平和島
平和島(へいわじま)は、東京都大田区にある人工島であり、同区の町名である。現行行政地名は平和島一丁目から平和島六丁目。埋立地名は京浜第2区埋立地。ただし、現在では陸続きになっている。面積は1.26km2[1]。郵便番号は143-0006[3]。
平和島 | |
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![]() 平和島付近の航空写真。1989年撮影。隣接する平和の森公園はできている。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成 | |
北緯35度34分37.72秒 東経139度44分47.13秒 / 北緯35.5771444度 東経139.7464250度 | |
国 |
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都道府県 |
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特別区 |
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地域 | 大森地域 |
面積 | |
• 合計 | 1.26 km2 |
人口 | |
• 合計 | 294人 |
• 密度 | 230人/km2 |
等時帯 | UTC+9 (日本標準時) |
郵便番号 |
143-0006[3] |
市外局番 | 03[4] |
ナンバープレート | 品川 |
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概要編集
東京都大田区の東部に位置する。地域北部は品川区勝島になる。地域東部は大田区東海(大井ふ頭)、南部は大田区昭和島、西部は大田区大森本町・大田区平和の森公園になる。東部の大田区東海との間を京浜運河が流れている。
地域の大半は工業用地である。幹線道路が集まっており、この道路網を生かし東京流通センターをはじめとした各企業の物流センター、トラックターミナル、倉庫、冷蔵倉庫などが多く集まっており、流通業務用地としての性格が強い地域である。また、平和島競艇場がある。
埋め立ては1939年に開始、第二次世界大戦により一時中止されている。戦時中はアメリカ合衆国などの連合国側の捕虜を収容する場所(東京捕虜収容所)であった。戦後は一時東條英機ら戦犯の一時収容所にもなっていた。このような経緯から、平和への祈りを込めて「平和島」と呼ばれるようになり、そのまま地名になった。当地が流通業務地として成立したのは、昭和40年代以降のことである。
年表編集
- 1939年1月31日 - 京浜第2区埋立地として免許取得。事業主体は東京都。
- 1967年
- 1968年
- 1971年11月16日 - 六丁目に東京流通センター内郵便局が置かれる[7]。
- 1988年4月1日 - 二丁目を広げる[8]。
平和島付近の航空写真。1974年撮影。まだ平和の森公園が出来ておらず「島」になっていた。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
平和島付近の航空写真。1989年撮影。隣接する平和の森公園ができている。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
町名の変遷編集
実施後 | 実施年月日 | 実施前(特記なければ各町の一部) |
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平和島一丁目 | 1968年4月15日 | 平和島一丁目 |
平和島二丁目 | 平和島二丁目 | |
1988年4月1日 | 平和島二丁目四番の先公有水面、平和島二丁目六番の先公有水面、平和島二丁目七番の先公有水面 | |
平和島三丁目 | 1968年4月15日 | 平和島三丁目 |
平和島四丁目 | 平和島四丁目 | |
平和島五丁目 | 平和島五丁目 | |
平和島六丁目 | 平和島六丁目 |
地域内の町名編集
- 平和島一丁目 - 地域北西部。東京都道316号日本橋芝浦大森線(海岸通り)を境にした西側の地域。各企業の物流センターや駐車場がある他、運河沿いには平和島競艇場やビッグファン平和島(平和島クアハウス(平和島温泉)、平和島シネマサンシャインなどが入っている総合アミューズメント施設)がある。平和観音像も所在。
- 平和島二丁目 - 地域北東部。海岸通りを境にした東側の地域。地域のほとんどが京浜トラックターミナルとなっており、各運送業者の事務所・荷扱場・物流センターなどの関連施設が集中している。
- 平和島三丁目 - 地域中東部。環七通りの北側で、海岸通りの東側の地域。東京団地倉庫による各社の倉庫群をはじめ、各社の倉庫・物流センターが集まっている。
- 平和島四丁目 - 地域中西部。環七通りの北側で、海岸通りの西側の地域。企業の物通センターもあるが、地域の多くは大田区立平和島公園になっている。他に、東京都下水道局平和島ポンプ所、京浜急行バス大森営業所も当地になる。
- 平和島五丁目 - 地域南西部。環七通りの南側で、海岸通りの西側の地域。各企業による物通センターのほか、はとバスの本社と車庫がある。
- 平和島六丁目 - 地域南東部。環七通りの南側で、海岸通りの東側の地域。東京流通センター(各企業の物流センターがある)と各企業による冷蔵工場・冷蔵倉庫群が広がる。また、東京モノレール羽田空港線流通センター駅も当地になる。
世帯数と人口編集
2017年(平成29年)12月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[2]。
丁目 | 世帯数 | 人口 |
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平和島二丁目 | 169世帯 | 169人 |
平和島五丁目 | 86世帯 | 125人 |
計 | 255世帯 | 294人 |
小・中学校の学区編集
区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[9]。
丁目 | 番地 | 小学校 | 中学校 |
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平和島一丁目 | 全域 | 大田区立大森第五小学校 | 大田区立大森第二中学校 |
平和島二丁目 | 全域 | ||
平和島三丁目 | 全域 | ||
平和島四丁目 | 全域 | ||
平和島五丁目 | 全域 | 大田区立大森東小学校 | 大田区立大森東中学校 |
平和島六丁目 | 全域 |
交通編集
地域北部の品川区勝島とは勝平橋で繋がっている。また、東部の大田区東海(大井ふ頭)とは新平和橋と大和大橋で繋がっている。地域南部の昭和島とは南海橋で繋がっている。地域西部の平和の森公園方面には都大橋があるが、現在は陸続きになっている。
地域中央を南北に東京都道316号日本橋芝浦大森線(海岸通り)とそれに並行する首都高速1号羽田線が縦貫している。また首都高速道路の平和島出入口や平和島パーキングエリアがある。また、地域中央を東西に環七通りが横断しており、当地域内で交差している。流通業務用地として整備されたこともあり、車線が多いなど大型車の頻繁な往来にも適した構造となっている。
鉄道駅は東京モノレール羽田空港線流通センター駅がある。場所によって20分-30分程度かかるが京急本線平和島駅からの徒歩利用もある(平和島駅は大田区大森北になり、当地所在ではない)。また、大森駅からの京浜急行バスの路線の利用も可能である。
脚注編集
- ^ a b “「国籍別外国人の数」、「外国人登録者数の推移」、「町名別の面積、世帯、人口その1」)” (PDF). 大田区. 2017年1月25日閲覧。
- ^ a b “世帯と人口”. 大田区 (2017年12月4日). 2017年12月15日閲覧。
- ^ a b “郵便番号”. 日本郵便. 2017年12月15日閲覧。
- ^ “市外局番の一覧”. 総務省. 2017年12月15日閲覧。
- ^ 1968年(昭和43年)7月23日自治省告示第158号「住居表示が実施された件」
- ^ 1968年(昭和43年)6月4日郵政省告示第414号「特定郵便局長を長とする郵便局設置の件」
- ^ 1971年(昭和46年)11月20日郵政省告示第877号「特定郵便局長を長とする郵便局の設置に関する件」
- ^ 1991年(平成3年)2月16日自治省告示第9号「住居表示が実施された件」
- ^ “通学区域”. 大田区 (2016年5月30日). 2017年12月15日閲覧。