常陸大子駅

茨城県久慈郡大子町にある東日本旅客鉄道の駅

常陸大子駅(ひたちだいごえき)は、茨城県久慈郡大子町大字大子にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)水郡線である[1]

常陸大子駅
駅舎(2022年3月)
ひたちだいご
Hitachi-Daigo
袋田 (3.8 km)
(6.4 km) 下野宮
地図
所在地 茨城県久慈郡大子町大字大子710
北緯36度46分15.5秒 東経140度21分2.9秒 / 北緯36.770972度 東経140.350806度 / 36.770972; 140.350806座標: 北緯36度46分15.5秒 東経140度21分2.9秒 / 北緯36.770972度 東経140.350806度 / 36.770972; 140.350806
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 水郡線
キロ程 55.6 km(水戸起点)
電報略号 タイ
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線[1]
乗車人員
-統計年度-
249人/日(降車客含まず)
-2023年-
開業年月日 1927年昭和2年)3月10日[2]
備考
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水郡線における東京近郊区間、およびSuica首都圏エリアは当駅が最北端である。

歴史

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駅構造

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単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを持つ地上駅になっている[1]。互いのホームは跨線橋で連絡している。車両基地および乗務員基地である水郡線統括センターを有するため、留置線が多い。留置線奥には転車台が設置されているが、使用機会は少ない。

水郡線統括センター拠点駅。直営駅駅長配置)であり、管理駅として瓜連駅 - 磐城守山駅間の各駅を管理している。みどりの窓口自動券売機・簡易Suica改札機が設置されている。駅舎の半分にはヤマザキショップが入店していたが、2023年3月31日をもって閉店している。

また、当駅で後ろ3両を切り離し、前1両だけが郡山行きとして運行する水戸駅09:23発と13:15発の郡山行きなど 当駅で増解結を行う列車がある。

のりば

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番線 路線 方向 行先
1 水郡線 上り 袋田水戸方面[11]
2 下り 郡山方面[11]
3 (臨時用)

(出典:JR東日本:駅構内図

駅前

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駅前で静態保存中の蒸気機関車C12 187(2010年11月)

駅前広場には、水郡線建設に功績のあった衆議院議員根本正の胸像が1968年(昭和43年)に設置されている[1]。元来、根本の胸像は、本駅から東館駅まで延伸となり、茨城県内の区間が完成した1930年(昭和5年)に「水郡線全通記念碑」として十二所神社境内に設置されたが、大東亜戦争の長期化に伴う金属類回収令によって供出され、現在は大子町立だいご小学校内に台座と碑文のみが残されている。しかし、実際に水郡線が全通するのは1934年(昭和9年)であり、その4年前に「全通記念碑」を建てたのは、福島県側との連絡などは建設推進のための題目にすぎず、地元と県庁所在地を結ぶ鉄道が完成しさえすればそれでよいという地域エゴの現れと指摘されている[12][13]

有料駐車場入口には、1938年(昭和13年)7月27日に日本車輌製造名古屋工場で製造され、九州各地で運用された後、1967年(昭和42年)7月に水戸機関区に配属され、1970年(昭和45年)まで使用された蒸気機関車C12 187静態保存されている[1]

駅弁

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販売されている「奥久慈しゃも弁当」

駅前の玉屋旅館が販売する主な駅弁は下記の通り[14]

利用状況

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JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員249人である[利用客数 1]

1997年度(平成9年度)以降の推移は以下のとおりである。

乗車人員推移
年度 1日平均
乗車人員
出典
1997年(平成09年) 708 [利用客数 2]
1998年(平成10年) 639 [利用客数 3]
1999年(平成11年) 622 [利用客数 4]
2000年(平成12年) 600 [利用客数 5]
2001年(平成13年) 581 [利用客数 6]
2002年(平成14年) 558 [利用客数 7]
2003年(平成15年) 543 [利用客数 8]
2004年(平成16年) 526 [利用客数 9]
2005年(平成17年) 526 [利用客数 10]
2006年(平成18年) 511 [利用客数 11]
2007年(平成19年) 496 [利用客数 12]
2008年(平成20年) 481 [利用客数 13]
2009年(平成21年) 453 [利用客数 14]
2010年(平成22年) 449 [利用客数 15]
2011年(平成23年) 384 [利用客数 16]
2012年(平成24年) 381 [利用客数 17]
2013年(平成25年) 357 [利用客数 18]
2014年(平成26年) 334 [利用客数 19]
2015年(平成27年) 324 [利用客数 20]
2016年(平成28年) 331 [利用客数 21]
2017年(平成29年) 319 [利用客数 22]
2018年(平成30年) 300 [利用客数 23]
2019年(令和元年) 255 [利用客数 24]
2020年(令和02年) 167 [利用客数 25]
2021年(令和03年) 211 [利用客数 26]
2022年(令和04年) 223 [利用客数 27]
2023年(令和05年) 249 [利用客数 1]

駅周辺

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駅前にはロータリーがあり、商店街がある。

バス路線

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その他

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  • 東野鉄道は最終的に当駅まで延伸する計画があった。

隣の駅

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東日本旅客鉄道(JR東日本)
水郡線
袋田駅 - 常陸大子駅 - 下野宮駅

脚注

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記事本文

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注釈

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  1. ^ 第59話に、勤務先の寮の舎監だった永井愛子(演・和久井映見)がヒロイン・みね子(演・有村架純)へ帰省費用として東京電環(現・東京山手線内)と常陸大子間の往復切符をお年玉として渡すシーンがある。

出典

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  1. ^ a b c d e f 『週刊 JR全駅・全車両基地』 42号 水戸駅・常陸太田駅・高萩駅ほか74駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年6月9日、25頁。 
  2. ^ a b c d e 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、441頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  3. ^ Suica の一部サービスをご利用いただける駅が増えます - 東日本旅客鉄道株式会社、2013年11月29日
  4. ^ “JR水戸支社 水郡線2駅リニューアル”. 交通新聞 (交通新聞社). (2016年4月12日) 
  5. ^ 水郡線常陸大子駅・矢祭山駅のリニューアルについて』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道水戸支社、2016年3月25日。オリジナルの2016年4月15日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20160415140401/http://www.jrmito.com/press/160325/press_03.pdf2016年4月15日閲覧 
  6. ^ 台風19号によるJR東日本管内の設備等の主な被害状況について”. 東日本旅客鉄道 (2019年10月13日). 2019年10月16日閲覧。
  7. ^ 常陸大宮-常陸大子間、臨時バス運行開始。茨城新聞
  8. ^ 水郡線11月一部運転再開- 日本経済新聞
  9. ^ 台風第19号の影響による水郡線の運行計画について(11月1日から)” (PDF). 東日本旅客鉄道株式会社水戸支社 (2019年10月28日). 2019年11月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月15日閲覧。
  10. ^ 水郡線、27日全線再開 大子住民ら時刻表チラシ作成 - 茨城新聞(2021年3月26日)
  11. ^ a b 駅構内図(常陸大子駅)”. 東日本旅客鉄道. 2019年11月24日閲覧。
  12. ^ 中川浩一『茨城県鉄道余話』 下(第1刷)、筑波書林、1981年12月15日、127 - 137頁。 
  13. ^ 駅前の風景第7回 水郡線常陸大子駅」(PDF)『JOYO ARC』、財団法人常陽地域研究センター、2007年7月、1 - 3頁。 
  14. ^ 『JTB時刻表 2024年3月号』JTBパブリッシング、2024年、610頁。 
  15. ^ 「凍る滝」に熱〜い視線 袋田温泉(茨城県) - 朝日新聞、2009年2月13日(2010年11月10日閲覧)
  16. ^ [路線バス 奥久慈おでかけ快速バス[那須塩原-常陸大子ライン]の実証運行を開始します]

利用状況

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  1. ^ a b 各駅の乗車人員(2023年度)”. 東日本旅客鉄道. 2024年7月21日閲覧。
  2. ^ 平成18年版 大子町統計書 P51
  3. ^ 平成18年版 大子町統計書 P51
  4. ^ 平成18年版 大子町統計書 P51
  5. ^ 各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月1日閲覧。
  6. ^ 各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月1日閲覧。
  7. ^ 各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月1日閲覧。
  8. ^ 各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月1日閲覧。
  9. ^ 各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月1日閲覧。
  10. ^ 各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月1日閲覧。
  11. ^ 各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月1日閲覧。
  12. ^ 各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月1日閲覧。
  13. ^ 各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月1日閲覧。
  14. ^ 各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月1日閲覧。
  15. ^ 各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月1日閲覧。
  16. ^ 各駅の乗車人員(2011年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月1日閲覧。
  17. ^ 各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月1日閲覧。
  18. ^ 各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月1日閲覧。
  19. ^ 各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月1日閲覧。
  20. ^ 各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月1日閲覧。
  21. ^ 各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月1日閲覧。
  22. ^ 各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月1日閲覧。
  23. ^ 各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月21日閲覧。
  24. ^ 各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月16日閲覧。
  25. ^ 各駅の乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月28日閲覧。
  26. ^ 各駅の乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月12日閲覧。
  27. ^ 各駅の乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月10日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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