平成18年台風第7号
平成18年台風第7号(へいせい18ねんたいふう7ごう、アジア名:Maria)は、2006年8月に日本に接近した台風である。
台風第7号(Maria) | |
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トロピカル・ストーム (SSHWS) | |
![]() 衛星画像(8月7日) | |
発生期間 | 2006年8月5日18時 - 8月10日6時(UTC) |
寿命 | 4日12時間 |
最低気圧 | 975 hPa |
最大風速 (日気象庁解析) | 70 knot(35 m/s) |
死傷者数 | 死者1人 |
被害地域 |
![]() |
プロジェクト : 気象と気候/災害 |
概要 編集
2006年8月6日(JST)に小笠原諸島付近で台風7号が発生し、アジア名「マリア(Maria)」と命名された[1]。台風はその後北上して本州沿いをゆっくりと東に進行し、8日朝には紀伊半島にゆっくりと接近した後、9日には伊豆諸島に接近して[1]、房総半島をかすめて日本の東の海上へと去った。
この台風が発生した翌日の6日までに、台風8号、台風9号の2つの台風が発生したため、日本の南にはこの台風と前述の2つの台風を含めた計3つの台風が同時に存在することになった。真夏の台風であったことや、複数の台風が相互に干渉した影響などもあり、この台風は進路予報が難しい台風となった[1]。当初は四国を中心に九州や本州に上陸する可能性が高いとされたが、その後上陸の可能性が高い地点は紀伊半島〜東海地方へと東側にシフトしたものの、北上後さらに東に向きを変えるという予報に変わり、結局日本に上陸はせずに房総半島をかすめたのみで終わった[1]。
速報値ではこの台風は8月5日21時(JST)に発生したとされていたが、事後解析で8月6日3時(JST)に発生日時が変更されたため、8月5日21時(JST)に発生した台風8号の方が先に発生していたことになり、台風番号と発生日時が逆転した[2]。そのため実質的には、この台風が台風8号、台風8号が台風7号である。このような逆転現象は2000年の台風15号と16号の時以来6年ぶりの発生となった[2]。ちなみに、速報値ではこの台風と台風8号は、同時に発生した台風であったと同時に同時に消滅した台風でもあった[2]。
影響 編集
この台風の接近により日本周辺の海は大荒れとなり、7日午前5時過ぎ、50代の会社員の男性は、神奈川県平塚市の相模川河口付近でボートに乗っていたところ、高波にあおられ転覆しそのまま行方不明となった。その後男性は、同日正午ごろに平塚漁港の南側防波堤の沖合約30m付近で浮かんでいるところを、遺体で発見された。
外部リンク 編集
脚注 編集
- ^ a b c d “デジタル台風:2006年台風7号(マリア|MARIA)”. agora.ex.nii.ac.jp. 2020年4月25日閲覧。
- ^ a b c “台風番号と発生日時が逆転した台風一覧(1951-)”. typhoon21.world.coocan.jp. 2020年7月12日閲覧。