駅行(1999年8月撮影。どちらも現在運行していない)。
ニューつくばね号(JRバス関東。2001年6月撮影)

1991年4月1日に運行を開始した、東京都千代田区と茨城県つくば市の筑波山(筑波山口)を結んでいた路線である。1日8往復が運行されていた(運行開始から運行終了まで変わらず)。

愛称の由来は、筑波山の異称「筑波嶺」(つくばね)から。1985年昭和60年)3月まで、旧・日本国有鉄道(国鉄)が東北本線水戸線経由で上野勝田を結んだ急行つくばね」という列車を運行しており、その愛称を再び用いていた。

東京から筑波山麓への観光輸送に於ける直通需要を満たすとともに、国道408号学園西大通り沿線の研究所(農業生物資源研究所農業環境技術研究所果樹研究所国土地理院土木研究所高エネルギー加速器研究機構)など、「つくば号」ではカバーできないつくば市の谷田部・大穂・筑波地区の交通を補完する役割をもった。

2005年8月24日首都圏新都市鉄道つくばエクスプレスが開業したため、この路線も経路を変更した。特に競合したつくば市西部で利用者数が減少したため、2006年9月30日を最後に運行を終了した。

なお、全停留所周辺で他のバス路線が通じているため、この路線の休止後に「交通空白地帯」となった沿線の地区はない。

歴史編集

  • 1991年(平成3年)4月1日 - JRバス関東・関東鉄道の共同運行で運行開始。
  • 2002年(平成14年)10月15日 - バス停新設(東光台一丁目、筑波支所前)。
  • 2005年(平成17年)8月24日 - 松代四丁目 - 国土地理院間の経路を、自動車研究所前・東光台研究団地・東光台一丁目経由から吾妻二丁目西・春日一丁目経由に変更。あわせて運賃を値下げ。
  • 2006年(平成18年)9月30日 - 運行終了。

江戸崎線編集

2000年7月25日に運行開始した、東京都千代田区と茨城県牛久市阿見町美浦村稲敷市(旧江戸崎町)を結ぶ路線である。運行開始時は1日16往復運行されていたが減便を重ね、2010年5月1日時点では1日4往復が設定されていた。2008年6月30日限りでJRバス関東は直接運行から撤退(運行支援のみ担当)し、関東鉄道竜ヶ崎営業所担当)の単独運行となっていたが、2011年3月31日をもって運行を終了した。

歴史編集

 
JRバス関東運行当時の東京 - 江戸崎線
  • 2000年(平成12年)7月25日 - JRバス関東と関東鉄道2社で運行開始。1日16往復(各社8往復)、うち4往復は阿見中央発着。
  • 2004年(平成16年)10月20日 - 阿見中央発着便を休止、1日12往復に減便。
  • 2006年(平成18年)9月1日 - 1日8往復に減便。
  • 2007年(平成19年)12月20日 - 一部ルート変更に伴い、バス停新設(稲岡南・ひたち野うしく・二区西)および廃止(関鉄ニュータウンつくば・北荒川沖)、江戸崎側をスーパー「エコス」江戸崎店の発着から、JRバスの江戸崎営業所を経由して関鉄の江戸崎営業所の発着に変更。上り便が都営浅草駅に停車(平日のみ)。阿見原西までの運賃を1,250円から1,000円に値下げ。東京医大前以北で「1ウィークリターン乗車券」を設定などテコ入れが行われた。
  • 2008年(平成20年)6月30日 - この日の運行をもってJRバス関東が撤退。翌7月より関鉄単独運行となり、1日4往復に減便。
  • 2009年(平成21年)4月1日 - つくばエクスプレスへの乗り継ぎ路線に加わる。利用者の希望がある場合、上りのみ首都高速6号三郷線八潮PAに停車。100円で八潮駅から接続乗車できるチケットも発券される。
  • 2011年(平成23年)3月31日 - この日をもって運行を終了。

あみプレミアム・アウトレット、龍ヶ崎ニュータウン線編集

2012年7月11日運行開始。東京駅とあみプレミアム・アウトレット竜ヶ崎ニュータウンを結ぶ路線。開始当初は関東鉄道とジェイアールバステックの共同運行であったが、末期は関東鉄道の単独運行となった。全路線が東京駅と龍ヶ岡地区(白羽・城ノ内など)までを結んでいた。経由地は時間帯により異なり、東京駅を午前中に出発する便と、竜ヶ崎ニュータウン内を14時以降に出発する便のみ「アウトレットルート」としてあみプレミアム・アウトレットを経由し、それ以外の時間は「小池ルート」として北竜台地区(久保台・長山など)を経由していた。

上り便は八潮PA、都営浅草駅、上野駅に停車していたが、日祭日も一部の便が都営浅草駅、上野駅に停車していた。

運行開始当時より利用者が少ない状況が続き、2013年9月30日に僅か1年で運行終了した[21]

歴史編集

  • 2012年(平成24年)7月11日 - 運行開始。
  • 2013年(平成25年)
    • 3月1日 - 上り小池ルートが5本→4本。下りアウトレットルートが3本→2本に減便。
    • 7月11日 - 小池ルート・アウトレットルートともに上下各2本に減便。ジェイアールバステックが撤退し、関東鉄道単独運行となる。
    • 9月30日 - 運行終了。

茨城空港線編集

 
茨城空港線

東京駅と茨城空港をノンストップで結ぶ路線として、2010年5月27日から関鉄観光バスの主催による会員制ツアーバス形式で運行を開始した[22]。当初は東京駅では鍛冶橋駐車場発(到着は東京駅丸の内口)であったが、2010年6月19日からは路線バスとして関東鉄道が運行を担当することになり、JRバス東京駅発着(出発は八重洲南口・到着は日本橋口)に変更された[23]。2017年10月29日改正のダイヤでは平日は1日8往復、土日は1日9往復の運行[24]。所要時間は東京駅→茨城空港が1時間40分[24]

本路線は、茨城県から補助金を受けて運行されており、特徴としては、茨城空港発着の航空機を利用する場合は片道500円[25]、航空機を利用しない利用者の場合は片道1200円[25]と、航空機の利用の有無に応じて運賃が大幅に異なる点や、大人運賃と子供運賃が同じである点が挙げられる。

関東やきものライナー編集

東京駅と笠間市を結ぶ路線として1999年2月1日に運行を開始[26]。当初より茨城交通の単独運行で、JRバス関東は運行支援のみ担当していた。鉄道では直行できない区間を結ぶ路線であったが、運行区間延長や運賃割引などの営業施策を展開したものの、輸送人員の伸び悩みにより2007年10月31日限りで運行を休止した[27]

その後、2012年6月1日より、秋葉原駅発着で、友部駅を経由せず旧笠間市のみで乗降扱いを行う路線として運行開始[28]。2013年4月18日には栃木県域となる益子駅まで路線を延長、新たに「関東やきものライナー」の愛称が付けられることとなった[29]。土日祝日を中心として乗車率が高いことや、通過地であった茂木町からの要請により、同年9月1日から、土日祝日に1往復増便するとともに、茂木町内に1箇所バス停を増設(茂木さかがわ館前)した[30]

なお、これに先立つ2011年には、3月11日東北地方太平洋沖地震東日本大震災)で常磐線が不通となった際に緊急支援バスとして笠間市役所西(友部消防署付近。友部駅から約1km南西) - 秋葉原駅間を運行した[31]

みと号編集

   
みと号(関東鉄道バス)
みと号(茨城交通)

1988年4月27日にJRバス関東・関東鉄道・茨城交通の3社共同運行(1日10往復)で運行開始した、東京都と茨城県水戸市を結ぶ路線である。当初は1ルート(大塚経由、後の赤塚ルート)のみで、水戸市内では3箇所に停車していた[32]。その後バス停設置の要望があった[32]ことから停車地の増加を行なったほか、2000年12月1日には北関東自動車道の一部開通にあわせて[15]茨城県庁を経由する県庁ルートを新設した。なお、県庁ルートは当初新宿駅発着であったが、のち東京駅発着に改められている。さらに、2008年6月16日には水戸北スマートインターチェンジ茨城大学を経由する茨大ルートを新設している。2010年9月17日時点では3ルートあわせて平日1日52往復、土曜・日曜・祝日1日58往復が設定されている。

2010年9月17日より、深夜バス「ミッドナイトみと号」(東京駅発水戸駅行き下り1本。片道3,000円、回数券・ツインチケットの使用不可)の運行を開始している。

2018年7月16日より、商船三井フェリー大洗 - 苫小牧航路に接続する1往復が大洗フェリーターミナルへの乗り入れを開始した。当該便は茨城交通運行便であるため、交通系ICカードの使用は不可。また、大洗フェリーターミナル発着の場合、ツインチケットの利用もできない。

本路線では、企画乗車券として、「みと号」と水戸駅 - 茨城港大洗港区間連絡バス(または大洗フェリーターミナル直通「みと号」)・商船三井フェリー大洗 - 苫小牧)・北海道中央バスが運行する「高速とまこまい号」(苫小牧フェリーターミナル - 札幌)の各乗車・乗船券を組み合わせた東京・札幌連絡きっぷ「パシフィック・ストーリー」を 2009年4月1日から発売している。このきっぷと組み合わせて、北海道中央バスが運行する「高速ふらの号」(札幌 - 富良野)の乗車券を組み合わせた東京・富良野連絡きっぷ「ふらの・ストーリー」、北海道中央バス・斜里バスが運行する「イーグルライナー」(札幌 - ウトロ)を組み合わせた割引乗車券、北海道中央バス・ジェイ・アール北海道バス道北バスが運行する「高速あさひかわ号」(札幌 - 旭川)の乗車券を組み合わせた東京・旭川連絡きっぷ「あさひかわ・ストーリー」の発売も行なわれている[33]

運行系統編集

  • 赤塚ルート:東京駅 - 石岡 - 内原 - 大塚 - 赤塚駅 - 自由ヶ丘 - 大工町 - 水戸駅(北口・南口)(←大洗フェリーターミナル)
    • 東京駅行きは、1日1本のみ大洗フェリーターミナル発。
    • 深夜バス「ミッドナイトみと号」も赤塚ルートで運行。
  • 県庁ルート:東京駅 - 石岡 - 茨城町西IC - 茨城県庁前 - 水戸駅南口 (→大洗フェリーターミナル)
    • 大洗フェリーターミナルへの乗り入れは片道1本のみ。
  • 茨大ルート:東京駅 - 石岡 - 内原 - 水戸北スマートIC - 茨城大学前 - 大工町 - 水戸駅(北口・南口)

歴史編集

  • 1988年昭和63年)4月27日 - 水戸駅 - 東京駅間(大塚経由)で運行開始(1日10往復)。
  • 19xx年 - バス停追加(大塚・双葉台団地入口・大塚東・新原三差路・南町二丁目)。
  • 1991年(平成3年)12月29日 - 平日の上り便を上野駅経由とする。東京駅の到着場所を八重洲北口(現在の日本橋口)に変更。
  • 1994年(平成6年)8月 - 1日13往復に増便。
  • 2000年(平成12年)12月1日 - 水戸駅 - 新宿駅間(県庁経由)運行開始[34](1日9往復)。
  • 2002年(平成14年)7月20日 - 大塚経由便を1日19往復(JR7往復、茨交・関鉄各6往復)に増便。一部便を水戸駅南口発着(水戸駅北口経由)とする。
  • 2006年(平成18年)
  • 2007年(平成19年)6月15日 - 大塚経由便下り3本・上り2本、県庁経由便上り1本(東京駅行)増便。これにより東京発の最終便(大塚経由)の時刻が22:30に繰り下げられる。
  • 2008年(平成20年)6月16日 - 水戸駅 - 東京駅間の水戸北IC・茨城大学経由便を新設(9往復)。水戸駅の始発・終着が全便南口となる。上り全便が八潮PAに停車。
  • 2009年(平成21年)7月17日 - 1日52往復に増便。県庁ルートの新宿駅新南口乗り入れを廃止、全便が東京駅発着となる。東京駅発の最終便(大塚経由)の時刻を23時ちょうどに繰り下げ、最終便と1本前の便(東京駅22時30分発)を予約制とする。
  • 2010年(平成22年)
    • 9月16日 - この日をもって6枚綴り回数券の発売を終了。
    • 9月17日 - 深夜バス「ミッドナイトみと号」(下り1本)の運行を開始。平日の県庁ルートを2往復減便し、赤塚ルートを2往復増便。土曜・日曜・祝日に赤塚ルートを6往復増便。
  • 2012年(平成24年)2月19日 - この日の出発便をもって東京駅22時30分発の予約制を終了。東京駅発通常便の最終便(23時ちょうど発)と「ミッドナイトみと号」のみ予約制を継続。
  • 2017年(平成29年)4月20日 - この日よりJRバス関東・関東鉄道運行便において、交通系ICカードSuicaPASMOを導入。なお、ツインチケットの発売・利用は引き続き継続する[35]
  • 2018年(平成30年)
    • 6月15日 - この日より交通系ICカード割引サービスを開始。茨城交通運行便のみ、支払い時に交通系ICカード、もしくはいばっピの提示で運賃割引(JRバス関東・関東鉄道運行便、および大洗フェリーターミナル発着利用は対象外)。
    • 7月16日 - 1往復を大洗フェリーターミナルまで延長[36]。これに伴い、一部ダイヤで運行担当会社の変更が行われた。
    • 12月1日 - この日より、上り便が日曜祝日に加え土曜日も都営浅草駅、上野駅に停車せず、東京駅直行となる[37]。 また、三郷~東京間の一部ダイヤで所要時分短縮。下り線は変更なし[38]

勝田・東海号編集

 
勝田・東海号(茨城交通)

1996年12月20日よりJRバス関東と茨城交通の共同運行(1日6往復、那珂町役場入口経由:後の那珂・東海ルート)により運行を開始した、東京都と茨城県ひたちなか市東海村を結ぶ路線である。2000年3月19日には北関東自動車道の一部開通にあわせて[15]ルート再編成が行われる(北関東自動車道を経由する東水戸東海ルートを新設)とともに1日12往復に増強された。しかし、2007年3月16日に那珂町経由のルートは廃止され、2008年4月25日限りでJRバス関東は直接運行から撤退(運行支援のみ担当)、茨城交通の単独運行となっている。同時に減便され、2014年8月23日時点では1日7往復(ほか土日祝日に1往復運行)が運行されている。

なお、うち1往復は安全運転中央研修所を経由する。

歴史編集

  • 1996年平成8年)12月20日 - JRバス関東と茨城交通2社で運行開始。1日6往復(各社3往復)。
  • 1998年(平成10年) - JRバス関東便の1往復が安全運転中央研修所経由となる。
 
勝田・東海号(JRバス関東運行当時)
  • 2000年(平成12年)3月19日 - 北関東自動車道の開通により、東水戸東海ルート(東京駅〜水戸大洗IC経由、1日8往復)と那珂東海ルート新宿駅新南口那珂IC経由、1日4往復)の2本立てとなる。
  • 2001年(平成13年)12月21日 - 一部ルート変更およびバス停の新設を行う。那珂IC経由系統は勝田営業所発着となる。
  • 2004年(平成16年)4月9日 - 大洗駅那珂湊駅経由便を運行開始(茨城交通のみ2往復)。
  • 2006年(平成18年)
    • 8月31日 - この日の運行をもって大洗駅・那珂湊駅経由便の運行を休止。
    • 9月1日 - この日より座席指定制を導入(高速バスネットの利用可)、勝田・東海号の愛称がつく。
    • 12月23日 - この日より東水戸東海ルートが茨城町西ICに停車。
  • 2007年(平成19年)3月16日 - 那珂勝田ルート廃止。
  • 2008年(平成20年)
    • 1月16日 - この日より上り便が都営浅草駅に停車。一部便が海浜公園西口に停車(季節運行)。
    • 4月26日 - この日よりJRバス関東が撤退、茨城交通の単独運行となり、1日7往復に減便。
  • 2009年(平成21年)4月1日 - この日より上り便が八潮PAに停車。八潮PAよりつくばエクスプレス (TX) ・八潮駅経由で秋葉原駅方面に乗り継ぐ場合、TXの乗車券が100円となる(予め車内で乗車券を購入する必要がある)。
  • 2010年(平成22年)11月1日 - 一部ルート変更。海浜公園入口バス停を新設、総合運動公園および茨城町西インターの各バス停を廃止。予約制を廃止、定員制に戻る。
  • 2014年(平成26年)8月23日 - 土日祝日のみ運行の季節便(1日1往復、茨城交通勝田営業所発着)の運行を開始[39]

常陸太田号編集

 
茨城交通「新宿・東京 - 常陸太田線」(現在の車両)(2014年11月9日撮影)
 
運行開始当初のJRバス関東便。当初は新宿発で午前便があった上、全便守谷SAで休憩していた(1990年8月5日撮影)。
 
茨交太田営業所に到着したJRバス関東便(1990年8月5日撮影)。
 
旧発着地であった茨交太田営業所。運行を終えた茨城交通所属車両の隣に見えるのはJRバス関東所属車両。現在JRバスの車両をこの場所で見ることはできない(2007年3月11日撮影)。

1989年10月11日に4往復で運行を開始した。JRバス関東は新たな拠点として新宿駅南口(当時)にバスターミナルを設置したが、そのターミナルを使用した初の昼行高速バス路線(夜行便を含めてもドリーム堺号〈当時〉に次ぐ2番目)である。

交通新聞社「高速バス時刻表」やインターネットの予約システム「高速バスネット」では常陸太田号という愛称が設定されている[40]。また、茨城交通においては「太田号」と記載されている。

当初より常陸太田から東京への往復を主眼としたダイヤであったが、運行開始当初、新宿発第1便は午前中の出発であった。しかし、利用者数が伸び悩んだため、数年後に常陸太田から東京への往復に特化したダイヤとなったため、東京からの日帰り往復利用はできなくなった。この時に下り便が東京駅経由に変更されている。また、4往復中2往復が季節運行便とされた。

その後、那珂・東海ルート常陸大宮ルートの新設などがあり、当路線も増便→減便を繰り返すが、乗客数が増加に転じたため、2002年7月20日より毎日運行便4往復体制に戻されている。

さらに2007年3月16日からは那珂勝田線廃止分のうち2往復(残り2往復は常陸大宮線)が配分され、1日6往復に増便された。また、常陸太田の発着地が茨交太田営業所から市内中心地(焼肉宝島隣接地)に新設されたバスターミナル(無料駐車場90台分完備)へ移転した。なお、旧発着地の茨交太田営業所での乗降は行われないため、常陸太田駅近隣住民にはむしろ不便になった。上り便については浅草駅都営地下鉄浅草線の駅前に降車バス停が新設されたことで同線(京成北総京急線直通)と東京メトロ銀座線東武伊勢崎線への接続が可能になり、利便性が向上した。なお、この改正で一部便(下り夜間最終の新宿駅始発など)が東京駅発着に変更された。

2016年4月4日より、新宿駅の発着場所がバスタ新宿(新宿駅新南口)に変更された。

2017年4月1日より、JRバス関東が運行から撤退し、全便、茨城交通(太田営業所)が運行を担当する。JRバス関東は引き続き運行支援業務を行う。

運行経路編集

バスタ新宿(新宿駅新南口)(新宿駅発着便のみ) - 東京駅(八重洲南口(乗車場所)5番のりば、日本橋口(降車場所)は東京駅行のみ) - 上野駅(上り便のみ) - 都営浅草駅(同)- (首都高速道路)- 八潮PA(上り便のみ、降車専用) - (常磐自動車道) - 那珂インター -那珂市役所入口 - 額田南郷 - 道の駅ひたちおおた - 太田駅入口 - 常陸太田市高速バスターミナル

※上り便については、常磐道走行途中に10分程度の休憩が行われる。

歴史編集

  • 1989年平成元年)10月11日 - 1日4往復で運行開始。
  • 1993年(平成5年)3月1日 - 時刻改正。新宿発午前の便を夕方に振り替え、4往復中2往復を土・日曜日・祝日及び多客期運行に変更。下り便を東京駅経由とする。ルート変更に伴いバス停新設(上菅谷駅口、湊街道口、かしま台団地、竹の内、額田南郷、河合十文字)及び廃止(ひばりヶ丘、額田十文字)。
  • 1999年(平成11年)2月 - ルート変更に伴い時間短縮、バス停廃止(上菅谷駅口、湊街道口、かしま台団地、竹の内)。
  • 2000年(平成12年)3月19日 - 毎日4往復運転に戻る。那珂インターにバス停新設。
  • 2001年(平成13年)4月1日 - 常陸大宮ルート開業。1日3往復に減便。
  • 2002年(平成14年)7月20日 - 毎日4往復体制に戻る。
  • 2007年(平成19年)3月16日 - 那珂勝田線廃止。1日6往復に増便。一部便(上り2本・下り3本)が東京駅発着に変更。都営浅草駅バス停新設。常陸太田の始発地を常陸太田市高速バスターミナルに変更。
  • 2009年(平成21年)4月1日 - JRバス担当便のうち1往復を茨城交通に移管。
  • 2016年(平成28年)
    • 4月4日 - 新宿駅の発着場所をバスタ新宿に変更。
    • 7月25日 - 常陸太田市内の運行経路を変更。下河合東バス停を廃止、太田駅入口と道の駅ひたちおおたの各バス停を新設[41]
  • 2017年(平成29年)4月1日 - JRバス関東の担当便を全便茨城交通に移管[42]。JRバス関東は引き続き運行支援業務を行う。

その他編集

常陸大宮線・山あげ号編集

 
新宿・東京 - 常陸大宮・大子線(茨城交通)

茨城県の北西部の国道118号沿線と東京を結ぶ高速バス路線である。従来、この地域の公共交通機関は事実上水郡線のみで、東京に出る場合も水郡線で水戸駅まで出て常磐線に乗り継ぐのが主であった。

2001年4月1日に3往復で運行開始。その後増便の上、2003年8月1日からは一部便を烏山まで延長し[48]、2004年2月20日からはさらに延長され、烏山系統2往復・大子系統2往復となった[49]。その後烏山系統は短縮・減便が行なわれ、直接運行から撤退、運行支援のみ担当している。 web上やチラシなどの案内においては、東京 - 那珂インター間で同経路の新宿・東京 - 常陸太田線とともに掲載されていることが多く、その関係で同線を共同運行していたJRバス関東でも案内等がある。現在は全便が茨城交通により運行されている。なお、那珂インター - 常陸大宮市総合保健センター間発着の乗車券類は、同一運賃となる常陸太田発着便と共通利用できる。

名称については、常陸大宮が「大宮」、大子が「常陸大子」となっていることもある。

2010年5月1日時点では1日5往復(常陸太田2、大子3)が運行されている。

運行経路編集

バスタ新宿(新宿駅新南口) - 東京駅(下り便:八重洲南口発、上り便:日本橋口終着) - 上野駅(上り便のみ) - 都営浅草駅(同)- (首都高速道路)- (常磐自動車道) - 那珂インター - 鴻巣 - 那珂市総合センターらぽーる - 富士見台団地入口 - 泉入口 - 常陸大宮市総合保健センター(常陸大宮線始発・終着点) - 山方(旧・水ぐるま前) - JA常陸奥久慈 - 袋田の滝入口 - やみぞ前 - 茨城交通大子営業所

  • 大子発着便は全便が東京駅発着、常陸大宮発着は全便が新宿駅発着となる。
  • 上り便の常陸大宮発新宿行は、都営浅草駅、上野駅を経由し、東京駅を経由しない。
  • 上り便は八潮PAでも降車扱いがあり、近接の八潮駅から首都圏新都市鉄道つくばエクスプレスに乗り継ぐことも可能。この場合、つくばエクスプレス線の上り方面を100円で利用できる。降車希望者がいない場合は通過する。

歴史編集

 
かつてはJRバス関東も運行していた
  • 2001年平成13年)4月1日 - JRバス関東と茨城交通の2社で運行開始(1日4往復)。うち1往復(土・日曜日および祝祭日のみ運行。月により運行会社が交替していた)は東京駅早朝発、常陸大宮夜間発で、上下便とも東京駅発着(上野駅は経由しなかった)であった。
  • 2002年(平成14年)7月20日 - 時刻改正(東京駅早朝発、常陸大宮夜間発の時刻を振り替え)。全便が毎日運行便、新宿駅発着となる。
  • 2003年(平成15年)8月1日 - JRバス担当便のうち1往復が烏山駅に延長(途中緒川村役場前、道の駅みわに停車。2004年末頃から烏山発着便には「山あげ号」の愛称がつくようになる)。
  • 2004年(平成16年)2月20日 - 茨城交通担当便(2往復とも)が茨交県北バス大子営業所(当時)に延長。JRバス担当便は全便烏山駅発着となる。
  • 2006年(平成18年)12月20日 - JRバス担当便の常陸大宮~烏山間を廃止(同時に「山あげ号」の愛称も廃止)。
  • 2008年(平成20年)
    • 1月16日 - 常陸大宮発着便を2往復増便、計1日6往復となる。うち3往復(大子2、大宮1)は東京駅発着(上り便は上野駅経由)となる。
    • 7月1日 - 常陸大子発着便を1往復増便、常陸大宮発着便を2往復減便。計1日5往復となる。
  • 2009年(平成21年)10月1日 - JRバス関東が撤退、全便が茨城交通の担当となる。
  • 2010年(平成22年)4月1日 - 茨交県北バス大子営業所バス停の名称を茨城交通大子営業所に変更。
  • 2019年(平成31年)4月22日 - 大子系統で一部経路変更。JA常陸奥久慈バス停を新設、上小川駅バス停を廃止[50]

ひたち号編集

 
ひたち号(日立電鉄交通サービス(撮影当時。現・茨城交通)

1988年6月1日に運行を開始した、東京都千代田区と茨城県日立市高萩市を結ぶ路線である。一時北茨城市役所・五浦観光ホテル発着便が運行されていた時期もある。また、一時期すべて日立市(神峰営業所、一部便 <2> は国民宿舎鵜の岬前)発着となっていたが、2011年7月15日のダイヤ改正(実際は東日本大震災における緊急支援バスとして同年4月より運行)で高萩市への運行が復活している。

本路線の特徴は、平日と土休日の利用者数に大きな差がある[5]ことで、特に日曜日には平日の3倍程度の利用者数となることもあった[5]。利用者数が少ないため、運行開始当初は便指定予約制度を導入していた[32]。その後座席定員制となり、現在は全便座席指定制である。増便も行なわれ、2018年12月1日時点では1日21往復(うち下り最終便は深夜便「ミッドナイトひたち号」。ほか金・土・日・祝日運行便2往復あり)が運行されており、うち上り2便(茨城交通便)は日立中央IC経由(城南町一丁目〜石名坂間非経由)である。上下とも、全便谷田部東PAで休憩する。

ジェイアールバス関東茨城交通神峰営業所)の共同運行。

運行系統編集

  • 東京駅 - 新田中内 - 常陸多賀駅 - 日立駅(中央口) - 神峰営業所( - 国民宿舎鵜の岬前 / 高萩駅
  • 東京駅 - 新田中内 - 穂積家 - 高萩駅
  • 神峰営業所→日立駅(中央口)→銀行前(日立)→新田中内→東京駅(上り2便のみ)

歴史編集

  • 1988年昭和63年)6月1日 - 東京駅 - 日立駅間を「日立号」として、1日4往復で運行開始。
  • 1989年平成元年)12月22日 - 日立南IC入口に停留所新設(新田中内)。
  • 1992年(平成4年)1月 - 金・土・日曜日・祝日及び多客期運行の臨時便2往復を設定。平日の上り便を上野駅経由とする。
  • 1993年(平成5年)3月27日 - 日立駅 - 高萩駅間路線延長(1日4往復)。日立駅発着便2往復と合わせて毎日運行1日6往復となる。
  • 1996年(平成8年)6月21日 - 金・土・日曜日・祝日及び多客期運行の臨時便2往復を設定。うち上り2本は日立中央IC経由の「超特急日立号」。高萩駅発着便は3往復に減便。
  • 1999年(平成11年)2月 - 臨時便2往復が毎日運行となり、1日8往復となる。
  • 2001年(平成13年)3月30日 - 高萩IC経由北茨城市役所前行2往復が運行開始。計1日10往復となる。高萩駅発着便は2往復に減便。
  • 2002年(平成14年)10月1日 - 北茨城市役所前発着便のうち1往復(JR担当便)を五浦観光ホテル発着に変更。高萩駅発着便は3往復に戻る。「超特急日立号」の運行を休止。上り便のうち2往復が常陸多賀駅経由から電鉄プラザ前経由に変更。
  • 2005年(平成17年)7月1日 - 北茨城・五浦系統を高萩系統に変更。常陸多賀駅経由と電鉄プラザ多賀店経由の2系統を前者に統一(電鉄プラザ多賀店は同年閉店)。下り最終便を1時間繰り下げて予約制に変更。
  • 2006年(平成18年)10月1日 - 日立駅発着便を1日11往復に増便。高萩駅発着は速達便(高萩IC経由)の1往復のみとなる(日立駅 - 高萩駅間廃止)。全便座席指定制に変更。JRバス関東土浦支店が運行に参加。
  • 2007年(平成19年)10月1日 - 高萩駅発着の1往復がJR→日立電鉄担当に変更。
  • 2008年(平成20年)
    • 6月16日 - 2009年3月31日まで、東京方面の渋滞解消を目的に八潮PA八潮駅でのつくばエクスプレスへの乗り継ぎにより秋葉原方面への運賃が100円になる実証実験を行った(2009年4月1日より本格運行開始)。
    • 7月1日 - 日立発着便を2往復増便、計1日14往復となる。あわせて日立発着便は全便神峰営業所発着となる。日立発着便の日立中央IC経由便が復活(朝の上り1便)。
  • 2009年(平成21年)
    • 4月1日 - 高萩系統を廃止、東京駅〜日立(神峰営業所)系統を1日18往復に増便。うち上りの日立中央IC経由便を2往復に増便。
    • 12月1日 - 1日20往復に増便。この日より上り日立中央IC経由便が「銀行前」バス停に停車。
  • 2010年(平成22年)7月20日 - 一部便(2往復)を国民宿舎鵜の岬前に延長。金〜日曜・祝日および繁忙期運行の臨時便(2往復)を設定。
  • 2011年(平成23年)
    • 4月4日 - 2往復増便、1日22往復(ほか臨時便2往復)となる(下り便は同年4月1日より運行)。緊急支援バスとして一部便(2往復)を高萩駅に延長(同年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震以降、国民宿舎鵜の岬への乗り入れは中止)。
    • 4月29日 - この日より国民宿舎鵜の岬への乗り入れを再開。
    • 7月15日 - 高萩駅発着の直通便1日2往復の運行を開始(ほかに日立市内経由の高萩駅発着便1日1往復あり)。
  • 2012年(平成24年)6月1日 - 新田中内までの運賃を日立市内と同額に改定。季節運行便を廃止。
  • 2013年(平成25年)9月1日 - 金・土・休日運行便を1往復増便(ほか毎日運行便1往復を金・土・休日運行に変更)。全日都営浅草駅・上野駅経由となる。
  • 2014年(平成26年)10月1日 - 下り最終便を「ミッドナイトひたち号」とし、深夜運賃を導入[51]
  • 2018年(平成30年)12月1日 - この日より、上り便は日曜祝日に加えて土曜日も都営浅草駅、上野駅に停車せず、東京駅直行となる[37]
  • 2019年令和元年)5月1日 - 日立電鉄交通サービスと茨城交通との経営統合により、旧・日立電鉄交通サービス担当便の運行会社が茨城交通(神峰営業所)に変更。

いわき号編集

1988年11月11日より3往復で運行開始した。この路線では、既に開設されていた「つくば号」・「みと号」や「ひたち号」と比較して長距離の路線であることから[6]、所要時間の短縮を図るために途中停車地を高速道路上のバスストップに設定した[6]ほか、他路線よりグレードの高い車両を導入した[6]。また、途中のいわき好間では当初より高速バス利用者用駐車場を設置し、パークアンドライドにも対応させた[4]。運行開始当初より便指定予約制度を導入している[6]。その後増便され、2013年2月4日時点では平日1日30往復、土休日1日39往復(うち下り2本は金曜日も運行)が設定されている。2013年4月1日より1日12往復(2014年8月10日から下り便は全便)が北茨城インターに停車するようになった。2018年11月1日ダイヤ改正では、平日の運行本数を削減し、土休日の上り便6本が綾瀬駅、浅草駅に停車せずに東京駅へ直行するようになり、北茨城インターに停車する便を増やした。ミッドナイトいわき号の運行はなくなったが、JRバス関東が運行する東京駅23:20発の不定期運行便(主に金曜日に運行)が追加となっている。

使用車両編集

運行開始当初、「つくば号」・「みと号」・「日立号」とも便所なし49人乗りハイデッカーを使用していた。「いわき号」の運行開始当初は、長距離路線であることから[6]36人乗り便所付スーパーハイデッカーを投入した[6]。その後、各社・各路線とも便所付のハイデッカーに置き換えを行っている。

「吉川・松伏号」では、運行当初から、他の路線の間合い運用により運行していたため、担当する支店も東京館山宇都宮小諸長野原と多岐にわたっており、特に東京支店担当便では、「ドリーム号」や「昼特急」用のダブルデッカー車も運用に入ることがあった。

脚注編集

[ヘルプ]
  1. ^ JRバス関東公式サイト内きっぷに関するご案内 回数券”. 2010年5月9日閲覧。
  2. ^ a b c d e f 『バス・ジャパン』11号 p20
  3. ^ 独立行政法人国立環境研究所公式サイト内交通案内 > 高速バス 東京駅(八重洲南口)から”. 2010年5月9日閲覧。
    独立行政法人産業技術総合研究所公式サイト内常磐高速バス時刻表”. 2010年5月9日閲覧。
    独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構食品総合研究所公式サイト内常磐高速バスつくば号時刻表”. 2010年5月9日閲覧。など。
  4. ^ a b 『バス・ジャパン』11号 p15
  5. ^ a b c d e f g h 『バス・ジャパン』11号 p23
  6. ^ a b c d e f g h 『バス・ジャパン』11号 p22
  7. ^ a b c d e f g 『バス・ジャパン』11号 p24
  8. ^ a b c d e f g h i j k 『バス・ジャパン』11号 p25
  9. ^ a b JRバス関東公式サイト内東京方面への移動がもっと便利になります!!”. 2010年5月9日閲覧。
  10. ^ a b c d 国土交通省関東運輸局公式サイト「高速バス・鉄道乗り継ぎ運行」首都高・八潮PA 乗り継ぎ本格運行実現!”. 2010年5月9日閲覧。
  11. ^ 【東京・新宿~いわき・小名浜線】ダイヤ改正及び運賃改定の実施について
  12. ^ 【常磐高速 日立、水戸、つくば線】のダイヤ改正について
  13. ^ JRバス関東公式メールマガジンバックナンバーバスTABI No.4”. 2010年5月9日閲覧。
  14. ^ a b 鈴木文彦、2001、「BUS★CORNER - 都市圏の高速バスに新たな方向」、『鉄道ジャーナル』(通巻411号)、鉄道ジャーナル社、2001年1月 p. 146
  15. ^ a b c 『バスジャパン・ニューハンドブック37ジェイアールバス関東』 p28
  16. ^ JRバス関東公式メールマガジンバックナンバーバスTABI No.120”. 2010年5月9日閲覧。
  17. ^ JRバス関東公式メールマガジンバックナンバーバスTABI No.24”. 2010年5月9日閲覧。
  18. ^ JRバス関東公式メールマガジンバックナンバーバスTABI No.69”. 2010年5月9日閲覧。
  19. ^ JRバス関東公式メールマガジンバックナンバーバスTABI 増刊号 2005年3月23日”. 2010年5月9日閲覧。
  20. ^ a b 鈴木文彦『路線バスの現在・未来』p135
  21. ^ 高速バス【龍ヶ崎ニュータウン(小池ルート・アウトレットルート) - 東京駅腺】運行終了のお知らせ(関東鉄道 2013年9月2日) (PDF)
  22. ^ 茨城空港公式サイト東京駅-茨城空港間の高速バス運行開始!”. 2010年7月7日閲覧。
  23. ^ 関東鉄道公式サイト高速バス「茨城空港〜東京駅線」乗降場所の変更のお知らせ”. 2010年7月7日閲覧。
  24. ^ a b 茨城空港~東京駅線|高速バスご利用案内|バス情報|関東鉄道|地域のふれあいパートナー
  25. ^ a b 2016年4月1日に改訂された現在の運賃。
  26. ^ 鈴木文彦「快走する“昼行”高速バス」『鉄道ジャーナル』第33巻第5号、鉄道ジャーナル社、1999年5月、 132頁。
  27. ^ 笠間市サイト広報かさま お知らせ版「高速バス(笠間ルート)の休止について」”. 2010年11月2日閲覧。
  28. ^ [高速バス]6月1日より高速バス「笠間-秋葉原線」の運行を開始します - 2012年4月30日 茨城交通
  29. ^ [高速バス] 4月18日「関東やきものライナー」運行開始! - 2013年4月11日 茨城交通
  30. ^ [お知らせ] 関東やきものライナー(秋葉原‐笠間・益子線)増便とバス停増設について - 2013年8月21日 茨城交通
  31. ^ [臨時バス] 笠間-東京(秋葉原)の「緊急支援バス」運行について - 2011年3月18日 茨城交通
  32. ^ a b c 『バス・ジャパン』11号 p21
  33. ^ フェリー&高速バスのお得な連絡きっぷ”. 商船三井フェリー. 2012年6月7日閲覧。
  34. ^ “新宿-水戸線をあす開設”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (2000年11月30日) 
  35. ^ 4月20日(木)から高速バス「水戸~東京駅線」に交通系ICカード導入のお知らせ”. 関東鉄道 (2017年4月7日). 2017年4月7日閲覧。
  36. ^ [高速バス] みと号の一部ダイヤが大洗フェリーターミナルまで延伸します”. 茨城交通 (2018年7月17日). 2018年9月21日閲覧。
  37. ^ a b 【常磐高速 日立、水戸、つくば線】のダイヤ改正について”. ジェイアールバス関東 (2018年11月21日). 2018年12月3日閲覧。
  38. ^ 高速バスみと号が12月1日にダイヤ改正します” (日本語). 茨城交通株式会社. 2018年11月29日閲覧。
  39. ^ [高速バス] 8月23日 勝田・東海線のダイヤ改正します(茨城交通 ニュースリリース 2014年8月18日、2014年8月24日閲覧)
  40. ^ バスラマ・インターナショナル48号「バス事業者訪問・ジェイアールバス関東」においても「常陸太田号」と記載されている。
  41. ^ [高速バス]太田‐新宿(東京)線 バス停新設および一部経路を変更します(予定)(茨城交通 2016年6月23日)2016年11月20日閲覧。
  42. ^ [ダイヤ改正]高速バス太田線 4月1日にダイヤの移管に伴い、一部ダイヤ改正いたします(茨城交通 2017年2月24日)2017年3月10日閲覧。
  43. ^ これは2008年6月16日から2009年3月31日まで行われた実証試験の結果、利用状況が良好だったために開始されたもので、2009年4月1日より本格運行を開始している。
  44. ^ 中野区サイトの内容では2016年10月4日
  45. ^ “中野区と常陸太田市、高速バスで野菜直送”. 日本経済新聞. (2016年7月21日). http://www.nikkei.com/article/DGXLZO05052990Q6A720C1L83000/ 2016年8月31日閲覧。 
  46. ^ 2016年10月4日 常陸太田市と連携 中野区内で朝採り新鮮野菜を販売”. 中野区 (2016年10月4日). 2016年11月14日閲覧。
  47. ^ 新鮮・早い・安い 高速バス「相乗り」野菜 常陸太田→都内 採れたて昼前に”. 東京新聞 (2016年10月26日). 2016年11月14日閲覧。
  48. ^ JRバス関東公式メールマガジンバックナンバーバスTABI No.78”. 2010年5月9日閲覧。
  49. ^ JRバス関東公式メールマガジンバックナンバーバスTABI No.94”. 2010年5月9日閲覧。
  50. ^ 高速バス 大子~東京線で4月22日より一部経路変更いたします”. 茨城交通 (2019年4月4日). 2019年5月1日閲覧。
  51. ^ 日立線の深夜運行便の運賃改定について”. ジェイアールバス関東 (2014年8月28日). 2014年10月5日閲覧。

関連項目編集

参考文献編集

外部リンク編集