平井 富雄(ひらい とみお、1927年8月21日 - 1993年1月26日)は、日本の医学者精神科医

人物・来歴 編集

東京生まれ。東京大学医学部卒業。学位は、医学博士(東京大学・1960年)(学位論文「坐禅の脳波的研究」)。東京大学医学部附属病院分院長、東京家政大学教授、日本精神神経学会理事長(任期:1973年 - 1977年)も務めた。

 
平井富雄

禅宗の僧侶を脳波測定し、α波など、精神状態と脳波の関連性について研究を行った。脳波研究での草分け的な存在。日本睡眠学会の設立にも参加した[1]

著書 編集

  • 『自己催眠術 劣等感からの解放・6つの方法』光文社カッパブックス、1967 のち文庫 
  • 『精神衛生管理 企業のなかの神経症』1972 中公新書
  • 『精神科診断学アトラス』文光堂 1972
  • 『坐禅健康法』ごま書房 ゴマブックス 1974
  • 『企業は人をダメにする 仕事から逃れられない男の憂うつ』1975 ダイヤモンド現代選書
  • 『精神の危機 病める現代人に向けて』1975 講談社現代新書
  • 『人間判断 ひとの性格を見抜く』いんなあとりっぷ社 1975
  • 『病める心のカルテ』北洋社 1976 のち中公文庫 
  • 『心のトラブル』東京書籍・東書選書 1977 のち中公文庫 
  • 『ビジネスマンの心の管理法 生き残るための精神医学』PHP研究所 1978
  • 『サラリーマンの神経科 もっと大らかに生きる心の健康法』大和出版 1979
  • 『働きざかりの精神医学』PHP研究所 1979 のち文庫、『心の過労死 働きざかりの精神医学』現代教養文庫 
  • 『瞑想と人間学のすすめ 精神科医の解く『坐禅用心記』』日貿出版社 1979 「禅と精神医学」講談社学術文庫
  • 『心の危機をみつめて 精神医学の立場から』筑摩書房 ちくまぶっくす 1980 のち文庫 
  • 『ビジネスエリートの心の医学』PHP研究所 1980
  • 『自己催眠法のすすめ ビジネスマンの精神医学』日本経済新聞社 1981
  • 『日本的知性と心理』三笠書房 1981 『日本人の知性と心情 精神医学の立場から』講談社学術文庫
  • 『人間嫌いが成功する 組織が必要としている人格』光文社カッパ・ビジネス 1981
  • 『心の四季・心の危機 精神科医の歳時記』福武書店 1982 「心の四季」文庫 
  • 『座禅の科学 脳波からみたそのメカニズム』講談社ブルーバックス 1982 
  • 『ストレスと自己コントロール サラリーマンの心の健康法』1982 講談社ゼミナール選書 のち学術文庫 
  • 『心の健康』郵政省人事局要員訓練課編 通信事業教育振興会 1983 教養の書
  • 『心のマネジメント 働きざかりの人間関係学』日本リクルートセンター出版部 1983
  • 『脳と心』1983 中公新書
  • 『メランコリーの時代』読売新聞社 1983 のち現代教養文庫 
  • 『空しさの構造 働き盛りの心の医学』講談社 1984 『精神科の診察室』中公文庫   
  • 『あなたは「父」として何をなすべきか? 精神科医の見た現代父親像』PHP研究所 1985
  • 『感性時代の管理職』講談社 1986
  • 『あなたにしのびよる休日神経症』読売新聞社 1987
  • 『ストレスウォッチング 現象とメカニズムと克服法』佼成出版社ダルマブックス 1988
  • 『「うつの時代」を生きる ビジネスマンの心の健康』ちくま文庫 1989 
  • 『善玉ストレス・悪玉ストレス ストレスと上手につきあう法』講談社ブルーバックス 1989
  • 『神経症夏目漱石』福武書店 1990

共編著 編集

翻訳 編集

  • W.R.ヘス『心理学の生物学的基礎』共訳 文光堂 1965
  • イアン・オスワルド『睡眠と覚醒 生理学と心理学』共訳 みすず書房 1969
  • W.R.ヘス『心理学の生物学的基礎』文光堂 1970
  • S.J.ラックマン,C.フィリップス『心理学と医学のあいだ』橋口英俊共訳 紀伊国屋書店 1978
  • S.&J.A.アリエティ『求められる愛』横山和子共訳 誠信書房 1979
  • シーラ・オストランダー,リン・シュローダー『スーパー・ラーニング』監訳 朝日出版社 1980
  • ピーター・G.ハンソン『ハンソン博士の積極的ストレスチェック 自分を強くする10の選択』ダイヤモンド社 1987

脚注 編集