常陸大子駅
常陸大子駅(ひたちだいごえき)は、茨城県久慈郡大子町大字大子にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)水郡線の駅である[1]。
常陸大子駅 | |
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駅舎(2022年3月) | |
ひたちだいご Hitachi-Daigo | |
◄袋田 (3.8 km) (6.4 km) 下野宮► | |
所在地 | 茨城県久慈郡大子町大字大子710 |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■水郡線 |
キロ程 | 55.6 km(水戸起点) |
電報略号 | タイ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
249人/日(降車客含まず) -2023年- |
開業年月日 | 1927年(昭和2年)3月10日[2] |
備考 |
歴史
編集- 1927年(昭和2年)3月10日:鉄道省の駅として開業[2]。
- 1930年(昭和5年)4月16日:当駅 - 磐城塙間延伸開業。
- 1981年(昭和56年)7月1日:貨物扱い廃止[2]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物扱い廃止[2]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、東日本旅客鉄道の駅となる[2]。
- 2002年(平成14年):駅弁販売が復活。
- 2014年(平成26年)4月1日:ICカード「Suica」が利用開始となる[3]。ただし郡山方面への使用はできない。常陸大宮駅委託化に伴い、常陸大宮駅 - 中舟生駅間が当駅管理下となる。
- 2016年(平成28年)3月17日:駅舎改装[4][5]。
- 2018年(平成30年)4月1日:磐城石川駅委託化に伴い、磐城浅川駅 - 磐城守山駅間が当駅管理下となる。
- 2019年(令和元年)
- 2021年(令和3年)3月27日:当駅 - 袋田駅間で運行再開[10]。
- 2023年(令和5年)3月31日:駅舎内改札外の山崎ショップが閉店。
駅構造
編集単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを持つ地上駅になっている[1]。互いのホームは跨線橋で連絡している。車両基地および乗務員基地である水郡線統括センターを有するため、留置線が多い。留置線奥には転車台が設置されているが、使用機会は少ない。
水郡線統括センター拠点駅。直営駅(駅長配置)であり、管理駅として瓜連駅 - 磐城守山駅間の各駅を管理している。みどりの窓口・自動券売機・簡易Suica改札機が設置されている。駅舎の半分にはヤマザキショップが入店していたが、2023年3月31日をもって閉店している。
また、当駅で後ろ3両を切り離し、前1両だけが郡山行きとして運行する水戸駅09:23発と13:15発の郡山行きなど 当駅で増解結を行う列車がある。
のりば
編集番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
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1 | ■水郡線 | 上り | 袋田・水戸方面[11] |
2 | 下り | 郡山方面[11] | |
3 | (臨時用) |
(出典:JR東日本:駅構内図)
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改札口と券売機(2022年2月)
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待合室(2022年2月)
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ホーム(2022年2月)
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改修前の駅舎(2005年7月)
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改修前の駅舎(2015年4月)
駅前
編集駅前広場には、水郡線建設に功績のあった衆議院議員・根本正の胸像が1968年(昭和43年)に設置されている[1]。元来、根本の胸像は、本駅から東館駅まで延伸となり、茨城県内の区間が完成した1930年(昭和5年)に「水郡線全通記念碑」として十二所神社境内に設置されたが、大東亜戦争の長期化に伴う金属類回収令によって供出され、現在は大子町立だいご小学校内に台座と碑文のみが残されている。しかし、実際に水郡線が全通するのは1934年(昭和9年)であり、その4年前に「全通記念碑」を建てたのは、福島県側との連絡などは建設推進のための題目にすぎず、地元と県庁所在地を結ぶ鉄道が完成しさえすればそれでよいという地域エゴの現れと指摘されている[12][13]。
有料駐車場入口には、1938年(昭和13年)7月27日に日本車輌製造名古屋工場で製造され、九州各地で運用された後、1967年(昭和42年)7月に水戸機関区に配属され、1970年(昭和45年)まで使用された蒸気機関車C12 187が静態保存されている[1]。
駅弁
編集利用状況
編集JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は249人である[利用客数 1]。
1997年度(平成9年度)以降の推移は以下のとおりである。
乗車人員推移 | ||
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年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
1997年(平成 | 9年)708 | [利用客数 2] |
1998年(平成10年) | 639 | [利用客数 3] |
1999年(平成11年) | 622 | [利用客数 4] |
2000年(平成12年) | 600 | [利用客数 5] |
2001年(平成13年) | 581 | [利用客数 6] |
2002年(平成14年) | 558 | [利用客数 7] |
2003年(平成15年) | 543 | [利用客数 8] |
2004年(平成16年) | 526 | [利用客数 9] |
2005年(平成17年) | 526 | [利用客数 10] |
2006年(平成18年) | 511 | [利用客数 11] |
2007年(平成19年) | 496 | [利用客数 12] |
2008年(平成20年) | 481 | [利用客数 13] |
2009年(平成21年) | 453 | [利用客数 14] |
2010年(平成22年) | 449 | [利用客数 15] |
2011年(平成23年) | 384 | [利用客数 16] |
2012年(平成24年) | 381 | [利用客数 17] |
2013年(平成25年) | 357 | [利用客数 18] |
2014年(平成26年) | 334 | [利用客数 19] |
2015年(平成27年) | 324 | [利用客数 20] |
2016年(平成28年) | 331 | [利用客数 21] |
2017年(平成29年) | 319 | [利用客数 22] |
2018年(平成30年) | 300 | [利用客数 23] |
2019年(令和元年) | 255 | [利用客数 24] |
2020年(令和 | 2年)167 | [利用客数 25] |
2021年(令和 | 3年)211 | [利用客数 26] |
2022年(令和 | 4年)223 | [利用客数 27] |
2023年(令和 | 5年)249 | [利用客数 1] |
駅周辺
編集バス路線
編集その他
編集- 東野鉄道は最終的に当駅まで延伸する計画があった。
- テレビドラマ「鉄道公安官」の最終回の舞台となり、本駅やその近辺での撮影が多数行われた。ちなみに野球練習中に誤って友人のバットが頭部に当たってしまった少年を、母親の意向で東京の医者に見せるべく急行「奥久慈」で上野に緊急搬送する予定だったが、水戸駅で「ひたち」に乗せ換える設定であった。
- CHAGE and ASKAのシングル「Sons and Daughters 〜それより僕が伝えたいのは」のプロモーションビデオのロケーション撮影に使われたことがある。
- 2006年(平成18年)に放送された毎日放送制作のドラマ30『がきんちょ〜リターン・キッズ〜』の中で何度か登場した。
- 2017年度上期NHK連続テレビ小説『ひよっこ』でヒロインの出身地の奥茨城村の玄関駅 [注釈 1]とされている。但し、駅でのロケは実施されていない。
隣の駅
編集脚注
編集記事本文
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d e f 『週刊 JR全駅・全車両基地』 42号 水戸駅・常陸太田駅・高萩駅ほか74駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年6月9日、25頁。
- ^ a b c d e 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、441頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ Suica の一部サービスをご利用いただける駅が増えます - 東日本旅客鉄道株式会社、2013年11月29日
- ^ “JR水戸支社 水郡線2駅リニューアル”. 交通新聞 (交通新聞社). (2016年4月12日)
- ^ 『水郡線常陸大子駅・矢祭山駅のリニューアルについて』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道水戸支社、2016年3月25日。オリジナルの2016年4月15日時点におけるアーカイブ 。2016年4月15日閲覧。
- ^ “台風19号によるJR東日本管内の設備等の主な被害状況について”. 東日本旅客鉄道 (2019年10月13日). 2019年10月16日閲覧。
- ^ 常陸大宮-常陸大子間、臨時バス運行開始。茨城新聞
- ^ 水郡線11月一部運転再開- 日本経済新聞
- ^ “台風第19号の影響による水郡線の運行計画について(11月1日から)” (PDF). 東日本旅客鉄道株式会社水戸支社 (2019年10月28日). 2019年11月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月15日閲覧。
- ^ 水郡線、27日全線再開 大子住民ら時刻表チラシ作成 - 茨城新聞(2021年3月26日)
- ^ a b “駅構内図(常陸大子駅)”. 東日本旅客鉄道. 2019年11月24日閲覧。
- ^ 中川浩一『茨城県鉄道余話』 下(第1刷)、筑波書林、1981年12月15日、127 - 137頁。
- ^ 「駅前の風景第7回 水郡線常陸大子駅」(PDF)『JOYO ARC』、財団法人常陽地域研究センター、2007年7月、1 - 3頁。
- ^ 『JTB時刻表 2024年3月号』JTBパブリッシング、2024年、610頁。
- ^ 「凍る滝」に熱〜い視線 袋田温泉(茨城県) - 朝日新聞、2009年2月13日(2010年11月10日閲覧)
- ^ [路線バス 奥久慈おでかけ快速バス[那須塩原-常陸大子ライン]の実証運行を開始します]
利用状況
編集- ^ a b “各駅の乗車人員(2023年度)”. 東日本旅客鉄道. 2024年7月21日閲覧。
- ^ 平成18年版 大子町統計書 P51
- ^ 平成18年版 大子町統計書 P51
- ^ 平成18年版 大子町統計書 P51
- ^ “各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月1日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月1日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月1日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月1日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月1日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月1日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月1日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月1日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月1日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月1日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月1日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2011年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月1日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月1日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月1日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月1日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月1日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月1日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月1日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月21日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月16日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月28日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月12日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月10日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 駅の情報(常陸大子駅):JR東日本
- 常陸大子町ホームページ